映画『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』を見て、こう思った方は少なくないでしょう。
 自分もヒーローを呼びたい! ・・・と。

 わたしが呼びたい3人は以下の通り。


 
 ユパ・ミラルダ。(映画及び漫画『風の谷のナウシカ』より)
    真島吾朗。(ゲーム『龍が如く』シリーズより)
     沖田総悟。(漫画『銀魂』より)
 


 ユパ様の魅力はわたしが語らずとも既に周知。(*^v^*)

 真島の兄さんは「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な。赤や!」と勘で爆弾を解体できちゃう人。兄さんさえいればマークシート式の試験は完璧です。
 死闘を終えてぐったりしている時も綺麗な女の人を見つけると「わしの女に・・・」と口説くくらいなので、兄さんは生命力も申し分なし。

 沖田さんはぶりぶりざえもんのような立ち位置にいます。
 例えば、
 わたし「沖田さ~ん! クレイジーマッドを倒して~!」
  沖田「俺がぶっ倒すのは土方と書いてクレイジーマヨラーと読む土方さんだけでさァ」
 と居眠りしながら言いそうで。
 アクション仮面とカンタムロボがス・ノーマン・パーに立ち向かう中、一人だけ突っ立っていたぶりぶりざえもんを彷彿とさせます。


 わたしはこの3人を呼びたいですが、あなたは「スゲーナスゴイデス」のトランプで誰を呼びたいですか? 
 アルバム『ぶっ生き返す』収録曲。


 「もういっそ 俺に生まれたなら
  君を ぶっ生き返す!!」

 君、に当たる人が増えていくことを幸せに思えるようになりました。

 わたしは毎年10月31日には必ず、ピアノでこの曲を弾いてきました。華月くんが亡くなった翌年から、6年間ずっと。
 けれど今年は弾けそうにありません。就職活動のせい。
 自分では弾くことができないけれど・・・その代わりに、この曲を聴いていようと思います。何度も何度も。わたしが眠ってしまって、目を覚ますまでずっと。
 華月くんがわたしの夢に現れないように祈りながら。
 だって華月くんは家族や、平井さんや、YUKIくんたちの夢に行かなきゃ。



 ――――――――――――――――
 <10月26日追記>
 この記事を書いたおかげか、今朝、ピアノを弾く夢を見ました。
 ご丁寧に夢の中には3台ピアノが用意してあって、わたしは「ラ」の音を確かめながら1台を選びました。
 その1台は大分古いピアノのようで、木枯らしのような風情でしたが、まるで生きてわたしをサポートしてくれているかのように弾きやすかったです。
 ただし、わたしがその夢の中で弾いたのは『Lost graduation』ではない別の曲でしたが・・・。

 こういう夢を見せてくれたわたしの脳、或いは神か仏か悪魔か・・・、どうもありがとう。
 アルバム『Celldweller』収録曲。


 誕生の瞬間から事切れる瞬間までのうちに、
 一度でもいいからこんな格好いい境地に至ってみたい。
 
 そして言う立場になってみたい。
 "Listen my son-firstborn last one
  The message you sent out to me
  I can’t change what’s meant to be.”
 ・・・と。
 ・・・少々ハード過ぎるでしょうか。
 しかし格好いいのだから仕様がない。

 芸妓さんや舞妓さんがシーン毎にどう振る舞っているか、自分はそのシーンでどうすれば美しく見えるか、美しく見えることによって自分や周りの人がどんな気分になれるか・・・ということを教えてくれる本。
 読んでいるとモチベーションが上がります。いざという時に常日頃の自分が出てしまうので、常日頃から心がけていこう、というモチベーションが。
 例えば、P28に書かれている履き物の脱ぎ方について。「(源氏物語の)光源氏が御簾の陰から美しい長い髪や着物の裾をチラリと見て、恋心を抱くというのもうなずけます。履物もその人の一部です。恋の小道具となるかもしれません」(P28)ということが書かれています。わたしはこれを読んで以来、靴の手入れと玄関の掃除を毎朝欠かさなくなりました。
 わたしは今まで、「作法を学ぶのは義務」と思っていました。けれど、今思えばそれって違いますよね。心を込めなかったら、たとえ立ち振る舞いが礼儀作法として「正しい」としても、誰も「良い気分」にはなれません。これからは何のための作法か、ということを考えながら作法を学んでいこうと思います。
 ・・・光源氏が早く来るといいなぁw
 恍惚としている。
 我を忘れそうになりながらも「このままではいけない」と思っている。
 それらの感覚を繰り返すうちに、心の螺旋階段を駆け下りているのか駆け上がっているのかわからなくなる。
 下りていたとしても上がっていたとしても、身の破滅を招く。
 それでも止まらない。


