「わたしもNetflixに入ったんだけど、あんたがハマってるオネエの番組ってシリーズ11まであるよね? どのシリーズから観るべき?」

と友達から聞かれました。

厳密に言えば「オネエの番組」というより「ドラァグクイーンの番組」ですよ、我が友よ!

ドラァグクイーンの中には、「体も心も男性で、男性として男性が好きな人」「体は男性、心は女性で、女性として男性が好きな人」「体も心も男性で、女性が好きで、女装が好きな人」「自分は男性でも女性でもないと思っている人」「自分は男性の時もあれば女性になる時もあると思っている人」「自分は男性でもあり女性でもあると思っている人」などなど、多種多様な人がいますから。

はっきり言って、いつどれを観ても良いのが動画配信サービスの強みなのですから、「どれから観るべき」という決まりはありません。

わたしの場合、シーズン2から観始めましたが、それはたまたま以前はNetflixでシーズン2からしか配信が無かったから。

どのシーズンにもそれぞれ魅力的なクイーンたちが居るので、ざっと顔触れを見て、「この人、気になる! わたしはこの人を応援する!」と思うクイーンが居るシーズンを観るのも手です。

そこで、わたしが特に好きなクイーンたちを好きな理由付きで登場順に挙げてみようと思います。

思いつくまま書いていきますが、各シーズンでどのクイーンが優勝したかまでハッキリとネタバレしたりはしないのでご安心を!

これから視聴する方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

なお、シーズン1は観ていないので省略。



〈シーズン2〉

レイヴン
(思ったことを包み隠さず言ってしまうので喧嘩のタネを生むこともあるけれど、逆に言えば本音で人と接しているということ。女装をしている時は、女性から「どうしたらあなたみたいにセクシーになれるの?」と聞かれるほどセクシー。すっぴんの時はこれまた色気のあるワイルド系イケメンなので、女性から「あなたがストレートだったら良かったのに…。わたしのタイプなのに!」と何度も惜しまれていました)


ジュジュビー
(スモーキーなアイメイクがとても似合う。彼女にしか醸し出せない独特の色香があります。礼儀を大切にしているので、他の人からひどいことを言われて言い返す時でも言葉を選び、無礼にならないように気をつけている印象あり。友達になりたいタイプ)



〈シーズン3〉

マニラ・ルゾン
(オリジナリティ溢れるドレス姿が魅力的。コメディ演技もこなせて、芸達者。ふざけ過ぎてしまうこともあるけれど悪気は無し。特にイエローとブラックを組み合わせたコーディネートが抜群にうまい。パイナップルをイメージしたドレスが物凄く似合う)


ジャラ・ソフィア
(陽気で可愛くて、ジャラを見ていると元気が出ます。特に「シャ!シャ!エーシャパランテ〜!」のかけ声は何度聞いても笑える。苦手な課題にも全力で取り組む頑張り屋。ストレスに弱い一面もあるので応援したくなります)


ラジャ
(シーズン2のレイヴンのように、多くの人から「あなたがストレートなら良かったのに…」と言われていそうな人。麒麟の川島さんみたいな低音の声がかっこ良く、顔も整っていて、黙って立っていたら男性スーパーモデルという感じですが、仕草が完全にオネエというギャップが魅力の一つ。ヘアアレンジ、メイク、ドレス作り、ランウェイでの立ち振る舞いが洗練されていて、歴代出場者の中でもトップクラスのファッションアイコン。ライバルとして激しく競った相手に「あの時はごめんね」と詫びを入れるなど性格も素敵。パンク音楽が大好きらしく、パンクを歌う時は物凄く輝いていました! パンクのライブをやる機会があれば是非行きたい)



〈シーズン4〉

ラトリス・ロイヤル
(大家族のお母ちゃん!といったド迫力の持ち主。しゃしゃり出る性格ではないけれど、どんな時も自然とみんなから慕われて、気がつくと中心人物になっている様子。みんなが悪ノリし過ぎると「みんなふざけ過ぎ。不愉快」と諌めるなど、やっぱりお母ちゃん的存在)



〈シーズン5〉

アリッサ・エドワーズ
(カッ!と舌を鳴らすことでお馴染み。まあ、お姉さん、どうやったらそんなに目力が強くなれるの?と話しかけたくなるくらい目力があり、どこに居ても目立つ存在。目鼻立ちがクッキリハッキリしているので、ザ・平たい顔族のわたしは素直にアリッサが羨ましい。アリッサが苦し紛れに「秘密よ」と言った一言が『アリッサの秘密』というタイトルの番組に繋がったり、アリッサが経営するダンス教室のドキュメンタリー番組『ダンシング・クイーン』が配信されるなど、注目度が非常に高い。「1秒たりとも無駄にしない」と発言するなどプロ意識の高い人で、わたしは『ダンシング・クイーン』でアリッサが真剣に子どもたちと向き合っているのを観て、よりアリッサのファンになりました。親以外の大人がああやって真摯に向き合ってくれるのは、子どもにとってかけがえのない財産だと思う)


