著…池上彰『いま、君たちに一番伝えたいこと』
2018年8月13日 おすすめの本一覧
「歴史は偶然の積み重ねでできあがっているわけではありません。過去を手がかりに現代を読み解くことによって、すこし先を見通すことができるかもしれません。だからこそ、いまにつながる現代史を知ることが重要なのです。「歴史は決して暗記科目ではありません」。私はいつも学生たちに、こう話しかけています」(P62から抜粋)
池上さんがこう書いている通り、ものごとは全て繋がっています。
たとえば、冷戦、イラク戦争、アラブの春、イスラム国。
これらはみんな繋がっています。
東西冷戦が始まり、アメリカ陣営とソ連陣営に世界が二分され、それが終わると民族紛争と宗教対立が混沌化。
異教徒がイスラム教の聖地に駐屯したことなどに怒ったウサマ・ビンラディンがアルカイダを組織して米同時多発テロを引き起こし、その報復でアメリカがアフガニスタンとイラクを攻撃。
「イスラム国」の前身組織が組織され、民主化要求運動「アラブの春」が盛り上がってシリアが内戦状態に陥ると、「イスラム国」の前身組織がシリア内戦に介入。
全ては繋がっています。
そして報復は報復を生む。
池上さんはドイツのワイツゼッカー元大統領の、
「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目となる」
(P256から抜粋)
という言葉でこの本を締めくくっています。
報復に報復を繰り返す、そんな負の連鎖を断ち切るためにも、なぜそんな出来事が起きたのか、という歴史を学ばなければなりません。
「エルトゥールル号からの恩返し」のように、良い行いがまた良い行いとなって返ってくる幸福なラリーを受け継いでいくために。
1890年に日本を訪問した軍艦エルトゥールル号が帰国の途中、和歌山県串本町沖で台風のため沈没。
残念ながら587人が死亡しましたが、地元の人々が総出で救助を行い、69人を助けることが出来ました。
地元の人々が死亡者たちを丁重に葬り、生存者を日本の軍艦がトルコに送り届けたそうです。
その約100年後の1985年に、イラクからイランへの空爆が始まり、イラン在住の日本人が脱出出来なくて困り果てていた時、トルコの航空機がイランに飛び、日本人をトルコまで脱出させてくれたそうです。
「このときトルコは、「エルトゥールル号の恩義は忘れていません。その恩返しです」と言ったものです」
(P42から抜粋)
だそうです。
か、かっこいい…!!
100年越しの恩返し…!!
100年前のことを後世の人が覚えている、というのは歴史教育の賜物。
その後も日本とトルコはお互いに地震災害の時などに助け合っています。
血で血を洗う負の歴史を繰り返すのではなく、負の歴史から目を背けず教訓として後世の人々へ伝えながら、お互いに助け合うという歴史を受け継いでいきたいです。
池上さんがこう書いている通り、ものごとは全て繋がっています。
たとえば、冷戦、イラク戦争、アラブの春、イスラム国。
これらはみんな繋がっています。
東西冷戦が始まり、アメリカ陣営とソ連陣営に世界が二分され、それが終わると民族紛争と宗教対立が混沌化。
異教徒がイスラム教の聖地に駐屯したことなどに怒ったウサマ・ビンラディンがアルカイダを組織して米同時多発テロを引き起こし、その報復でアメリカがアフガニスタンとイラクを攻撃。
「イスラム国」の前身組織が組織され、民主化要求運動「アラブの春」が盛り上がってシリアが内戦状態に陥ると、「イスラム国」の前身組織がシリア内戦に介入。
全ては繋がっています。
そして報復は報復を生む。
池上さんはドイツのワイツゼッカー元大統領の、
「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目となる」
(P256から抜粋)
という言葉でこの本を締めくくっています。
報復に報復を繰り返す、そんな負の連鎖を断ち切るためにも、なぜそんな出来事が起きたのか、という歴史を学ばなければなりません。
「エルトゥールル号からの恩返し」のように、良い行いがまた良い行いとなって返ってくる幸福なラリーを受け継いでいくために。
1890年に日本を訪問した軍艦エルトゥールル号が帰国の途中、和歌山県串本町沖で台風のため沈没。
残念ながら587人が死亡しましたが、地元の人々が総出で救助を行い、69人を助けることが出来ました。
地元の人々が死亡者たちを丁重に葬り、生存者を日本の軍艦がトルコに送り届けたそうです。
その約100年後の1985年に、イラクからイランへの空爆が始まり、イラン在住の日本人が脱出出来なくて困り果てていた時、トルコの航空機がイランに飛び、日本人をトルコまで脱出させてくれたそうです。
「このときトルコは、「エルトゥールル号の恩義は忘れていません。その恩返しです」と言ったものです」
(P42から抜粋)
だそうです。
か、かっこいい…!!
100年越しの恩返し…!!
100年前のことを後世の人が覚えている、というのは歴史教育の賜物。
その後も日本とトルコはお互いに地震災害の時などに助け合っています。
血で血を洗う負の歴史を繰り返すのではなく、負の歴史から目を背けず教訓として後世の人々へ伝えながら、お互いに助け合うという歴史を受け継いでいきたいです。
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