お妃教育がどんな風に行われるのかと楽しみにしていたのに、意外にもあっさりと、ヒロインは王子様と結婚してしまいました!
 けれど「未成年だから」という理由で、初夜の儀式は行われず。
 そりゃ確かに、ヒロインも王子様も高校生という設定なので、結婚したからといっても、性描写はなかなか難しいのかもしれません。
 それに、結婚したのにプラトニックな関係、というのは面白いかもしれませんね。
 形だけの夫婦だからこそ、ヒロインと王子様の関係が今後どう変化していくのか気になります。

 それにしても、ヒロインの両親がヒロインに戒めの言葉を説く結婚式のシーンは、心にグッときました。
 
 もしも現代の韓国が立憲君主制だったら、という、もしもボックスから飛び出したような有り得ない設定だけれど、面白いドラマです。
 普通の女子高生が突然王子様と政略結婚することになった、という、少女漫画的王道ストーリーも、「もしも本当に現代の韓国が立憲君主制だったらこんなのもあり得たりして…?」と思わせることで、何倍も楽しめます。
 皇太后がテレビで韓国ドラマを見ているシーンもあって、「なるほど、きっと皇太后も韓国ドラマに夢中になるものね」とわたしは妙に感心させられました。
 
 ヒロイン自身がシンデレラストーリーを望んだわけではない、というのも見どころの一つ。
 ヒロインが王子様のことを全く好きではない、というのは、この手のドラマとしては珍しいですよね。
 ヒロインはデザイナーになりたいという夢を抱いていたのに、金銭的に困窮している実家を助けるために、「わたしは孝女沈清なのよ」と言って嫁ごうとするのです。
 何だかけなげ…。
 
 ※孝女 沈清とは※
 盲目の父親を治そうとして海に身を投げた女性。

 では王子様の方はどうかというと、王子様の方も全くヒロインのことを好きではないのです。
 これもこの手のドラマとしては珍しいですよね。
 王子様には実は好きな女の子がいるのですが、その好きな女の子には「世界的なバレリーナになるという夢を諦めたくない」と振られてしまいました。
 王子様は「愛する女性を宮中に閉じこめたくない」と決意し、ヒロインと結婚しようとするのです。 

 そのうちヒロインが王子様を、もしくは王子様がヒロインを好きになることがあるのでしょうか?

Waking Dead Season2 6巻

2013年3月20日 TV
 ※ネタバレ注意!

 グレンがかつてデールに教えてもらった方法で車を修理してみせるシーンでは、なぜか観ているこっちまで涙が浮かんできました。
 若者にちゃんと技術を引き継いでいたデールは本当に偉大。
 みんながデールを悼みました。

 でも、シェーンは変われなかった…。
 変われなかったどころか、シェーンはまたしても鬼畜なことをやらかしました。
 おまけにやり口が甘い! 
 シェーンの小細工など、リックにもダリルにもお見通し。

 …そして物語はより悪い方向へ。

 沢山の仲間がウォーカーに喰い殺されただけでなく、みんな帰る場所まで失いました。

 それどころか、みんな重大な新事実を知ってしまいました。
 ウォーカーに引っかかれたり噛まれなくても、死んだだけでウォーカーへと変貌してしまうということが。
 この事実は、よりみんなを追い詰めることになるでしょう。
 …法律なきこの世界で、みんなを人間たらしめていたもの。
 それは、死者を弔うこと。
 死者を埋葬し、葬式をし、丁重に葬ることが、みんなに残された人間らしさでした。
 …でも、ウォーカーに引っかかれたり噛まれていなくても、ただ死んだだけでウォーカーになってしまうということは…、たとえ家族であっても友人であっても死んでしまったら必ず頭を潰さないといけない、ということを意味しています。
 そうしなければウォーカーと成り果てて、人を襲うようになってしまうから…。
 …なんて惨い…。

 でも、Season2の終わりが、ほんの少しだけれど希望を感じさせるものだったので、わたしは少し安堵しました。

 これからもこのドラマは悲惨な展開になりそうだけれど、それでも、Season3に期待します。

Waking Dead Season2 5巻

2013年3月16日 TV
 ※ネタバレ注意!

 ようやく本音を語り合えるようになったリックとシェーン。
 シェーンがウォーカーたちに襲われた際、リックはシェーンを見捨てることも出来たのに、助けに戻りました。
 世界がこんな風に壊れてしまうまでは二人が親友だったのだ…と思わせるシーンです。
 でも、壊れたものが元に戻らないのと同じように、リックとシェーンは昔のようには戻れない、ということも描いているシーンです。

 今後何を希望として生きていけばいいのか?という問いが各々の心の中に生まれ、みんなの溝は深まるばかり。
 
 そんな折、
 …ついにデールが…!

 唯一の良心、
 絶対善の象徴たる、
 デールが…。
 
 嫌な予感しかしないまま、Season2の最終巻となる6巻の視聴へと続きます。
 

Waking Dead Season2 4巻

2013年3月14日 TV
 ※ネタバレ注意!

