全ての子どもたちが、この本の表紙のイラストのような子ども時代を当たり前に過ごせる世の中になりますように。

わたしはそう祈りながらこの本を読みました。

この本に載っている、家族構成や収入などから毎月の支出額を考えるワークをやってみると、生きていくのには本当に沢山のお金が必要だということに改めて気付かされます。

一か月節約すれば来月は楽になる、というわけではなく、ずっと苦しいままの家計が続いていくと、どうなるか。

しわ寄せは子どもにいきます。

わたしは福祉の仕事をしていて、生活に困っている方の相談に乗ることが多いです。

お金が足らなくて借金をして更に困って…どこにも借りられなくなって怪しいところに借りて、それも返せなくて…という家庭はとても多いです。

そういう場合、子どもというのは大人が思っている以上に、よく物事を理解しています。

明日のご飯があるかどうかも分からないのに、進学したい、なんて親に言えない。

夢なんてどうせ諦めなければならないのだから、最初から夢なんて持たない。

そんな風に、可能性を閉ざしていかざるを得ない子どもたちがいます。

「親の責任だから」などと言って周りの人間が目を背けてはいけません。

本人が望む望まないに関係なく、義務教育すら受けさせてもらえない子どももいる。

わたしは特にこの本の、

「貧困の解決は、簡単なことではありません。長い時間がかかるかもしれません。でも、貧困に関心を寄せ、解決したいと思う人を増やすことはできるでしょう。それが遠まわりのようで、実は大切な一歩であると思います」
(P5から抜粋)

という文に惹かれました。

一気に全てを解決するのは難しいので、一歩一歩、いや、一歩とまでいかない半歩でもいいから前進していけたら、と思います。

まずは出来ることから。

まずは周りの子どもたちの様子に今まで以上に興味を持とうと思います。

SOSを出している子がいたら、すぐに気づきたい。

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