 ・・・そんなことを想わせてくれる演奏です。
 一見穏やかに見えるおじ様がこんな魂を感じさせる演奏を・・・!
 うっとりしてしまいます。こういうおじ様に口説かれてみたい(←こら待て)
 死後結婚をした後も来世はあるのでしょうか。
 この小説を読んでいて、それが気になりました。
 死者が生まれ変わるとすれば、死後結婚した夫婦は離婚しなければならない?
 離婚などせずとも、生まれ変わったら婚姻は自然に解消されるのでしょうか?
 生まれ変わっても、かつて愛した人を覚えていられるのでしょうか?
 アルバム『DISORDER』収録曲。


 今日、元彼に会いました。
 最近わたしに告白をしてきた人たちの中に、元彼も含まれるのです。
 色々話をした後、元彼は「これが俺の気持ちだから」とわたしにこの曲を聴かせてくれました。
 元彼にこの曲が入ったアルバム『DISORDER』を貸した日のことを思い出します。
 あの日はただ何となく貸したのに・・・。


 「さよなら君へ
  僕は今でも
  君の幸せを願ってるよ
  もう会えなくなる 大好きな人
  本当にありがとう   心から」
 
 
 なぜグリム兄弟は無事だったのでしょう。
 理解に苦しみます。
 わたしは女ですが、モニカ・ベルッチに誘惑されたら抗える自信は0です。

 

Rin’ 『GENJI』

2008年10月18日 音楽
 アルバム『源氏ノスタルジー』収録曲。

 

 源氏物語に登場する女性でいえば、この曲は朧月夜のイメージ。

 琴の音は彼女の胸のざわめきを。
 尺八の音は、恋に身を滅ぼす悲鳴と歓喜を表わしているかのよう。  

 彼女は帝に入内する身。
 けれど彼女は光源氏と出逢いました。
 彼女は光源氏を虜にしただけでなく、自らも恋に燃えました。
 光源氏は彼女との逢瀬を重ねたことで、一時失脚にまで陥りました。
 
 そんな彼女は後年、帝に寄り添い、帝を追って出家。

 光源氏と帝の間で揺れもせず・・・なんという潔い女っぷり!
  
  
 
 
 I (I) know just (just) what you are-are-are♪



 お帰りなさいBritney!!
 精神的に苦しい中、ここまで体型を戻すのは大変だったことでしょう。
 しかもBritneyはただ戻ってきただけではないようです。
 『Womanizer』のPVには、Britneyが過去に出した曲『TOXIC』のPVに登場したキャラクターたちが登場すると共に、秘書など新たなキャラクターも登場します。
 まるで、Britneyが「わたしは今までの魅力を失っていないし、これからも新たな魅力を開花させてみせる」と言っているかのよう。
 それに。
 Britneyは『Womanizer』のPVで、womanizer(意味は女たらし)らしき男性を蹴ったり突き飛ばしたり色々攻撃しているのです。
 まるで元夫のKevinを蹴り飛ばしたみたいで爽快♪

kagrra, 『鬼灯』

2008年10月17日 音楽
 シングル『渦』収録曲。


 この曲を聴きながら、わたしは想像します。
 月光が仄暗い地下世界をも満たす、そんな夜を。

 死者が蘇る。

 彼は愛する人を捜して彷徨っている。
 けれど彼には目も鼻も耳も唇も無い。
 見つからない。
 呼びかける術が無い。
 愛する人の姿が、匂いが、声が、肌が、わからない。

 彼は愛する人を覚えていない。
 脳も心臓もとうに失くしてしまった。
 自分は彼女をどんな名で呼んでいたのだろう。
 自分は彼女にどんな顔で微笑ってもらったのだろう。
 思い出せない。
 彼の魂に、彼女を愛していたことだけが沁み付いて残っている。
 逢いたい。

 月の力が弱まれば、彼は地下に引き摺り戻されてしまう。
 その前に逢いたい。
 彼は彼女を捜し続けている。


 彼は不意に懐かしさを感じて、彷徨うのをやめた。
 どうやらもう彼女も、もう生きてはいないらしい。
 彼女にも、体がない。
 泣きたいけれど、二人には泣くための体がない。
 口づけたいけれど、唇がない。
 抱きしめたいけれど、腕がない。
 もう一度生まれたい。
 もう一度出逢いたい。