 シェーンがデールのことを「道徳の化身だろ。それとも理性の声か?」と皮肉るシーンがあるけれど、言い得て妙とはまさにこのこと。
 デールはみんなのことをよく観察しているし、みんなも本心をデールになら打ち明けられます。
 グループ内においてデールは最年長者であり、戦闘には加わらないので、シェーンはデールに「おれは仲間を守ってきた。あんたは車を直し、銃を管理してただけ」と嫌味を言います。
 けれどデールこそ、グループ内で唯一の良心と言えるでしょう。
 だからこそ…、もしデールがこのグループ内から居なくなる日が来たら…、みんながバラバラになりそうで恐ろしいです。

 これまでモヤモヤと存在していた、誰がリーダーに相応しいのか?という腹の探り合いが、この巻に至って、いよいよ表に出てきました。
 リックもシェーンも、それぞれ言い分があります。
 シェーンはとっくに人殺しだったけれど(オーティスを囮にしたことです)、リックもまた人を殺してしまいました。ガラの悪い二人組の男に農場を狙われ、銃を向けられたため、反対に撃ち殺したのです。
 リックが犯した殺人と、シェーンが犯した殺人とでは、どちらが罪が軽くてどちらが罪が重いのか?なんて誰にも裁けないけれど、それでも、ウォーカーではなく人間を殺した者が居るという事実は、グループ内に波紋を生じさせました。
 リック派とシェーン派に、みんなの心が分かれていきつつあります…。

 それぞれの想いが入り乱れて、実に興味深いです。
 このドラマはゾンビものというよりも、まさに人間ドラマですね。
 ゾンビという非日常なものをテーマとして扱っているからこそ、人間の業を鋭く描けるのでしょう。
 続きを観るのが楽しみです。

Waking Dead Season2 3巻

2013年3月12日 TV
 ※ネタバレ注意!

 妊娠に戸惑うローリが、デールへ心境を打ち明けるシーンがあります。
 「生まれてくる子は成長して幸せに暮らせる? 目を見て答えて。赤ちゃんはあなたの年まで生きて幸せに死ねる? さあ答えてよ」
 …このシーンはわたしの心に突き刺さりました。
 ローリの抱くこの不安は、多かれ少なかれ、世の母親たちがみんな抱く想いかもしれません…。
 お腹の中の赤ちゃんがどんな人生を歩むのか、誰にも分からない。
 幸せになれるかもしれない。でも、違うかもしれない。
 特にこのドラマの場合、いつ誰がどこでウォーカーに襲われて命を落としてもおかしくない状況ですから、なおさらデールは言葉を失います。
 …自分がデールの立場だったら、きっとデールと同じように沈黙してしまうでしょう。

 …そして、やがてみんなが突きつけられる現実も…、これまた痛い…。
 ソフィア…。
 制作から二十年以上経っても決して色褪せない傑作。
 台詞回しといい音楽といい、まさに大人のためのルパン。
 作品全体には気だるさが漂い、その中にあって、故・山田康雄さん演じるルパンが実に痛快で、絶妙のスパイスになっています。

 当時の最先端コンピューターやコンピューターウイルスがテーマになっている為、現代人から見れば「えっ? これってパソコンなの!?」「えっ? 何? この人たちフロッピーディスク使ってるよ!?」などと違和感を覚える所は多々あるけれど、コンピューターを操作するピ、ピ、ピ、ピ、ピという音が妙に心地よいです。
 きっと当時の人々はこの作品を見て、コンピュータを畏れ、また、憧れたのでしょうね。

 今作のヒロイン・イザベルの色っぽさも堪りません。
 エロさ・いやらしさと色っぽさとは、似ているようでいて実は全く違うものです。
 イザベルは色っぽいです。しかも物凄く。
 頭脳明晰で、且つ、その悪女っぷりは潔ささえ感じるほど。
 それなのに何故か憎めません。
 我が子マイケルに再会した時の慈愛に満ちた眼差しが、そう思わせるのでしょうか?
 イザベルに会ったら「馬鹿やろう!」と叫ぶつもりだったマイケルも、実際にイザベルと対峙したら想いが胸に詰まって、「…うん」としか言えなくなってしまいました。
 イザベルには悪女にならざるを得ない事情があったのかも…と想像させられます。
 男ならこういう女に一度は騙されてみたいとさえ思えるような、いい女。
 五エ門がイザベルに惚れる理由もわかるなぁ…。
 
 たとえ自分を裏切った女でも、自分が惚れた女を傷つけた者を許さず、素早く斬った五エ門の男ぶりにも惚れ惚れします。
 オカマの殺し屋・貞千代のキャラが強烈。
 冷酷非道且つ変態の匂いがぷんぷんする上、やたら強い。
 主な武器は鞭。その見事な鞭捌きで岩さえも砕きます。また、背には刀を携えており、刀に関しても五エ門と接戦を繰り広げる程の実力者。
 かと思えば、ルパンが投げた物をきょとんとした目で追ってしまって閃光を浴びたり、「この剣術馬鹿ぁ! おかげでルパンに逃げられちゃったじゃなぁ~いのぉ~!」と五エ門に文句を言う口調・表情が非常にユーモラスだったりと、観ていて飽きません。
 貞千代は「フフフフフフ。ルパ~ン。あんたを殺れる仕事だから引き受けたのよ」と恍惚とした表情で言うのですが、貞千代が何故ルパンを殺そうとするのかは、ハッキリとは描かれていません。ルパンが「オカマに恨まれる覚えは無ぇぜ」と話すことや、貞千代が五エ門に「あんた馬~鹿じゃないのぉ? これはあたしのビジネスよ! ほっといて!」と叫ぶところから察するに、ビジネスの拡大のため、有名なルパンを殺して自分も有名になろうとしたのかもしれません。
 しまいには、五エ門と熱戦を繰り広げた際、貞千代はなんとコンニャク以外には無敵のはずの斬鉄剣を真っ二つに斬り(それともこれは斬鉄剣では無かったのでしょうか?)、五エ門を絶体絶命のピンチにまで追い詰めました。
 余りに貞千代のキャラが濃すぎるので、なんだか真のボスが霞んでしまっています。
 もう、いっそのこと、貞千代が真のボスを「あんたうるっさいわねぇ!」とか何とか言ってなぶり殺しちゃって、真のボスに取って代わっちゃう…という展開でも良かったんじゃ? と個人的には思います。

