著…藤田孝典『コロナ貧困 絶望的格差社会の襲来』
社会福祉士として働く著者がコロナ禍で貧困に苦しむ方たちの事例を紹介する本。

誰がいつ貧困に陥ってもおかしくないのだ、ということを気付かせてくれます。

コロナ禍以前から貧困問題は誰にとっても他人事ではなかったのですが、「自己責任」とされることが多かったように思います。

ところが、これまでギリギリのラインで生活を持ちこたえていた方がコロナ禍を機にとうとう限界に達したり、ごく普通に暮らしていた方がコロナ禍で初めて我が身のこととして貧困を経験するようになりましたよね…。

本当に未曾有の危機…。

コロナそのもので命を落とさなくても、経済的理由から自殺を考える人、残念ながら実際に命を絶ってしまった方たちも多いですよね…。

世の中には、お金に困っている方や生活保護受給者を馬鹿にする方もいまだにいますが…、そういう方にこういった本を読んでいただき、明日は我が身、個人的努力ではどうにもならない事態が誰にでも突然起こり得ること、不正受給者が悪いのであって生活保護そのものは悪くないこと、貧困は社会全体の問題だと知っていただきたいです。

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