著…森野萌『花野井くんと恋の病』
2019年6月13日 漫画
※注※
ネタバレがあります!
1〜3巻まで読みました。
「運命の人」に強くこだわるロマンチストなイケメン男子高校生・花野井くんが、彼女に重たくし過ぎて失恋するところからこの漫画は始まります。
世の中には「ただしイケメンに限る」という言葉があって、法に触れたりしない限りたいていのことはイケメンなら許されたりするのが世のことわりなのですが、さすがにイケメンでも依存症レベルと言えるほど彼女にのめり込んでしまう重さがあっては、「ただしイケメンでも不可」だったようです。
彼女に振られたショックが強すぎて、雪が降りしきる中、傘もささずに屋外のベンチに座り続ける花野井くん。
それを見かねた平凡な女子高生・ほたるが傘を差し出した翌日、なんと花野井くんはほたるの教室を訪ねてきて、クラスメイトたちの目の前でほたるに告白。
ほたるに気に入られるように、ほたるの好みに合うように、早速髪型を変え、ピアスを外した花野井くん。
ほたるが「無理に私に合わせようとしなくていいよ。花野井くんは花野井くんの好きなもの大事にしよう?」と言うと、なんと花野井くんは「ほたるちゃんが気になるならピアスは戻すよ」と言うではありませんか!
違ーーーう!
ほたるが言いたいのは、そういうことじゃないんだって!
自分自身の気持ちを大切にしてって言っているのに!
その後、花野井くんは、雪が積もって尚降り続けている夜の校庭でほたるのヘアピンをたった一人で探すという行動にも出るのでした。
心配して校庭まで駆けつけたほたるは、コートも着ず、帽子も被らず、手袋もせずにヘアピンを探す、凍えた花野井くんを発見…。
花野井くんは「君が笑ってくれるかと思って」とほたるに微笑みました。
そんなこと続けてたら死ぬぞ!? と読者がツッコミを入れていると、
なんと花野井くんは「君が笑ってくれるなら死んだっていい」と言い始めたではありませんか!
馬鹿あー!!命をもっと大事にしろよー!!と読者がツッコミを入れているうちに、
ほたるが「片っぽしか幸せになれないなら恋なんてこれからも絶対にしない!!」と叫び、
ほたるは花野井くんを職員室に引っ張っていって、ストーブの前に座らせ、毛布で体を包み、タオルで頭を拭いてあげました。
ほたる、いい子…!
この手の漫画って、もし女の子側がろくでもない奴だったら、「ヤンデレイケメンに尽くされる女のストーリー」で終わってしまいがちなのですが、ほたるが優しくて誠実な子だから安心して読んでいられます。
中でもわたしがお気に入りなのは、花野井くんが「ほたるちゃんに」と買ってきた肉まんを、ほたるが「一緒に食べよう」と半分こするシーン。
(1巻収録)
半分こ、って良い言葉ですよね。
好きな人と、美味しい食べ物を半分こすると、気持ちも通じ合えるような気がします。
花野井くんは、今後何をしたいか聞いたほたるに「最終的には同じお墓に入れたら幸せかな…」と答えちゃうし、
自室の本棚にカーテンで隠された段があると思ったら「ここはほたるちゃんゾーンだから」とにこっと微笑むような、
(まさかと思いますが、もしや隠し撮りしたほたるの写真をぎっしり入れたアルバムがみっちり入っているのでは…)
結構、
いや、
底知れぬサイコ…いやいや訂正、大分重篤な恋の病にかかった男なのですが、
ほたると一緒に居ることが花野井くんにとってある種のセラピーになるでしょうし、
ほたるには、過去に友達と恋愛絡みのことで気持ちが行き違ってしまい、謝ることが出来ないまま友達とお別れしたという、恋に対して苦い経験があるようですから、ほたるにとっても花野井くんと一緒に居ることが何らかの心の癒しに繋がるはず。
ほたるが余りにも警戒心が無さ過ぎて、わたしは読んでいて「こ、これは男性にとっては拷問みたいな状況なのでは…? この2人っきりのこのシチュエーションで彼女に手を出すなって言われても、好きな女の子に対して相当ドMじゃないと、いや相当ドMだとしても理性を保つのは相当辛くない?」とむしろ花野井くんが気の毒になってきたので、ほたるのペースは大事ですが可能な範囲で花野井くんの想いが成就しますように!