 …と、貞千代のことばかり書いてしまいましたが、珍しく白ジャケットを着たロマンチストなルパンや、金髪でくりくりの目で露出大サービスでなんと緊縛シーンまで披露した上戦闘シーンではハーレーダビッドソンらしきバイクで格好良く登場してくれた不~二子ちゃんや、こちらも金髪でくりくりの目で大サービスシーンが多いけれどちっともいやらしい感じがせず純粋無垢な印象のララちゃんなどなど、見所が沢山ある作品です。回想シーンでしか登場しないローレ様も美しい!
 一体何歳なのかよくわからないドルーネや(もしや130歳くらい!?)、ゲルト族のおばあさん(もしや113歳くらい!?)、ゲルト族の長老(もしや120歳くらい!?)、隠れゲルトの警察官(少なくとも70歳以上にはなっていそう)など、お年寄りの活躍が目立つ作品でもあります。
 
 話の筋がむちゃくちゃ…という批判を受けがちな作品でもありますが、わたしはこの作品がとても好きです。受け継がれていくもの、を描こうとしているので。
 ドルーネとローレがトワイライトをルパンとララに引き継いだように、ルパンとララもいずれ、それぞれの子孫たちにトワイライトを託したら素敵ですよね。
 この作品の主人公は、ルパンではなく五ヱ門。
 ルパンとヒロインがお互いに好意を抱き合わない、珍しい作品でもあります。
 
 それもそのはず、ヒロインの狙いは最初から五ヱ門。
 それも、恋とか憧れといった甘い言葉が相応しいものではなく、もっと複雑なものが入りまじった激しい感情を、ヒロインは五ヱ門にぶつけます。
 しかし高潔な五ヱ門は動じず。
 五ヱ門は、あくまでも使命を全うしようとします。
 そして物語は悲劇的なクライマックスを迎えます。
 
 もし、五ヱ門がもっと器用な男だったら、何かが変わっていたかもしれません。
 けれど五ヱ門は不器用な男。
 それも魅力の一つ。

 
 クライマックスでの、空上での戦闘シーン。

 ルパン「斬鉄剣であれが斬れるか?」
 五ヱ門「斬る!」
 
 という台詞も痺れます。
 五ヱ門が斬ったのは、あのステルスだけではありません。
 奴はとんでもないものを斬っていきました。
 懐かしい想い出。裏切られてもなお愛おしい、でも決して愛してやれない者まで。
  
 漢ですねぇ…。

OH!Mikey 5th [DVD]

2012年11月10日 TV
 本編よりも、番外編である『トレイシーニュース ~マイキー ベルリンへ行く!~』の方が、気合いが入っていて面白い!
 これはベルリン映画祭パノラマ部門に『OH! Mikey(The Fuccons)』が招待された時のレポートなのですが…、トレイシー先生がいちいちセクシーに解説してくれるので笑えます。
 最後に、マイキーが空港でプチプチに包まれヒモで縛られ運ばれていくのを、トレイシー先生が「この後マイキーはチェックインして、そしてこのように梱包されて、荷物として無事日本へ帰りました。さよなら、マイキー」と冷静に解説してくれたのが一番面白かった。

OH!Mikey 1st. [DVD]

2012年10月16日 TV
 この作品が存在すること自体が凄い!
 マネキン人形たちのコメディを作ろう、と思いつくことは出来ても、実際にこんな絶妙の仕上がりに出来るなんて、本当にスタッフに恵まれていますね。
 マネキン人形たちは当たり前だけれど自発的には動かないし、表情は変わりません。でも、撮る角度を工夫したり、髪型や服装を変えたりすることで、マネキン人形たちが生き生きし始めます。
 わたしは初めてこの作品を観たのですが、すっかりハマリました。ローラちゃんが好き。早く続きが観たいです。
 Season2 1巻の感想はこちら→http://20756.diarynote.jp/201209091433191332/

