著…河合香織『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』
2018年10月8日 おすすめの本一覧
ドキリとするタイトルの本です。
「選べなかった」、「誤診で生まれた子」…。
このタイトルを、該当する子どもが見たらどう思うのでしょうか…。
子ども自身に選択の余地は無く、生かすも殺すも親次第…。
しかし、親にとって出産は命がけの行為なのだし、親が子どもを一生養えるわけでもないのだから、もし選択できるなら健康な子どもを選んで生みたいという気持ちを誰にも責められません。
我が子に障害があっても産みたい人もいれば、我が子が障害で苦しむのを見たくない人もいるのです。
この本で紹介されているケースでは、もしお腹の中の子がダウン症なら諦めようと話して羊水検査を受けた親が、医師から異常なしと告げられたためそれを信じて出産したら、実は医師が羊水検査の結果を見誤っていてダウン症の子どもが生まれたそうです。
子どもはダウン症による一過性骨髄異常増殖症から肝不全、無気肺、敗血症を併発して生後約3か月半で病死。
親は医師と医院を提訴。
親としては、医師や医院を恨むとか、中絶を容認するとか、我が子が生まれたことを誤りだったと言いたいのではなく、ましてや障害がある人を生かすべきか否かといった優生学的思想を主張したいわけでもないのに、様々なメディアなどで親がバッシングされたそうです。
親としては、人間が人間を診断するのだから二度とミスが起こらないわけではないし、医師や医院が我が子をダウン症にしたわけではないと理解していますが、万が一またこんなことが起きたら医療はどうあるべきなのかを問い、そして何よりも、医師から我が子に「苦しい思いをさせてごめん」と謝って欲しかったのです。
お金の問題でも、保険の問題でも、裁判の問題でも無かった…。
「選べなかった」、「誤診で生まれた子」…。
このタイトルを、該当する子どもが見たらどう思うのでしょうか…。
子ども自身に選択の余地は無く、生かすも殺すも親次第…。
しかし、親にとって出産は命がけの行為なのだし、親が子どもを一生養えるわけでもないのだから、もし選択できるなら健康な子どもを選んで生みたいという気持ちを誰にも責められません。
我が子に障害があっても産みたい人もいれば、我が子が障害で苦しむのを見たくない人もいるのです。
この本で紹介されているケースでは、もしお腹の中の子がダウン症なら諦めようと話して羊水検査を受けた親が、医師から異常なしと告げられたためそれを信じて出産したら、実は医師が羊水検査の結果を見誤っていてダウン症の子どもが生まれたそうです。
子どもはダウン症による一過性骨髄異常増殖症から肝不全、無気肺、敗血症を併発して生後約3か月半で病死。
親は医師と医院を提訴。
親としては、医師や医院を恨むとか、中絶を容認するとか、我が子が生まれたことを誤りだったと言いたいのではなく、ましてや障害がある人を生かすべきか否かといった優生学的思想を主張したいわけでもないのに、様々なメディアなどで親がバッシングされたそうです。
親としては、人間が人間を診断するのだから二度とミスが起こらないわけではないし、医師や医院が我が子をダウン症にしたわけではないと理解していますが、万が一またこんなことが起きたら医療はどうあるべきなのかを問い、そして何よりも、医師から我が子に「苦しい思いをさせてごめん」と謝って欲しかったのです。
お金の問題でも、保険の問題でも、裁判の問題でも無かった…。
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