著…木谷卓哉『タクシー運転手のご縁を味わう日常 一期一会の物語』
タクシー内で起きたちょっと心温まるエピソードやハプニングなどを紹介しているKindle本。

お客目線で書かれたものは時々ありますが、タクシー運転手側の目線で書かれたものはなかなか見かけないのでユニークだと思います。

著者が自らを「素人」と言っている通り、確かにプロ作家のように巧みな文章表現が使われているわけではありませんが、その分、嘘偽りない素直な運転手側の心境を読めて好印象。

改めて考えると、タクシーって乗る側にとっても乗せる側にとっても独特の体験だよなあ、とわたしはこの本を読んでいて気づかされました。

沢山あるタクシーの中から、たまたま一台のタクシーにお客が乗りこんで来るのって、まさに一期一会。

どこをいつ通るかあらかじめ決められているバスや電車とは違って、タクシーの行き先はバラバラ。

運転手も人それぞれ。

お客も人それぞれ。

世間話をしたいお客。

観光案内をして欲しいお客。

「この辺り、警察取り締まりしてないから、もっとスピード出せよ!」と無茶な文句を言ってくるお客。

暴れるお客。

「新人の腕章をしてたら絡んでくる人が多いやろうから、外したらいいのに」と心配してくれるお客。

重たい人生相談をしたいお客。

…色んなお客がいるんですね…。

タクシーって密室なので、良くも悪くも自分の素が出ちゃう空間なんでしょうね…。

わたしも少なくとも、筋違いの文句を言ったり暴れるお客にならないように気をつけます。

タクシーに乗せてくれる人がいるからこそタクシーに乗れるわけですし、お互いに気持ち良く利用したいです。

理不尽なクレームをつけたり、暴れるなんて最低。

また、タクシーに限らないことですが「お客様は神様だろう」なんて傲慢な態度をお客の側が取ったらいけませんよね。

神様ではなく人間なのですから。

もしそのお客が人間に見えるけれど実は神様だとしたら、きっと貧乏神か疫病神なのでしょうから、永久に乗車拒否されるべし。

コメント

yasai
2020年9月15日4:32

G-dark様

いつも本の 楽しい 評価を 聞かせて 頂き 有り難うございます

diary note さんの お蔭ですね

G−dark
2020年9月15日14:01

こちらこそいつもありがとうございます。
はい、Diarynoteのおかげですね。
先日はログイン出来ずヒヤヒヤしましたが、こうして無料でブログサービスを利用させていただいて、メンテナンスもしていただけるのですから本当に有難いですよね。

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