 ※画像はSeason1のものです。

 ※以下ネタバレ注意!※

 まず。
 言わせてください。
 グレンおめでとう!!
 思えばグレンはSEASON1から大変な苦労を重ねてきました。みんなのために銃を手に入れるべくウォーカーだらけの場所に赴いたら、偶然にもギャングと遭遇してしまって誘拐されたり。井戸の底に落ちたウォーカーを引っ張り上げる囮として井戸の中に入っていってたら本当に食われかけたり。良く言えば斥候、悪く言えば誰もが嫌がる役を押し付けられている、そんな彼。
 「たまにはグレンに良い思いをさせてあげて下さい!」という我が願いを、脚本家という名の神はついに叶えて下さいました!
 グレンは牧場主の娘と二人きりで物資調達に行った際、間違ってコンドームの箱を掴んでしまい、娘さんに「彼女いるの?」とからかわれました。
 そしてグレンが「違うよ! 俺…したことないんだ」と正直に言うと…。なんということでしょう!!(さあ皆様、大改造ビフォーアフターのナレーションを思い出してください) 娘さんが「…じゃあ私とする?」と言ったではありませんか!!
 びっくりしたグレンが「本当に!?」と聞いたのも娘さんには可愛い~と好印象だった様子で、そのままグレンは大人になりましたとさ。
 めでたしめでたし。

 …って、これで終わったらレビューにならん!
 他のことにも触れます。

 SEASON2 1巻のレビューにも書いた通り、やはりこのドラマのヒーローはダリル。
 行方不明になった少女を懸命に探し、その少女の母親を慰めるべく一輪の花を贈ったり、ダリルが落馬した際にボーガンの矢が彼の脇腹に刺さって意識が遠のいていったけれど、いかにも兄らしく自分を励ましてくれる兄の幻覚を作り出すことで見事意識を取り戻しウォーカーに勝利、そして失血で朦朧としながらも自分の足で仲間の元へ帰還。
 もう、ダリルを主人公にしたスピンオフ映画を作るべきかもしれません。
 だから、青ざめた顔でフラフラしながら歩いていたダリルを、アンドレアがウォーカーと勘違いして撃った際には、わたしは「うわー! 海外ドラマ『ダリルのヒーロー伝説』(※注※ このドラマのタイトルはウォーキングデッドです!!)が終わった! ヒーローがいないんだったらもうこのドラマは見ないっ!」と心の中で悲鳴をあげました。
 幸い、銃はダリルの頭を掠っただけでした。
 ホッと一安心!
 まだまだわたしのこのドラマの視聴は続きます。

 ローリについては…「こんな時に、しかも夫の子か浮気相手の子かわからない子を妊娠するなんて、彼女は愚かだ」と笑う人もいるかもしれませんが…わたしはローリを責められません。
 そもそもローリは夫は死んだものと思い込んでいたわけだし、毎日毎分毎秒続く死の恐怖にもはや感覚が麻痺して気が狂いそうになる状況下で、生きている実感を求めて性欲が高まらない方がおかしいし、これはあくまでわたしの推測ですが、どんなに足掻いてもみんな長くは生き残れないだろうから仮に妊娠したとしても誰にも気づかれず咎められないままでいられる…ともローリは思っていたかもしれません。
 主人公リックが現れる前のシェーンたちのコミュニティときたら、ほとんどが非戦闘員で構成されていましたから、全滅する危険は常にあったのです。
 しかし、ローリは妊娠してしまいました。リックの子どもなのか、シェーンの子どもなのか、わかりません。
 今後ローリがどんな行動に出るのか、非常に気になります。
 もしローリが「産む」と決意し、もしそれに賛同する協力者が現れたとしても、そもそも生存者たちの中には獣医はいても産婦人科医はいないので出産には一定の危険が伴うし、そもそもどこで産むのかも問題。
 ただでさえ、少し物音を立てただけでウォーカーに気づかれてしまって命の危険があるのに、分娩時の妊婦の絶叫なんて、「餌がここに居ますよ」とウォーカーたちにわざわざ大音量で教えているようなもの。無事に産めたとしても、赤ん坊はすぐに泣き出すからすぐにウォーカーに見つかってしまう。
 ただでさえみんな疲弊しているのに、毎晩夜泣きをされたらみんなのストレスも限界を超えそう。
 今まで主人公たちのコミュニティの中には小さい子どももいたけれど、それはあくまでその子どもたちが小学生以上の年齢で、ある程度自分自身の身の回りのことが出来たからこそ、このコミュニティは成り立っていたのです。
 
 今後もこのドラマの展開に注目して参ります。
 Season1 1巻の感想はこちら→http://20756.diarynote.jp/201206240128565113/

 ※ネタバレ注意!!※

 シェーンは…やっちゃならねぇことをした…。
 と、思わずハードボイルド風の感想がついて出てきそうな、シーズン2第1巻。
 シーズン1においても、シェーンは生きている人間を撃とうとしていました(例:ジム)。
 …けれどまさか本当に撃つとは!!
 
