守りたい、一緒に生きたい、という気持ちってやつ
2007年5月16日 命について 愛情のあたたかさを感じさせてくれるニュース。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070515-00000013-rcdc-cn
場所は中国の山東省。
最近飼い犬が頻繁にいなくなることに気づいた飼い主。どこかへ歩いていく飼い犬の後をつけてみると、まだ1歳に満たず出産経験もないその犬(メス)は、ダンボールに捨てられた子猫たちにお乳を与え育てていたそうです。
出産経験がないのにお乳が出ることも驚きなら、犬が子猫を育てていることも驚き。
飼い主は4匹いる子猫たちのうち2匹が死んでしまっていることに気づき「このままでは残る2匹も死んでしまうかも」と考え、知人に1匹の世話を頼みました(もう1匹はいつの間にかいなくなってしまったそう。誰かが飼ってくれていると良いですね)。
するとこの犬は子猫たちがいなくなってしまってすっかり元気を失くしてしまいました。
慌てて飼い主が知人に1匹の子猫を返してもらうと・・・犬はたちまち元気に! 子猫の姿を見て「ワン!」と吠え、子猫も犬の姿を見て「ニャー」と鳴きました。犬は自分のもとへ戻ってきた子猫の体を愛しそうにずっと舐めていたそうです。
このニュースではその後のことが書かれていないのですが、もしかしたらこの犬は子猫の母親としてずっと傍にいるかもしれませんね。
多分この犬は捨てられた子猫を見つけた時、「自分が守るんだ。自分が育てなければこの子猫たちは死んでしまう」というたまらない強い気持ちに駆られたのでしょうね。だからお乳が出たのかもしれません。それで飼い主の傍から離れて、しょっちゅう子猫の世話をしに行って・・・。
対照的に浮かび上がってくるのは、子猫たちを捨てたであろう人物の姿。
子猫たちはダンボールに入っていたわけですからほぼ間違いなく誰かが捨てたのでしょう。
わたしは人間の中には父性や母性を発揮できない人がいる、なんて言いたくはありませんし、困っている他の人を思いやることが出来ない人がいるなんてことも言いたくはないですし、まして人間もこの犬を見習え、なんて言うつもりはありません。しかし最近の赤ちゃんポストのニュース(設置後すぐに、既に物心ついている3歳幼児がポストに入れられたという)とも合わせて、やりきれない気持ちになりました。
この犬は自分の子どもではない子たちを、しかも種が違う生き物を愛情いっぱいに育てていたというのに。
子猫たちの生みの親である母猫も、子どもたちを奪われて泣いていたかもしれません。
子猫を産むことを奪う権利は人間に無いし自分も子猫を飼えないから飼い猫に避妊手術はせず子猫が生まれたら崖に捨てて殺す、自分の行為は動物虐待ではない、と公言した作家の坂東眞砂子さんのニュースを知った時にも思ったことですが、母親である母猫の気持ちをなぜもっと思いやれないのでしょうか。
母猫は子どもたちを奪われてしまっても、体からはお乳が出続けるし乳房は張るし全身全霊で子どもたちを求めていたでしょうに。どこへいったの、と探し続けていたでしょうに。体も心も子どもたちを育てるための準備が整っているのに、子どもたちだけがいないなんて。
母猫はまた次の発情期を迎え交尾をして子猫を産んでまた奪われて・・・殺されて。その繰り返しが果たして本当に母猫の幸せなのでしょうか?
