著…一田和樹『ネットの危険を正しく知る ファミリー・セキュリティ読本』
ネットバンキングの口座などからお金を奪われたり、なりすましによって社会的立場を危うくされたり、サイバー犯罪の加害者に仕立て上げられたり…。

「自分の身にそんなことが起きるはずがない」と根拠のない自信を持ってしまっている人に、この本をお勧めしたいです。

ネットの世界は無法地帯。
誰かが責任を持って安全管理を行っているわけではなく、何が起きてもおかしくありません。

わたしはこの本の第2章を特に興味深く読みました。

第2章には、SNSや動画共有サービスを利用する際の注意点が書かれています。

「気がつくと近所の人たちに、昨晩の献立から見ていたテレビ、最近の心配事や夫婦げんかの理由まで知られているということになりかねません。近所の人だけでなく、空き巣や犯罪者にも知られてしまいかねません。みなさんのお子さんが、食事中スマホをいじっていたら、それは生放送しているのかもしれません」
(P63から抜粋)

そう考えるとゾッとしますよね。

発信した情報を誰が目にするか分かりません。

旅行中だという情報をSNSに載せたら空き巣に「留守です」とわざわざ知らせるようなものだし、よく行くお店を動画で紹介したらストーカーに待ち伏せされるかもしれません。

また、わたしは先日繁華街を歩いていたら、一人で歩きながらスマホに向かって喋り続けている人を見かけました。

恐らく、動画撮影をして何らかの動画共有サイトにアップロードする、もしくは今まさに生放送配信中だったのかもしれませんが、注意力散漫になって危ないし、実際にその人は歩きながら他の人にぶつかっていたから、見ているこっちがハラハラしました。

そのまま車に轢かれたり、階段から落ちたりしたら危ないのに!

それに、動画に映り込みたくない人もいるから、不特定多数の人がいる場所での撮影はトラブルのもとにもなります。

もし撮影者本人が「後で編集して通行人の顔は消すよ」というつもりでも、そんなこと周りの人たちには分からないので、「お前、俺を撮っただろう!」と殴られたりするかも。

それに、もしかしたらストーカーや暴力の被害者がたまたま映ってしまって、加害者に居場所を特定されてしまうかも…。

自宅内で撮影する分には何があっても自己責任だけれど、屋外での撮影で不特定多数の他人を巻き込むのはやめて欲しいです。

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