 被害者は、シーズン2初登場の男性オーティス。
 オーティスがシカを撃ち、その弾がシカを貫通して主人公リックの息子カールに当たってしまったことが、オーティスの悲劇の始まり。
 元救命士でもあるオーティスはひどく後悔し、カールの治療に必要な物資を取りに行くため、保安官のシェーンと共に、ウォーカーがうじゃうじゃいる場所へ赴きました。
 が、その場所で、シェーンは足を痛めてしまいました。
 シェーンもオーティスも必死に逃げましたが、シェーンの弾もオーティスの弾も少なくなり、このままでは2人とも助からない…という状況に置かれて…、シェーンはオーティスの足を…撃ったのです!
 驚いたオーティスが抵抗すると、シェーンはオーティスを容赦なく蹴り、殴りました。
 必死にシェーンの髪の毛を掴んだオーティスの手を振り払い、シェーンはオーティスを置き去りにして逃亡!
 …オーティスは生きながらにしてウォーカーにむっしゃむっしゃ食べられてしまいました…。

 この件について、わたしは非常に疑問を感じていることがあります。
 何故シェーンはオーティスの足を撃たないといけなかったのか? 何故即死させなかったのか? がわからないのです。
 最初、わたしは「死臭が漂ってしまったらウォーカーが食いついていかないのかな? そうしたら自分が逃げるための時間稼ぎにならないからかな?」と考えたのですが、そういえばシーズン1で、ダリルがボーガンで仕留めたばかりのシカを、ウォーカーが横取りして食べていたから、別にウォーカーにとっては死にたてほやほやなら構わないのでは?
 …単に、シェーンはそもそも保安官なので、生きている人間を直接的に殺すのを躊躇したのでしょうか…?
 けれど、直接的にしろ間接的にしろ人殺しに違いはありません。
 むしろ、オーティスの恐怖と痛みを長引かせたシェーンの罪は重いでしょう。
 シェーンは何くわぬ顔でみんなの元へと戻り、「カールのため、そして俺のために自ら犠牲になってくれたオーティス」の話をでっち上げ、その武勇伝を、よりにもよってオーティスの墓(遺体は食べられてしまっているので、みんなが石を積み上げて作った墓)の前で雄弁に語りました…。
 シェーンは後々、オーティスを殺した件でみんなに糾弾されるかもしれませんね。否、むしろされるべき。
 シェーンは「カールを助けるためだった」と言い訳するかもしれません。
 けれど、オーティスは元救命士だったのですから、シェーンが本当にカールの命を助けたかったのならば、シェーンが囮になってオーティスを逃がすべきだったでしょう。
 シェーンは単に自分が生きたかっただけ。
 そういう人間の原始的な欲求に則った行動を責めることは出来ないけれど…、せめて即死させて!!

 

 以下は、このSeason2 1巻で他に思ったことを挙げます。


 
 ・オーティスが撃ったシカは、誰かがちゃんと食べたのでしょうか? 誰も食べてないならシカが撃たれ損。食べるために殺したならちゃんと食べて!

 ・ダリルが格好良すぎる。もはや、このドラマの主人公はリックだけどヒーローはダリル。自分の兄を左手首切断に追い込んだ男を躊躇なく助けるダリルの格好良さは半端ではありません。ダリルは音もなくウォーカーに近づき、いつものボーガンで素早くウォーカーを倒し、本来憎むべきその男にもう動かないウォーカーの体を被せてやった後で(ウォーカーの匂いを纏っているとウォーカーは襲ってこないのです)、自らも動かないウォーカーの体を被ってウォーカーの大群をやり過ごすダリル…。シーズン2に入ってようやくダリルは自分の過去を語り始めたけれど、まさにヒーローとなるべき要素を兼ね備えた漢です。

・仲間がウォーカーに食べられたのかどうか調べるためにリックとダリルがウォーカーの胃を裂くシーンがあるけれど、そもそもウォーカーっていわゆるゾンビなのに、消化と排泄が出来るのでしょうか? 食べたものがちゃんと胃に行くの? 食道とかそういう器官は機能してるの? 死体って一般的に言えば消化器系から先に腐敗するんだから、ゾンビが食べたものを消化できるはずないのに? 誰か教えて!

・ウォーカーに噛まれたけれど自分の頭を撃つことが出来ずに首を吊った男を、ダンドレアとダリルが発見します。当然、その男は首つり状態のままウォーカーとなり、足の肉を他のウォーカーに食われ、かといって抵抗することも出来ず、ただ首を吊りながら唸っていました。そのウォーカーが登場した瞬間、わたしはその余りの滑稽さに爆笑してしまったけれど、アンドレアとダリルが「見てはいけないものを見てしまった…」と固まってしまったので、尚おかしかったです。けれどアンドレアはそのウォーカーの悲劇に深く同情し、「とどめを刺してあげて」とダリルに頼みました。そしてダリルもその願いを叶えます。アンドレアとダリルの優しさを見て、わたしは反省させられました。

・「ダイアモンドは女の親友」という歌があるけれど、もはやこのドラマにおいては、「抗生剤は人間の親友」かもしれません。非常時においては、抗生剤はお金よりも価値があるかもしれませんね。持ち歩くようにしなきゃ!
 1巻の感想→http://20756.diarynote.jp/201206240128565113/
 2巻の感想→http://20756.diarynote.jp/201206272213437710/

