※注※
以下のレビューにはネタバレ及び残酷な表現を含みます。




エロ・グロ・バイオレンスが絶妙なバランスで混ぜ合わされた漫画。

イケメンと美女はとことん美しく、ブサイクはとことんブサイクに、悪党はとことん悪党に描く作品です。

3巻から登場する人物・枕田総司(まくらだ そうし)がわたしの一番のお気に入り。

総司は、18歳にして、既に20人以上を残虐な手口で殺害した人物ではありますが、彼女なりの「正義」には共感できます。

女の子が生まれることを望んでいた総司の母親は、総司が男の子として生まれたことが許せず、なんとハサミで総司の男性器を切断。

でもそんなことをしたって男の子を女の子に出来るはずはありません。

総司の下半身には、その傷跡を見た者が悲鳴をあげて嘔吐するほど、醜い傷跡が残ってしまいました。

総司を男の子とも女の子とも呼べない体にした母親は失踪。

残された総司は毎晩父親に弄ばれ、

結果、

総司は父親を殺しました。

以後、総司は子どもを傷つける男たちを殺害し続けました。

6巻で登場する、アイドルを目指す女の子たちに枕営業を強要するドブサイクな変態プロデューサーに対して、

総司は「アタシ断然その男ブッ殺したくなっちゃった こうなりゃいくとこまでイクわよ!」とハサミ片手に宣言。

総司が仲間たちと共にプロデューサー宅に侵入し、プロデューサーにハサミを向けるシーンは最高だし、

プロデューサー宅に火をつけた後、ハッとした表情の総司が現場に戻ってきたので、てっきりプロデューサーの息の根を止めるのかと思ったら、殺す価値すらないプロデューサーには目もくれず、アイドル志望の女の子が大事にしている家族写真のアルバムまで燃えてしまわないように、アルバムを大切に大切に抱えて去っていくシーンも素晴らしいです。

3巻で、貧しくていじめられている女の子の髪の毛を、総司がお姫様みたいに可愛く編み込んでリボンも結んでくれるシーンも素敵。

男性でも女性でもなく、男性でもあり女性でもある、そんな魅力のキャラクターです。

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