 月光を一筋取って、二人はお互いに運命の糸を結ぶ。
 運命に逆らって結ばれた運命の糸は朱い色をしている。
 その朱は、もう血など流れていないはずの、二人のもの。


 「この掌に残された君の証
  嗚呼
  もう二度と 離れぬように
  朱い糸を 君と僕に」

 彼は呟く。呟きながら、地下へ引き摺られていく。

 廉姫はしんのすけに問いました。
 「そなたたちの世界の男女はどのように恋をする」

 しんのすけは廉姫に答えました。
 「21世紀ではお互いに好きになればいいんだよ」


 ・・・しんのすけもいつか、たとえ時代が21世紀になろうとも、お互いに好き合っている男女が必ずしも結ばれるわけではないことを知るのでしょうか。
 そんな想いを、しんのすけには知らないで欲しい。
 ・・・この映画を見てそう思った大人は少なくないことでしょう。
 身分の違いという障害が少なくなった分、少しは21世紀の方がましなのかもしれませんが、恋の苦しさが変わるはずもない。


 廉姫は呟きました。
 「それにしても不思議。北と南で生まれた二人が、江戸と出逢い夫婦となって・・・。春日のわたしの、一番好きな場所に住んでいるなんて。だからこそ、あなたたち家族はそんなにも仲睦まじく幸せなのだと思いたい。だとしたら、わたしは嬉しい。本当に」

 その場所を一番好きな理由。
 だからこそ、という言葉の意味。
 ・・・又兵衛は知っていたのに。

 http://www.nicovideo.jp/watch/nm4231328


 いつか、飛行機に乗りながらこの曲を聴きたいです。
 心も体もとけてしまいそうに蒼い空を見ながら、
 雲を神様の腕のように思いたい。そして眠りたい。


 不思議。
 月がとても大きく近く見える夜なのに、
 月よりも空のことを想っているなんて。


 空の下にいるはずなのに、
 空を感じている気がする。
 RUKAさんありがとう。
 『Lost in blue』を書いてくれて。
 「もう一度生まれて
  また僕に生まれて
  最高の顔で笑うんだ」
 華月くんがそう言ってくれていたら嬉しいなぁ。
 華月くんはこのPVも気に入るだろうなぁ。
 華月くんは百合と十字架をとても愛していたし、棺の中で眠る黄泉さんを見て「これって僕だよね。僕ってやっぱり女の子みたいに美しいイメージだよね!」とはしゃいでいそうだから。・・・まったくもうw


 咲人さんありがとう。
 『邂逅カタルシス』を書いてくれて。
 「空の色 樹々の緑
  乾いた風 感じるたびに思う」
 華月くんが今も感じてくれているといいなぁ。『Evergreen』の風を。
 「戻りたいと願うこの気持ちは 今を行き抜くためのカタルシス」
 華月くんがそう思いながら天国へ行ってくれているといいなぁ。
 平井さんやみんなのところへ戻りたいだろうなぁ。
 「何かに迷い 疲れたときは 君のことを思い出そう」
 華月くんにそう言いたいなぁ。
 もうすぐ命日。今年もシャボン玉を飛ばすよ、華月くん。

 「この恋文が一番好きだなあ」と思いながらページを捲るとまた心臓をドキドキさせる恋文が現れてくる、そんな本です。
 この本を読んでいると、活字ではなく直筆の恋文を読みたくなります。誰かが誰かへ向けて書いたものでもいいし、自分宛てに書かれたもの、自分が誰か宛てに書いたものもいいなぁ。

 わたしは特に『おじいちゃんからおばあちゃんへ』と題された恋文を気に入りました(218ページに載っています)。
 70歳の男性が、結婚約50年の奥さん宛てに書いた恋文です。おじいちゃんとは御本人のこと、おばあちゃんとは奥さんのこと。おじいちゃんは心筋梗塞で入院したけれど、「死んでもいいから家へ帰りたい」と思い、少し回復すると隙を見て病院から逃走し、おばあちゃんと一緒に暮らせる家へ帰った・・・という内容。
 胸がキュンとしました。
 逃走するとは!
 おばあちゃんはビックリしつつ呆れつつ、嬉しかったかもしれませんね。
 これからもお幸せに!