 3巻が最も好きです。
 「他人をどう葬るか。自分はどう死ぬか」が3巻のテーマだと思います。

 まず、他人を葬ることについて。
 グレンが「仲間は埋葬する! 燃やしたりしない!」と叫ぶのも印象的ですが、やはりアンドレアが妹エイミーにしたことが最も鮮烈に目に焼きつきます。
 これまでエイミーの誕生日はいつも忙しくて傍にいてやれず、やっと一緒に誕生日を祝えると思った最中、突然エイミーはウォーカーに襲われて死んでしまいます。
 アンドレアはエイミーの遺体に、誕生日プレゼントとして渡すはずだったネックレスを着けてやります。
 誰もが、エイミーがウォーカーとなって皆を襲うのを恐れ、エイミーの遺体を処理(頭部を潰す)しようとしますが、アンドレアは首を縦に振りません。
 アンドレアは、エイミーの遺体が徐々にウォーカーへと変化していくのを、傍らで見つめ続けました。
 エイミーの瞳の色は変化し、元々真っ白だった肌からは更に血の気が引いていきます。
 そしてついに、姉であるアンドレアに食いつこうとしました。
 アンドレアは「愛してるわ」と言い、かつては妹だった哀れなウォーカーの頭を撃ちます。
 …愛しているからこそ、自分の手で葬るのですね…。他の誰でもない、自分の手で。
 アンドレアにとって妹は他の誰よりも大切な存在なのに、その頭を撃ちぬかなくてはなりません。本当はとうに死んでいるけれど、今は目を開き、手足も動かしている妹に、とどめを刺さなくてはなりません。愛しているから。
 たとえもう妹に自分の声が届かなくても、最期に「愛してるわ」と伝えずにはいられなかった。
 …このシーンは強烈です。見ていて涙が出ました。

 次に、自分がどう死ぬかについて。
 これについては、やがて自分がウォーカーになるのを予期して皆から離れたジムの行動も考察したいところですが、やはりCDC(疫病対策センター)にて自殺したジェンナー博士の心理状態が興味深いです。
 他の研究員たちがウォーカーに襲われたり、絶望して自殺してしまったため、地下にてたった一人で研究を続けてきたジェンナー博士。
 主人公リックが、もうモーガン(1巻で登場する、かつての妻を撃てなかった男)が聴いていないかもしれないのにトランシーバーに向かって話さずにはいられなかったのと同じように、ジェンナー博士もまた、もう誰も聴いていない・見ていないかもしれない画面に向かって、研究の進行状況や自分の心情を語り続けずにはいられませんでした。
 そうしないと正気を保っていられなかったのでしょう。けれど、リックたちがCDCに到着した時、ジェンナー博士は既に正気ではなくなっていました。
 ウォーカーに襲われて、やがて自分もウォーカーになるか。或いは、極めて苦痛の少ない方法で自殺するか。
 ジェンナー博士は後者を選びました。しかも、自分だけではなく、リック達をも道連れにしようとしました。
 必死の抵抗により、なんとかリック達はCDCから逃げ出せましたが、仲間の1人が自分の尊厳を守るため「ウォーカーになりたくない」と言い、ジェンナー博士と共に自殺しました。
 …自分だったらどちらを選ぶのか…。考えさせられました。映画『バイオハザード』なら、変異した後も人格を保っていられることがあるのですが、この『ウォーキング・デッド』の場合、ウォーカーに噛まれたら身も心もウォーカーになりきって、かつて愛した人まで襲ってしまうのが悲劇ですよね…。だから、ジェンナー博士の出した結論は間違いとは言えません。けれど、わたしだったら多分最期まで頑張るかも。みっともなくてもいい、苦しくてもいいから、最期まで、与えられた命を生き抜こうとするかも。

 そして、わたしが3巻で一番いいシーンだと思ったのは、ジェンナー博士と共に自殺しようとしているアンドレアをデールが説得するシーン。
 アンドレアは本気で死ぬつもりでした。妹を失い、唯一の希望だったCDCが機能停止していることを知り、完全に絶望していたから。
 デールはそんなアンドレアにこう言うのです。「君が死ぬなら僕も死ぬ」と。アンドレアは驚いて、「あなたは逃げて」と言うのですが、デールは動こうとしません。だから仕方なくアンドレアは生きることにしたのです。
 …こういう自殺の思いとどまらせ方があるんですね…。実際に使うにはかなりハイリスクな言葉だけれど(逆に相手を完全なる失望に追いやり「嘘つき!」と言われた後自殺されるかも)、どんな薄っぺらい言葉で偽善的に説得するよりも、ガツンと心にきます。

 
 1巻の感想はこちら。http://20756.diarynote.jp/201206240128565113/

 2巻も見ました。

 例の凶暴な男…名前はメリルというんですが、メリル役の俳優さんの演技、いいですね!
 ドラッグが効いている間は、軍で下士官を殴って懲罰房に入れられた話なんかを、誰もいないのにペラペラ自慢げに一人で喋っていたのだけれど、ドラッグが切れて正気になった途端パニックに陥り、神に助けを求め始めるのです。けれどそのうち「どうせ助けちゃくれないんだろ! 自分で何とかするさ!」と開き直ります。その心境が変化していく演技と、「どうせ助けちゃくれないんだろ!」というセリフに実感が妙にこもっているようで、記憶に残りました。

 また、夫からDVを受けている仲間を守ろうとする女性たちの姿と、夫に口の中が切れるほど殴られたのにそれでも夫を守ろうとする妻の姿も印象的でした。

 一番心にグサリと来たのは、妹エイミーを失った姉アンドレア役の女優さんの演技。
 あの、肉親を失った時の、世界が止まっちゃう感じ。
 演技なのに、見ていて本当に辛かった…。 