ジンクス・モンスーン
(コメディの女王! 奇妙でちょっぴり毒気もあるコメディセンスで他のライバルを圧倒。キャラが憑依しているみたいに役柄にのめり込む。愛情にたっぷり包まれているとは言えない子ども時代を過ごしたことを、逆に自分の糧にした人。傷つきやすいけれど、「誰かにごちゃごちゃ言われても聞き流せばいいのよ」と何度も自己暗示をかけながら努力する人。弟をとても大切に思っているところも素敵。優しい姉であり優しい兄という印象)


アラスカ
(「ハイ〜!」という挨拶でお馴染み。特にレディ・バニーのモノマネが、顔も体型も全然レディ・バニーに似ていないのに、喋り出すと何故か劇的にそっくりで、何度観ても笑える。グラマラスなライバルたちがいる中、ガリガリ体型のアラスカは、セクシーさをアピールするには不利な体型ですが、個性で勝負。他のクイーンにアラスカが「宝石で飾り立てなくても華やかになれるわよ」とアドバイスをしたのがとても印象的)



〈シーズン6〉

アドレ・デラノ
(子どもの心を持ったまま大人になったような人。楽しい時も、特に何も考えていない時も、しょっちゅう「パーティー!」と決めゼリフを言う、茶目っ気たっぷりの愛されキャラ。困ったらとりあえず笑ってごまかしてしまうけど、それが「アドレだから」で許される稀有な個性の持ち主。もしアドレがわたしの目の前に現れて何かやらかしたとしても、わたしはきっと許してしまう)


ビアンカ・デル・リオ
(吉本新喜劇のすち子のファンはビアンカのことも絶対好きになるはず! 頭が物凄く良いから気の利いた言葉がどんどん出てくる。最初は言動がキツ過ぎたけれど、だんだんソフトになっていった。毒舌だけれど相手を傷つけない絶妙な匙加減が出来る人。ビアンカに「あんたって頭カラッポね」「あんたのこと嫌いだわ」とディスられた人が、なぜか嬉しそうに笑うから不思議。普通なら言われた側が怒ったり悲しんだりするような言葉を言っても、ビアンカが言うと爽快! ビアンカは困っているライバルに的確なアドバイスをしたり直接手伝うこともあるので、毒舌がきつくなり過ぎないのは、そうしたビアンカの優しさが根底にあるからこそでしょう)


コートニー・アクト
(超絶美女! コートニーが初登場した時、わたしは女の人が間違ってドラァグレースの会場に迷い込んだのかと思って、思わず動画を一時停止して彼女をじっくり見てみました。顔もスタイルもCGみたいに整っていて、歌も演技もランウェイも完璧。あまりにレベルが高いせいで人の妬みを買ってしまうのか、コートニーが他の人にアドバイスのつもりで言ったことが他の人には「綺麗だからって他の人を見下している」と取られがち。しかし、どんな課題をやっても高得点をマークするのは、生まれ持った容姿のおかげというのもあるけれど、努力家だからこそだと思う)



〈シーズン7〉

ヴァイオレット・チャチキ
(コルセットと言えばこの人。どこまでも細く細くウエストを締め上げて、驚異のスタイルを 披露しました。素の状態だと可愛いけれど、ひとたびスイッチが入ると妖艶美女に大変身。時々、映画やゲームや漫画などで、魅力的な悪役が主役よりも爆発的な人気を得ることがあるけれど、もしヴァイオレットが二次元のキャラなら、きっとセクシーな悪役で、熱狂的なファンがついて、スピンオフ作品が生まれそう。シーズン8のファイナルでヴァイオレットが登場した時は、まるでダークファンタジーの国の女王のようで、ヴァイオレットが登場した途端に感激で息をのんでいる様子の人たちが会場内に大勢いました。自分をブランディングすることがとても上手で、現在もSNSなどで徹底して退廃的な美しさをアピールしています)


カティア
(カティアが「失敗するのがとても怖い」「自分で自分を愛せない」と苦しんでいる様子にとても共感出来ます。逆境をバネに出来るタイプとは言い難く、ストレスがかかるとパニックになりがちですが、性格の良さがあらゆる場面で伝わってくる人なので好感度が高いです。作り笑いや嘘泣きをせず、いつも自然体のイメージ。媚を売るようなあざとい発言をすることはなく、思ったことを素直に話す感じ。コメディ演技が得意で、自然とキャラクターになりきれるのも素敵。もしカティアに悩みを打ち明けたら、無責任なアドバイスをしたりせず、黙って一緒に苦しみを分かち合ってくれそう)



