著…渡邉みどり『美智子さまに学ぶエレガンス』
気品と清潔感溢れるロイヤルファッションにうっとり出来る本。

お出かけ先が華やかな場なのか、親善の場なのか、慰問の場なのか、という事情に合わせて装いを変えていらっしゃる美智子さま。

「美智子さまの場合、どういう色を着ていったら喜んでもらえるか、あるいは、悲しみに沈んでいる人には、どういう色を着ていったら、その悲しみを少しでもやわらげたり、慰めたりできるかと、ともかく相手のことばかりお考えになりました」
(P20から抜粋)

というのが素敵。

これから会う人の気持ちを想像してファッションを工夫することって、当たり前のようでいて、実は出来ない人が意外と多いものです。

専属デザイナーがいて、ドレスもお着物も、生地、縫製、染色、刺繍といった全てが超一流のお召し物をお使いの美智子さまのファッションを一般人が真似するのは困難ですが、会う人への気配りをする、という精神は是非真似したいです。

「釜石の避難所にいらしたときには、余震に見舞われました。ちょうど美智子さまは避難してきた女性とお話をされていたときでした。ガーンと響きわたる大きな音に、女性は思わず美智子さまの手を握ってしまったのです。美智子さまはその手にやさしくご自分の手を重ねられ、「落ち着いてください」と声をおかけになりました。「こうした地震は今でもあるのですね。怖いでしょう」美智子さまは、「大丈夫ですよ」と勇気づけられました。そののちも、陛下と美智子さまは被災者ひとりひとりの前で歩みを止め、人々を激励し続けられました」
(P100から抜粋)

というエピソードにわたしは心を打たれました。

美智子さまの、内側から発光しているかのようなあの美しさは、自分の心を相手の心に重ねて痛みを分かち合おうとする優しさからきているのかもしれません。

わたしもそういう女性になりたいです。

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