 さて、2巻収録のエピソードのテーマは、「コミュニティ」だったように思います。
 自分たちのコミュニティに誰を入れるか、誰を出すか、ということに主人公たちは悩んでいたようです。
 主人公たちの形成しているコミュニティは、人種も年齢も性別もバラバラで、単純に、生きた人間に出会ったら仲間にしている感じです。特にリーダーはいません。規則もありません。だから揉め事も起こるし、今後の方針も決めづらいです。みんなの気持ちはバラバラ。

 そのため、主人公たちは、自分たちとは別のコミュニティに出会った時、自分たちとの違いに愕然とします。
 その別のコミュニティは、はっきりとリーダーが定められており、リーダーの指示のもと統率された動きをしています。リーダーが「道に落ちていた銃を取って来い」と命じれば、ウォーカーたちがうろつく危険地帯にも赴くのです。
 そのコミュニティの特徴は、いわゆるチンピラたちが、介護の必要な高齢者たちを守っていること。言い方は悪いですが、高齢者というのは、ただでさえ弱い存在です。仲間にしたところで、働き手にもならないし、一緒に戦ってくれるわけでもありません。たとえウォーカーに食べられなくとも、死期が近い存在です。けれどチンピラたちは高齢者を見捨てず、高齢者を守るために、病院をねぐらとして、薬などの必要物資を手に入れようとしているのです。定住型コミュニティなので、みんなの結束が強いし、慣れない介護にも皆で取り組むなど士気も高いです。そして、そうした彼らのコミュニティを襲撃し物資を奪おうとする者たちと戦う体制をも整えています。

 多分、主人公たちのコミュニティは、そんな風にはなれないでしょう。
 主人公たちのコミュニティは移動型コミュニティ。あちこち移動するので土地勘も掴めないし、みんなの気持ちも動きもバラバラなので、いざウォーカーに襲撃されるとその脆弱さを露呈し、何人もの仲間を失います。

 だから、多分Season2あたりでは、誰がリーダー格になるか? という話になってきそうな予感がします。
 ぬいぐるみを拾う、石でガラスを割るなど、ある程度の知能を残しているゾンビたちとの戦いを描く、アメリカのTVドラマ『ウォーキング・デッド』。
 1巻だけ見ましたので、ひとまず1巻についての感想を。

 まず言いたいことは。
 馬がかわいそう!!!
 たぶん「主人公が保安官だから馬に乗せたい」という制作サイドの思惑で、主人公は馬に乗り、ゾンビたち(以下「ウォーカー」)が巣くう都市アトランタに行くのだけれど、主人公だけ助かって、馬は生きたままウォーカーたちにむっしゃむっしゃ食べられてしまう!!
 「やい! コラ、主人公! せめて馬を銃で撃ってとどめを刺してやれよ!!」とわたしは本気でTVドラマに怒ってしまいました…。
 もちろん、撮影に使われた馬が実際に生きたまま食べられたわけではない、とはわかっているのですが…。
 それに、現実世界でも人間が馬だけでなく牛、豚、鶏、魚、ありとあらゆる食べ物を殺して食べているわけだし、みんな楽に死ねるはずなんてなく苦しみ抜いて死んでいくのだし、特に毛皮を剥ぐのなんて残酷極まりないのだけれど…。
 馬が死んでいくのを見て、悲しくなってしまった。
 この悲しみさえも人間のエゴだ。

 しかしゾンビものなのですから、グロいのは当たり前ですね。
 このTVドラマも、相当グロいです。
 なんたって、主人公たちの行動がグロい。
 ウォーカーたちをやり過ごすために、自分たちが倒したウォーカーの体を斧でバラバラに切断し、自分たちの服にウォーカーの血を塗りたくり、更に、ウォーカーの手・足・腸を、まるでお守りのように首からぶら下げ、さも自分たちもウォーカーであるかのように装ったのですから。
 当然ウォーカーは元々は生きた人間だったので、主人公たちはウォーカーの財布の中身から生前の名前などを読みあげ、その死を悼んだ後、「彼はドナー登録者だ」と前置きしてから体をバラバラにするのですが…。
 遺体を傷つけてまで人は生きねばならぬのでしょうか。
 けれど、非常時においては、生きたいという本能の方が、倫理より遥かに強烈なエネルギーを生むのでしょうね…。

 うーん。
 馬の件については動物愛護団体から、遺体を傷つけた件については宗教団体から苦情がきそうなTVドラマです。

 けれど、良いところも沢山あるTVドラマだと思います。
 人間の心理をしっかり描けているから。
 まず、妻がウォーカーになり、肉を求めて街を彷徨うようになったため、ひと思いに殺して楽にしてやりたいと思ったけれど、いざ妻を銃で撃つ段階になったら妻との思い出が溢れてきて、妻を撃てなくなった男の心理。
 次に、夫の同僚と不倫する妻の心理。ちなみにこの妻は主人公の妻です。生きるか死ぬかの状況下では、人間の性欲は平常時より増幅するのです。
 次に、非常時であるにも関わらず、「誰がリーダーか決めよう」と言い出し、他の仲間に暴力を奮う凶暴な男の心理。どんな時にも暴力で他人を支配しようとする人間はいるのです。生きている人間=安全、とは限りません。むしろ生きている人間の方がよっぽどたちが悪いことだってあるのです。
 そして、その凶暴な男を連れて逃げるかその場に捨て置くかという判断を委ねられた男の心理。この男は、凶暴な男を助けに戻ります。立派。…でも、助けられませんでしたけどね。もしかしたらDVDの2巻で助けるのかもしれません。