 戦争関係の恋文には胸がチクチクしました。
 帰ってきたら一緒になるはずだったのに相手が帰って来なかったとか、「往きたくない」と言う彼をお国の為にと送り出してしまった、とか・・・。
 読み手を亡くした恋文を世に知らせる方が、教科書等で戦争を教えるよりもずーっとずーっと戦争が再び起こるのを防げると思います。
 戦争で旦那さんを亡くした80歳の女性が32歳で戦死した旦那さんへ宛てて「もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。力いっぱい抱きしめて絶対はなさないでくださいね」とおっしゃるのですよ。戦争さえなければ、もう一度なんて言う必要はなく、手紙にする必要もなく、旦那さんの傍にいるだけで願いが叶えられたかもしれないのに・・・。

 「全てを抱き締めて ひとり遠い場所へ
  貴女に気付かれぬ様に 忘却の果てまで、、、」



 
 『小夜曲~悲愴~』はそんな歌詞で締めくくられます。

 この曲の歌詞に登場する「花」「私」はRaphaelの華月としての彼を指し、「貴女」はファンを指します。

 以下は私の解釈ですが、彼はこのような意味の歌詞が綴っています。
 どんなに綺麗であろうともただの花でしかない私を貴女は愛おしんでくれた。摘み取られ、いつか散っていく私なのに貴女は見つめ続けてくれた。かつての美しさを失っていく私を貴女は憐れんでくれた。
 けれど私は気づいている。貴女の想いが冷めていることを。もうあの頃のように愛おしんでくれることはない。優し過ぎる貴女は私にそれを気づかれないようにしている・・・。今も愛している振りをしている・・・。けれど私はもう気づいてしまっている・・・。
 だから私は貴女に何も告げず消えていく。貴女を悲しめぬように、貴女の心から消えていく。私を忘れてしまえばいい。そうすれば貴女はもう苦しまなくて良いのだから。


  
 華月くんは20歳にもならないうちにこの曲を書きました。
 それはそうです。
 彼は20歳になれなかったのですから。
 トトロの見える大人になりたい、汚い大人になりたくない・・・と悩んだ彼にとって、「花」の失っていく美しさは子どもの持つ純粋さだったかもしれません。彼は純粋さを保って大人になろうとしたけれど、その難しさに苦しんでいました。それに彼は「花」の無力さにも苦しんでいました。「ゆきこちゃん」の一件によって無力さを強烈に実感したのかもしれません。自分を深く愛してくれたファン・ゆきこちゃんの死に自分は気づくこともなく、亡骸に会いに行っても彼女はもう自分を見つめてくれることはなく、今自分が出来るのは彼女の為に『雪の人形』を書くことくらいで、けれど『雪の人形』を書いたことで一部のファンから糾弾されてしまい、訳がわからなくなった。それでも彼は音楽を続けようとした。けれど理想と現実への苦しみを緩和する為飲んだ薬が、彼の時間を19歳で止めた。・・・事実とは違うかもしれませんが、わたしには今もそう思えるのです。
 『小夜曲~悲愴~』は彼が彼の時間が止まってしまうずっと前に書いた曲ですが、わたしにはこの曲が彼の最期を暗示していたかのように聴こえてしまいます。時間を止めたいわけではなかったのに、周りの人が気づいた時にはただ一人息が止まってしまっていた悲しい最期を。
 けれどこの曲が彼にぴたりと当て嵌まるわけではありません。なぜなら彼は忘却の果てになどいっていないのですから。

 http://jp.youtube.com/watch?v=7ERtcSqCj7E

 『Everytime』のremixは数多く作られているけれど、わたしはAmbient remixが一番悲しいと思います。
 オリジナルは、Britneyが安らぎを得られたように聴こえます。だから聴き終えるとほっとします。
 けれどAmbient remixは違う。

 *注* 以下はあくまでわたしのこのremixに関する解釈です。



 
 わたしには、Britneyが自分が今まで救いを求めてきたのかどうかすらわからない状態に達してしまったかのように聴こえるのです。
 心臓の中にある心が麻痺し、脳の中の片隅にだけ心がわずかに残っているかのよう。
 心を完全に壊死させてしまえば楽になれる、全ての感情から解放される、そうなれば後は自分という人間がこの世に存在するかのように演じていればいいだけ・・・とすら、もう思ってはいない。わずかに残った心が、生きたがっているのか消えたがっているのかも彼女はもう感じてはいない。

