他の生き物が死ぬ瞬間。
 この無力感はたまらない。
 人は傷つけることはできても救うことはできないと知る。
 そして自分の体が死によって生かされていることを知る。
 あの日の小鳥はわたしの手の中で冷えていった。
 あの日大切な人は既に冷たくて、燃やされてしまった。
 そして今日もわたしはまた大切な一人を失った。
 友人のお兄さんで、わたしとも仲が良かった。
 覚悟はしていたつもりだったけれど、できているはずもなかった。
 死は身近で、目を背けたくて、それでも受け入れて生きていかなければならない。いつか自分の番が来る日まで。それまで誰かの死に慈しみを。誰かの生に慈しみを。自分自身にも慈しみを。たとえそれが気休めにしかならなくても・・・。与えることはきっと力になるから。

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