ナショナルジオグラフィック『天才の秘密 驚異的な能力を発揮した人々』
「天才」は「平凡」な人々とどう違うのか? を考察する本。

「天才」の定義は無いけれど、敢えて言うなれば、子どもの頃からのIQの高さはさほど重要ではなく、むしろ、

興味を持ったことを途中で投げ出さずに「もっと極めよう」と夢中になれることや、

普通の人が気づかないような細かい違いにとことんこだわり抜けること、

自分のひらめきを周りの人々から否定されたり挫折しても自分を信じ続けること、

そして孤高の天才は意外と多くは無く、周りの人たちとの巡り合わせも重要…、

とわたしはこの本の内容を解釈しました。

モーツァルトのように幼い頃からずば抜けた才能を発揮する早咲きタイプの天才も居れば、ダーウィンのように周囲の人から平凡どころか平均以下だと心配された遅咲きタイプの天才も居るのが興味深いです。

人生のスタートダッシュがうまくいかなくても、何歳からでも花開けるということに励まされます。

また、P56には薄くスライスされたアインシュタインの脳の写真が載っていて、わたしは非常に驚かされました。
組織サンプルとして研究されているのだとか。
「天才」は死後も注目の的なのですね…。
もし死後の世界があるとすれば、アインシュタインの魂はこの脳という名のサナギからとっくに脱皮して別の次元へと旅立っているのだろうな…とわたしは思わずSFめいたことを空想せずにはいられませんでした。
アインシュタインの魂は、今どこを旅しているのでしょう。
いや、「今」という時間の概念さえも飛び越えているのかも。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索