著…岡田晴恵『怖くて眠れなくなる感染症』
2018年9月8日 おすすめの本一覧
エボラ出血熱、MERS、ジカウイルス、デング出血熱、マラリア、梅毒、ペスト、コレラ、黄熱病、天然痘、結核、破傷風、麻疹、狂犬病、風疹、アタマジラミ、重症熱性血小板減少症、ノロウイルス感染症、腸管出血性大腸菌O157。
この本は、こうした感染症のもとになる細菌、ウイルス、真菌、原虫がどう人間の体内へ侵入し、発症するとどんな症状が出て、どう治療すれば良いのか、また、そもそも感染しないためにはどう行動すれば良いのかをまとめた本です。
エボラ出血熱の存在を知らない人たちが、病名も治療法も分からないまま患者の看護にあたり、患者が死亡した後、
「男性の遺体は、この土地の習慣にのっとり、母や妻などの女性親族を中心とした女性たちの素手で、〝食べたものや排泄物を全て体外に出す〟作業がなされた後、埋葬されました」
(P22から抜粋)
と書かれているのが衝撃的!
変異していない通常のエボラウイルスは空気感染しません。
エボラウイルスを体内に宿していたとしても、発症していない人からは感染しません。
でも、発症後の遺体なら話は別です。
宿主が亡くなっても、その体内にはまだウイルスはウヨウヨいます。
その遺体の体液に、よりにもよって素手で触れたのですか?
そんなことをしたら、感染して死んでしまいます!!
と、エボラ出血熱の存在を知っている人なら悲鳴をあげるでしょうが、知らない人からすれば、人間が血を吐いて目からも出血して錯乱状態になって死ぬという訳の分からない症状を目の当たりにして、せめて最期は丁重に葬りたいと願ったのは無理もありません。
…葬儀の作業にあたった女性たちは、次々と発症して亡くなってしまったそうです。
発症者の体液に素手で触れてはいけないという知識さえあれば助かった命もあったのでは?
…と、わたしはこの本を読んでいてショックを受けました。
感染症はかつて世界史を塗り変えてきましたが、現代も様々な感染症が世界中に散らばって猛威をふるっています。
特に今、日本では梅毒患者が激増しています。
梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる梅毒は抗生物質による適切な治療を行えば治りますが、無症状の期間もあるため「治った」と勘違いしやすく、何回でも感染するので、自分が梅毒に感染していることにさえ気づかないまま他人にうつしていることもあるので、爆発的に日本で拡がっています。
まずは感染症について「知る」ことで命を守りたいです。
この本は、こうした感染症のもとになる細菌、ウイルス、真菌、原虫がどう人間の体内へ侵入し、発症するとどんな症状が出て、どう治療すれば良いのか、また、そもそも感染しないためにはどう行動すれば良いのかをまとめた本です。
エボラ出血熱の存在を知らない人たちが、病名も治療法も分からないまま患者の看護にあたり、患者が死亡した後、
「男性の遺体は、この土地の習慣にのっとり、母や妻などの女性親族を中心とした女性たちの素手で、〝食べたものや排泄物を全て体外に出す〟作業がなされた後、埋葬されました」
(P22から抜粋)
と書かれているのが衝撃的!
変異していない通常のエボラウイルスは空気感染しません。
エボラウイルスを体内に宿していたとしても、発症していない人からは感染しません。
でも、発症後の遺体なら話は別です。
宿主が亡くなっても、その体内にはまだウイルスはウヨウヨいます。
その遺体の体液に、よりにもよって素手で触れたのですか?
そんなことをしたら、感染して死んでしまいます!!
と、エボラ出血熱の存在を知っている人なら悲鳴をあげるでしょうが、知らない人からすれば、人間が血を吐いて目からも出血して錯乱状態になって死ぬという訳の分からない症状を目の当たりにして、せめて最期は丁重に葬りたいと願ったのは無理もありません。
…葬儀の作業にあたった女性たちは、次々と発症して亡くなってしまったそうです。
発症者の体液に素手で触れてはいけないという知識さえあれば助かった命もあったのでは?
…と、わたしはこの本を読んでいてショックを受けました。
感染症はかつて世界史を塗り変えてきましたが、現代も様々な感染症が世界中に散らばって猛威をふるっています。
特に今、日本では梅毒患者が激増しています。
梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる梅毒は抗生物質による適切な治療を行えば治りますが、無症状の期間もあるため「治った」と勘違いしやすく、何回でも感染するので、自分が梅毒に感染していることにさえ気づかないまま他人にうつしていることもあるので、爆発的に日本で拡がっています。
まずは感染症について「知る」ことで命を守りたいです。
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