子猫を飼えないなら飼い猫に避妊手術或いは虚勢手術をしてください。それが出来ないなら発情期にメス猫とオス猫を引き合わせないよう努力してください。「交尾をして子猫を産むのがメスとしての(或いはオスとしての)幸せなのでは」と思うかもしれませんが、子猫を飼えないのであれば飼い猫の発情期が過ぎ去るまでぐっと耐えてください。それも出来ないなら・・・里親を探す努力も出来ずどこかに捨てたり殺してしまうくらいなら、最初から猫を飼わないで欲しいです。
子猫だって、生まれたら生き続けたいのです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070515-00000013-rcdc-cn
場所は中国の山東省。
最近飼い犬が頻繁にいなくなることに気づいた飼い主。どこかへ歩いていく飼い犬の後をつけてみると、まだ1歳に満たず出産経験もないその犬(メス)は、ダンボールに捨てられた子猫たちにお乳を与え育てていたそうです。
出産経験がないのにお乳が出ることも驚きなら、犬が子猫を育てていることも驚き。
飼い主は4匹いる子猫たちのうち2匹が死んでしまっていることに気づき「このままでは残る2匹も死んでしまうかも」と考え、知人に1匹の世話を頼みました(もう1匹はいつの間にかいなくなってしまったそう。誰かが飼ってくれていると良いですね)。
するとこの犬は子猫たちがいなくなってしまってすっかり元気を失くしてしまいました。
慌てて飼い主が知人に1匹の子猫を返してもらうと・・・犬はたちまち元気に! 子猫の姿を見て「ワン!」と吠え、子猫も犬の姿を見て「ニャー」と鳴きました。犬は自分のもとへ戻ってきた子猫の体を愛しそうにずっと舐めていたそうです。
このニュースではその後のことが書かれていないのですが、もしかしたらこの犬は子猫の母親としてずっと傍にいるかもしれませんね。
多分この犬は捨てられた子猫を見つけた時、「自分が守るんだ。自分が育てなければこの子猫たちは死んでしまう」というたまらない強い気持ちに駆られたのでしょうね。だからお乳が出たのかもしれません。それで飼い主の傍から離れて、しょっちゅう子猫の世話をしに行って・・・。
対照的に浮かび上がってくるのは、子猫たちを捨てたであろう人物の姿。
子猫たちはダンボールに入っていたわけですからほぼ間違いなく誰かが捨てたのでしょう。
わたしは人間の中には父性や母性を発揮できない人がいる、なんて言いたくはありませんし、困っている他の人を思いやることが出来ない人がいるなんてことも言いたくはないですし、まして人間もこの犬を見習え、なんて言うつもりはありません。しかし最近の赤ちゃんポストのニュース(設置後すぐに、既に物心ついている3歳幼児がポストに入れられたという)とも合わせて、やりきれない気持ちになりました。
この犬は自分の子どもではない子たちを、しかも種が違う生き物を愛情いっぱいに育てていたというのに。
子猫たちの生みの親である母猫も、子どもたちを奪われて泣いていたかもしれません。
子猫を産むことを奪う権利は人間に無いし自分も子猫を飼えないから飼い猫に避妊手術はせず子猫が生まれたら崖に捨てて殺す、自分の行為は動物虐待ではない、と公言した作家の坂東眞砂子さんのニュースを知った時にも思ったことですが、母親である母猫の気持ちをなぜもっと思いやれないのでしょうか。
母猫は子どもたちを奪われてしまっても、体からはお乳が出続けるし乳房は張るし全身全霊で子どもたちを求めていたでしょうに。どこへいったの、と探し続けていたでしょうに。体も心も子どもたちを育てるための準備が整っているのに、子どもたちだけがいないなんて。
母猫はまた次の発情期を迎え交尾をして子猫を産んでまた奪われて・・・殺されて。その繰り返しが果たして本当に母猫の幸せなのでしょうか?
子猫を飼えないなら飼い猫に避妊手術或いは虚勢手術をしてください。それが出来ないなら発情期にメス猫とオス猫を引き合わせないよう努力してください。「交尾をして子猫を産むのがメスとしての(或いはオスとしての)幸せなのでは」と思うかもしれませんが、子猫を飼えないのであれば飼い猫の発情期が過ぎ去るまでぐっと耐えてください。それも出来ないなら・・・里親を探す努力も出来ずどこかに捨てたり殺してしまうくらいなら、最初から猫を飼わないで欲しいです。
子猫だって、生まれたら生き続けたいのです。
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