松山博昭監督 『ライアーゲーム -再生-』
2012年3月16日 映画 「キノコ」の愛称で親しまれているフクナガが、なんと今回は参戦しない!
そしてなんと、「金歯」と共に…、ライアーゲームを観戦する側に回った!
なんてこった、ついにフクナガはライアーゲーム事務局の人間になったのかっ!?
…という衝撃も手伝ってか、ナオがいないことへの不自然さは特に感じませんでした。
逆に、新しいヒロインに好感が持てました。
今回のヒロイン・篠宮優は、不安に駆られて、「秋山先生に裏切られてからじゃ遅いんです!」と間違った選択をしてしまいます。
小池栄子演じるエミが「助けてください!」と叫んだ時も、ナオなら間違いなく無防備にニコニコしながら近づくものを、優は一瞬戸惑った後、ダーッと走って逃げてしまいます。
けれど、それが逆に人間らしくて、逆に「正直者だな」と感じさせます。
桐生のキャラも気に入りました。
いっちゃってる感じがするけれど、もろサイコパスなフクナガとは違って意外にまじめな感じがして好き。
しかし!
わたしは言いたい。
なぜ、スタイリストさんはあの衣装を選んだの?と。
髪も、タトゥー(まんまメイクな質感が残念だけれど…)も、上着も、せっかくアグレッシヴに決めているのに…なぜ足元がああなるの?と。
あれは…あれはもしや…相葉丈っ…。
更に注目すべきは、すね。
「どうして桐生はすね毛をツルツルに剃ったんだろう? 秋山のライバル役なのに。やっぱり、船越さんが桐生の足にすがりつく、という演出をする以上は、船越さんの顔にすね毛が刺さるとマズかったのかな?」とわたしはいらん分析をして首を傾げてしまいました(笑)。
だったら、最初から、たとえばゼブラ柄とかのパンツ(ズボンという意味の!)をはいていればいいじゃないの~。
拍子抜けしちゃうよ~。
落胆したポイントはまだあります。
それは、小池栄子演じるエミに重点を置いて貰えなかったこと。
原作のイス取りゲームにおけるアベ ユキヨと、エミは同じ要素を持つキャラクター。
原作においては、アベの葛藤が一番重要なのに…。
もし、エミが悩み抜いて、苦しみ抜いて、ついにカルト教団の教祖による支配から解き放たれる…という描写をしてくれていたら…。オセロの中島さんの件も手伝って、大きな話題になったに違いないのに…。
それなのに。ただ単にゲームに怯えていた為にカモにされた女、としてしかエミが描かれないことが、とても残念です。
絶対に、小池栄子は、原作のアベの孤独を演じる力を持っているのに。
冒頭でエミが登場した瞬間、わたしは大いに期待しました。
あの涙目を見て、誰かにすがらなければ崩壊してしまいそうなエミ(=アベ)の脆さを、小池栄子が的確に理解していたことがわかったから。
ところがその期待はアッサリと裏切られました。小池栄子にじゃない、製作者にです。
女優さんが、せっかく怪演する力を持っているのに…。
なぜその芽をわざわざ摘んでしまうのでしょうか…。
勿体ない…。
他にも色々残念な点はあるけれど、総合的に見れば、映画館で見て損はない映画。
音楽がたまらないから、というのが大きな理由。
正直、前作よりも音楽が格好いい。
中東っぽい妖しさに満ちていて。
劇場の大音量で聞くべし。
そしてなんと、「金歯」と共に…、ライアーゲームを観戦する側に回った!
なんてこった、ついにフクナガはライアーゲーム事務局の人間になったのかっ!?
…という衝撃も手伝ってか、ナオがいないことへの不自然さは特に感じませんでした。
逆に、新しいヒロインに好感が持てました。
今回のヒロイン・篠宮優は、不安に駆られて、「秋山先生に裏切られてからじゃ遅いんです!」と間違った選択をしてしまいます。
小池栄子演じるエミが「助けてください!」と叫んだ時も、ナオなら間違いなく無防備にニコニコしながら近づくものを、優は一瞬戸惑った後、ダーッと走って逃げてしまいます。
けれど、それが逆に人間らしくて、逆に「正直者だな」と感じさせます。
桐生のキャラも気に入りました。
いっちゃってる感じがするけれど、もろサイコパスなフクナガとは違って意外にまじめな感じがして好き。
しかし!
わたしは言いたい。
なぜ、スタイリストさんはあの衣装を選んだの?と。
髪も、タトゥー(まんまメイクな質感が残念だけれど…)も、上着も、せっかくアグレッシヴに決めているのに…なぜ足元がああなるの?と。
あれは…あれはもしや…相葉丈っ…。
更に注目すべきは、すね。
「どうして桐生はすね毛をツルツルに剃ったんだろう? 秋山のライバル役なのに。やっぱり、船越さんが桐生の足にすがりつく、という演出をする以上は、船越さんの顔にすね毛が刺さるとマズかったのかな?」とわたしはいらん分析をして首を傾げてしまいました(笑)。
だったら、最初から、たとえばゼブラ柄とかのパンツ(ズボンという意味の!)をはいていればいいじゃないの~。
拍子抜けしちゃうよ~。
落胆したポイントはまだあります。
それは、小池栄子演じるエミに重点を置いて貰えなかったこと。
原作のイス取りゲームにおけるアベ ユキヨと、エミは同じ要素を持つキャラクター。
原作においては、アベの葛藤が一番重要なのに…。
もし、エミが悩み抜いて、苦しみ抜いて、ついにカルト教団の教祖による支配から解き放たれる…という描写をしてくれていたら…。オセロの中島さんの件も手伝って、大きな話題になったに違いないのに…。
それなのに。ただ単にゲームに怯えていた為にカモにされた女、としてしかエミが描かれないことが、とても残念です。
絶対に、小池栄子は、原作のアベの孤独を演じる力を持っているのに。
冒頭でエミが登場した瞬間、わたしは大いに期待しました。
あの涙目を見て、誰かにすがらなければ崩壊してしまいそうなエミ(=アベ)の脆さを、小池栄子が的確に理解していたことがわかったから。
ところがその期待はアッサリと裏切られました。小池栄子にじゃない、製作者にです。
女優さんが、せっかく怪演する力を持っているのに…。
なぜその芽をわざわざ摘んでしまうのでしょうか…。
勿体ない…。
他にも色々残念な点はあるけれど、総合的に見れば、映画館で見て損はない映画。
音楽がたまらないから、というのが大きな理由。
正直、前作よりも音楽が格好いい。
中東っぽい妖しさに満ちていて。
劇場の大音量で聞くべし。
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