4巻以降の続きが楽しみです。
ネタバレがあります!
1〜3巻まで読みました。
「運命の人」に強くこだわるロマンチストなイケメン男子高校生・花野井くんが、彼女に重たくし過ぎて失恋するところからこの漫画は始まります。
世の中には「ただしイケメンに限る」という言葉があって、法に触れたりしない限りたいていのことはイケメンなら許されたりするのが世のことわりなのですが、さすがにイケメンでも依存症レベルと言えるほど彼女にのめり込んでしまう重さがあっては、「ただしイケメンでも不可」だったようです。
彼女に振られたショックが強すぎて、雪が降りしきる中、傘もささずに屋外のベンチに座り続ける花野井くん。
それを見かねた平凡な女子高生・ほたるが傘を差し出した翌日、なんと花野井くんはほたるの教室を訪ねてきて、クラスメイトたちの目の前でほたるに告白。
ほたるに気に入られるように、ほたるの好みに合うように、早速髪型を変え、ピアスを外した花野井くん。
ほたるが「無理に私に合わせようとしなくていいよ。花野井くんは花野井くんの好きなもの大事にしよう?」と言うと、なんと花野井くんは「ほたるちゃんが気になるならピアスは戻すよ」と言うではありませんか!
違ーーーう!
ほたるが言いたいのは、そういうことじゃないんだって!
自分自身の気持ちを大切にしてって言っているのに!
その後、花野井くんは、雪が積もって尚降り続けている夜の校庭でほたるのヘアピンをたった一人で探すという行動にも出るのでした。
心配して校庭まで駆けつけたほたるは、コートも着ず、帽子も被らず、手袋もせずにヘアピンを探す、凍えた花野井くんを発見…。
花野井くんは「君が笑ってくれるかと思って」とほたるに微笑みました。
そんなこと続けてたら死ぬぞ!? と読者がツッコミを入れていると、
なんと花野井くんは「君が笑ってくれるなら死んだっていい」と言い始めたではありませんか!
馬鹿あー!!命をもっと大事にしろよー!!と読者がツッコミを入れているうちに、
ほたるが「片っぽしか幸せになれないなら恋なんてこれからも絶対にしない!!」と叫び、
ほたるは花野井くんを職員室に引っ張っていって、ストーブの前に座らせ、毛布で体を包み、タオルで頭を拭いてあげました。
ほたる、いい子…!
この手の漫画って、もし女の子側がろくでもない奴だったら、「ヤンデレイケメンに尽くされる女のストーリー」で終わってしまいがちなのですが、ほたるが優しくて誠実な子だから安心して読んでいられます。
中でもわたしがお気に入りなのは、花野井くんが「ほたるちゃんに」と買ってきた肉まんを、ほたるが「一緒に食べよう」と半分こするシーン。
(1巻収録)
半分こ、って良い言葉ですよね。
好きな人と、美味しい食べ物を半分こすると、気持ちも通じ合えるような気がします。
花野井くんは、今後何をしたいか聞いたほたるに「最終的には同じお墓に入れたら幸せかな…」と答えちゃうし、
自室の本棚にカーテンで隠された段があると思ったら「ここはほたるちゃんゾーンだから」とにこっと微笑むような、
(まさかと思いますが、もしや隠し撮りしたほたるの写真をぎっしり入れたアルバムがみっちり入っているのでは…)
結構、
いや、
底知れぬサイコ…いやいや訂正、大分重篤な恋の病にかかった男なのですが、
ほたると一緒に居ることが花野井くんにとってある種のセラピーになるでしょうし、
ほたるには、過去に友達と恋愛絡みのことで気持ちが行き違ってしまい、謝ることが出来ないまま友達とお別れしたという、恋に対して苦い経験があるようですから、ほたるにとっても花野井くんと一緒に居ることが何らかの心の癒しに繋がるはず。
ほたるが余りにも警戒心が無さ過ぎて、わたしは読んでいて「こ、これは男性にとっては拷問みたいな状況なのでは…? この2人っきりのこのシチュエーションで彼女に手を出すなって言われても、好きな女の子に対して相当ドMじゃないと、いや相当ドMだとしても理性を保つのは相当辛くない?」とむしろ花野井くんが気の毒になってきたので、ほたるのペースは大事ですが可能な範囲で花野井くんの想いが成就しますように!
4巻以降の続きが楽しみです。
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