 救ってくれる人の訪れが遅すぎたわけではありません。
 けれど、遅かった。

 その人が、彼女を傷つける沢山の手から彼女を守ろうとしてくれる。けれど、彼女の目はその様子を間近で捉えているというのに、彼女はその人が何の為にそうしているのか理解出来ない。その人が沢山の人に彼女の苦しみを訴えていても、彼女はそれが自分の苦しみのことだと実感出来ない。

 けれどその人の訪れが遅すぎたわけではありません。
 彼女の心はまだ、微かでも生き続けているからです。

 彼女がその人の腕を拒否するのは感情が残っているから。「この人はなぜわたしを抱きしめようとするんだろう」と、わずかでも戸惑いという名の感情を感じているのです。その人に感情をぶつけられて思わず叫ぶのも、感情が残っているから。「そんなことをしてくれたって何にもならない」などと、自分の思っていることを相手にぶつけることが出来ている。自分の思いをぶつけたことによって彼女は、自分が長い間悲鳴以外のことを叫んでいなかったことに気づきます。手に傷がつくと痛くなる、ということにも久しぶりに気づきます。
 彼女はぼんやりと思いました。自分はまた感情を取り戻せるのだろうか? 彼女は試してみたくなりました。彼女はバスタブに張ったお湯の中に沈んでいってみました。それしか思いつけなかったから。
 ・・・息が出来ない。苦しい。息を吸いたい。でも出来ない。どうすればいい。どうすれば息が出来る? わからない。怖い。助けて。誰か。このままでは死んでしまう。でも誰もいない。・・・そうして彼女はお湯の底から浮かび上がることが出来ず苦しみます。

 けれど彼女はその人の存在を思い出します。
 彼女は「I guess I need you baby」と静かに呟き続けます。
 たった1人のその人へ向けて。




 
 『Everytime』のオリジナルのPVでは、彼女はその人にお湯の底から救い出されます。これについては解釈が色々あるでしょう。
 お湯の底から救い出され、救急車に乗せられ処置を受け、臨死体験めいたものをし、それら一連の出来事を通して自力でお湯の底から出られるようになり、その人に向かって微笑んだ・・・という解釈もあるでしょう。
 或いは救い出されることはなかったけれど自力でお湯の底から浮かび上がり、自分1人でも大丈夫だと悟って笑った、という解釈もあるでしょう。
 けれどAmbient remixの結末はそうではありません。
 だから、Ambient remixは一番悲しいのです。
 この本には以下のことが書いてあります。

 シエラレオネに起こったこと。
 シエラレオネ南東部で採れるダイアモンド欲しさに、リベリアが内乱を装って侵攻してきた。子どもたちは誘拐され、麻薬を打たれ、恐怖を感じず戦い続ける兵士にされた。シエラレオネの大人たちも国力を削るためだけに手足を切断され、働くことができなくなった。そうして国は貧しくなり、誰もが栄養失調になり、寿命が25~35歳になってしまった。

 国境なき医師団(MSF)の働きによって、そうした状況が少しずつ改善されてきているということ。
 けれど、それだけでは足りない。シエラレオネの人々が自力で自分たちの環境を良くしていけるような支援を続けていくことが必要。

 この本を5歳以上の全ての人に読んで欲しいです。
 この本の写真には5歳以上らしき子どもたちと、5歳以下らしき子どもたちが写っています。今、この子どもたちは全員生きているのでしょうか・・・。生きていて欲しいです。
 ワタクシは大変なことをしてしまいました。
 この漫画を満員電車の中で読んでしまったのです。
 ウッカリ引き笑いをしてしまいました。・・・うわあああん!(>0<)
 腰にバスタオルを巻いて肩にハンドタオルもしくは手ぬぐいをかけただけの姿でごく当たり前のようにコンビニへ行って手塚治虫の漫画『ブッダ』を立ち読みしちゃうブッダの馬鹿ぁ~っ! でもそんなブッダが好きさ! コンビニの店員さんに指摘されるまでブッダの格好がコンビニへ行く格好のTPOから逸脱していることに気づかないイエスも好きさ!


 ――――――――――――――――――――――――
 <余談>
 下界の人間たちは21世紀に至った今でもしょっちゅう宗教でもめているけれど、当の神様たちは案外仲良しかもしれません。そうだったらいいなぁ。
 今のところ『聖☆おにいさん』には1巻、2巻ともにイエスとブッダしか神レベルの人(人?)は登場していないけれど、そのうちアッラーも登場するといいなぁ。


 

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