 それと、わたしは別の面にも注目しました。
 言葉ってすごい力を持っているなぁ、と今更ながら感心させられたからです。

 このTVの冒頭で、主人公は映画『バイオハザード』のように病院で目覚めるのですが、病院のドアに誰かが「DON’T OPEN.DEAD INSIDE(開けるな。中に死者がいる)」と書いてくれていました。
 それを読んだから、主人公は不用意にドアを開けずに済みました。
 その言葉を書いてくれなかったら、主人公は早々にウォーカーに食べられていたかもしれません。
 それを書いた人はとっくに死んでいるという設定なのだろうけれど、言葉によって主人公は救われた。
 言葉って、すごい…。
 人は、死んでからも、人を救うことが出来るのです。

 また、主人公は途中で立ち寄った民家で、心中の現場を目撃します。
 たぶん、ウォーカーになりたくないが為に夫が妻の頭部を銃で撃ち、自分の頭も撃った現場。
 その民家の壁には「GOD FORGIVE US(主よ我らを赦したまえ)」と書いてありました。
 キリスト教では自殺は禁じられていますからね。
 けれど、そうせねばならぬほどその夫婦が追い詰められたことが、その言葉によって読みとれるのです。
 たとえ、主人公が生前のその夫婦と何の関わりも持っていなくても。

 言葉って、すごい。 
 「かけがえのない」という言葉は、正直、青臭くてあまり好きじゃない。
 でも、当麻と瀬文の関係は、「かけがえのない」という言葉が最も相応しい。
 お互いに「バカ」「バカ」と言い合ってるけど、も。
 恋愛感情や上下関係ではなく、信頼で繋がっている。
 そんな2人が、とても羨ましい。
 
 父が1987年CBS版の『秘密の花園』を8ミリビテオ(懐かしい…)に撮ってくれたので、わたしは子供の頃、何度も繰り返し繰り返しこの作品を見ていました。近所の友達と秘密基地を作る傍ら、わたしはよく、鍵穴の開いたドアがどこか空き地の隅にでも無いか探したものです。今の子どもは世代的に『千と千尋の神隠し』のトンネルを探すのかな。
 でも8ミリビデオのテープが劣化して見られなくなり、かといってレンタルビデオ店にはコッポラ版の『秘密の花園』しかなく、ネットでイギリスにVHSがあることは知ったのですがわたしはVHSを持っていないし、わたしは「もう二度とあの作品を見ることは出来ないのだろうか…。コッポラ版も嫌いではないけれど、1987年CBS版の方が静謐な雰囲気で好きだったのに…」と悲しく思い続けていました。

 ところが今日。
 何となくYou-Tubeで「The Secret Garden 1987」と検索したところ…、出てきたではありませんかっ!
 わたしが以前検索した時はなかったのに。
 何よりのクリスマスプレゼントです!

 早速見ました。
 約20年ぶり。
 懐かしくて涙が出ました。

 http://www.youtube.com/watch?v=XFENt1ypdx0
 未だに、とても残念で仕方がありません。
 このドラマが終わったことが、というより、雑な終わり方をしたことが。
 ダニエルの扱いに疑問が残る最終回でした。
 ベティがイギリスに行ったことについては、伏線も張られていたし、その流れに納得できるけれど、ダニエルに関しては突然すぎて、いかにも「話をまとめないと」と乱暴な扱いをされたようで悲しかったです(終盤になって「ベティとダニエルをくっつけよう!」としたけどうまく話が繋がらないから、いっそダニエルにも編集部を辞めさせちゃえ! という発想だったのでは? とつい感じてしまう…)。
 ヒルダの赤ちゃんが死ぬ必要性もわたしには理解出来ませんでした。いくらドラマの中とはいえ、赤ちゃんが死ぬくだりはやっぱり悲しいです…。どうせボビーと結婚するなら赤ちゃんを死なせる意味はなかったのではないかと思います。
 視聴率低迷の原因は「本国での放送曜日がコロコロ変わったから」と書かれているニュースを見ましたけれど、曜日のせいというよりも、こういう雑なストーリー展開を視聴者に見抜かれたから視聴率が下がったのではないかと思います。なまじキャラクターたちに魅力があるが故に、ひどい扱いをされるのをファンは見ていられなかったのでは…。

 とはいえ、このファイナルシーズンの、「わたし妊娠した!」「わたしもよ!」「え~っ!」というベティ姉妹の掛け合いには大変笑わせてもらいましたし、ジャスティン・ガガにも吹いた(笑)。
 もっともっとこのドラマを見たかったなぁ。
 マークもアマンダもウィルミナも好き。
 
 いまどきの英語を学ぼうと今さらながら見始めましたが、ハマりました。一気にDVD4巻まで見ました♪
 冷めていながらも狡猾で、女たらしだけど友達思いのいい奴。そんなチャックが好きです。
 ブレアには「自己中のバカ」「ブタ男」などと散々な言われようですが。
 ブレアに恋心を抱いて、アタックしてはあしらわれて傷つきつつも俺様を貫いてるチャックが可愛らしいです。
 明日仕事が終わったらTSUTAYAに走って5巻目以降を見ます♪ XOXO♪
 

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