〈シーズン8〉

ナオミ・スモールズ
(立っているだけで絵になる、脅威の脚長さん。「スーパーモデルが大好き」「ファッションが大好き」と公言するナオミ。自分の長所を活かしてその美脚でどこまでも突き進む。ファッション誌で熱心に学んだというポージングセンスやファッションセンスが洗練されていて、もし今からハイブランドのコレクションに登場しても全く遜色なし。どんなドレスを着ていても、ナオミ自身もドレスもお互い引き立つので、モデルの適性がとてもあると思う)


ボブ・ザ・ドラァグクイーン
(爆弾みたいな個性の持ち主。歴代優勝者を前にしても全く緊張せず堂々と自己アピールし、他のライバルたちが写真撮影の際にポージングしたり作り笑いする中、「証明写真の顔だよ!」と言って仏頂面で写真に写るなど、斬新な発想が出来る人。審査員に「ボブ・ザ・スーパースターだ」と言わしめるなど、スター性が凄まじいせいで、審査員から「あなたは目立ち過ぎるわ」と注意されたこともあります。「誰かに批判されても、自分が優れているからこそ目をつけられたんだと思えばいいのよ」「辛い時はその気持ちを別のことに昇華させればいいのよ」という名言も生みました。ボブが「バッグのお通りよ」とバッグを突き出して歩くポーズも話題となり、シーズン8放送から数年が経った今でも世界中のファンが真似しています)



〈シーズン9〉

ペパーミント
(わたしはペパーミントを見る度にIKKOさんを思い出します。女性らしいところが似ているのかも。おっとりと優しいイメージ。友達になりたいタイプ。容姿は全く似ていないけれど、ブリトニー・スピアーズをイメージしたステージがとても魅力的だった)


ヴァレンティーナ
(初登場時、わたしは欧米人でもないのに思わず「ワーオ!」と声をあげました。目力が強くて彫りの深い別嬪さん。どこからどこまでが素なのかよく分からないミステリアスさと、ニカッと笑ったりウインクを連発する天真爛漫さのアンバランスが魅力)


サシャ・ベロア
(天才肌。他のクイーンたちとは全く別の次元に居ます。今までの、そしてこれ以降のシーズンにも、サシャのようなタイプのクイーンは登場しませんでした。サシャのドラァグはショーではなくもはや哲学だと思う)



〈シーズン10〉


モネ・エクスチェンジ
(ムッチムチの健康的な色気の持ち主。ドラァグクイーンは夜の世界が似合う人が多いけれど、モネはもし昼の世界で女装したまま仕事していても違和感がない気がします。「こういう女性いるよね」と素直に共感出来るタイプ。わたしの友達の中にもモネみたいに素直な子がいるので、モネに親近感がわきます)


ミズ・クラッカー
(差別的意味合いを含んだ名前を、敢えて自ら名乗る風変わりな人。色んな場面で、奇妙な一面が見受けられるけど、わたしは面白いと思う)


アクアリア
(弱冠21歳でどうやってここまで仕上がったの!?と衝撃的な人物。何でも出来る。何でもこなす。例えるなら、みんなが時速80km前後で走っている道を時速120kmくらいでぶっちぎっている感じ。常に追越車線に居続で、どんどん周りを追い抜いていく人、という印象。初登場の時点で、既にドラァグ界での知名度が高く、自信満々で「わたしはスーパースターよ」「あとは王冠をかぶるだけ」と豪語していたけれど、それは若さゆえの暴走ではなく、本当に自分でそう言えるだけの才能もあり努力も積み重ねてきたのだと思う。人魚をテーマにしたステージで、他のライバルたちの多くが美しい人魚に扮する中、ただ一人、原油にまみれた悲しげな人魚に扮するなど、環境問題について世の中に発信していける人でもある)



〈シーズン11〉
※最新シーズン。現在途中まで配信中。


ヴァネッサ・ヴァンジー・マテオ
(好き嫌いがかなり分かれるタイプ。本人も「あたしはアバズレキャラ」と言うだけあって、けっこう、いや、はっきり言ってかなり下品なのだけど、常に目立ちます。はっきりと自己主張出来る強さを羨ましく思う)


ブルック・リン・ハイツ
(バレエで培った身体能力のおかげで、他のライバルより頭一つ抜きん出ている印象。「演技に自信がない」と言いながらも実際はハジけた演技も出来る)

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