災害時の緊急持ち出しリュックの中身の一例などを再掲します
2019年7月3日 命について長期間降り続く雨により、九州各地に避難指示が発令されています。
わたしの住んでいる地域(鹿児島県)は警戒レベル4で、複数の避難所が開設されています。
わたしは福祉関係の仕事をしているので、わたし自身はまだ避難せず、体の不自由な方や高齢者の避難を手伝っていますが、それが一段落したらわたしも避難所に行こうと思っているところです。
そこで、先日当ブログに掲載した、緊急持ち出しリストの例などを加筆修正した上で再掲します。
わたしが日頃、緊急時の持ち出し用リュックに入れている物のリストです。
概ね3日程度生還出来る量を入れています。
なぜその物品が必要なのかという理由なども書き添えます。
なお、火災を引き起こさないよう、ロウソクやライターやマッチなどは敢えて省いています。
子どももペットもいない一人暮らしの女性向けのリストですが、それ以外の方にも参考になれば幸いです。
まだまだ不十分なリストだとは思いますが、あれもこれもと欲張ってリュックが重くなって避難に支障が出たら元も子もないので、中身を厳選しているつもりです。
緊急の時は、着の身着のままでも「とにかく逃げて命を守る」ことが大切ですが、避難所に十分な物資が無いことが予想されるので、自分に必要な物資を可能な限り自分で持ち込むのがベストだと思います。
また、ハザードマップをチェックしたり、テレビやラジオをチェックするなどして、最新情報を得る努力もしましょう。
------------------------------
〈わたし(特に持病も障害もなく、子どももペットもいない一人暮らしの女性)の緊急持ち出しリュックの中身〉
※水害を想定し、リュック本体が撥水加工や防水加工だと何かと安心です。
●蓄光素材または蛍光反射材をリュックにつけておく
蓄光素材のものがリュックについていれば停電時に暗闇の中でもリュックを探しやすいし、蛍光反射材をつけておけば捜索隊などに発見してもらいやすくなります。
●現金を一万円以上入れた緊急時用の財布1個
千円札×8枚、残りは小銭という内容にしています。
停電時に電子マネーは使えないので、現金が必須です。
●ポリ袋に入れた保険証のコピー1枚
原本はいつも普段使い用の財布に入れていますが、コピーがあると安心です。
最悪、災害で亡くなった場合や意識が無い場合の身元確認にも使ってもらえます。
ポリ袋に入れるのは防水のため。
●ポリ袋に入れた保険証のコピー1枚
最悪、災害で亡くなった場合や意識が無い場合の連絡先。
緊急連絡先にして良いか確認してOKをくれた方3名のフルネーム・住んでいる市町村名(詳しい住所は防犯のため書いていません)・スマホの電話番号・続柄を書いています。
ポリ袋に入れるのは防水のため。
●ミネラルウォーターのペットボトル500ml×3本
後述しますが、水の入ったペットボトルと懐中電灯を組み合わせてランタンとしても使えるので、ジュースやお茶よりも水の入ったペットボトルがおすすめです。
●懐中電灯1個+それに対応する乾電池
暗い時間帯に歩行しやすくなりますし、灯りがあるというだけで人間はホッとするものです。
「スマホのライトで大丈夫」と油断するのは危険です、意外とバッテリーを消耗しますから。
懐中電灯が正常に使えるか事前に確認をしておきましょう。
後述しますが、懐中電灯と水の入ったペットボトルで簡易ランタンも作れます。
●ラジオ+それに対応する乾電池
出来ればラジオとサイレンと手回し式でスマホの充電も出来るタイプが望ましいけれど(ソーラータイプだと天気次第では使えないので、手回し式が良いです)、小さくて簡易な物でも十分最新の災害情報が得られるので、ラジオを必ず用意しましょう。
停電でテレビがつかなくても、乾電池式のラジオなら情報が得られます。
「スマホのラジオアプリで聞けばいいじゃん」と思うかもしれませんが、スマホのバッテリーは少しでも節約すべきです。
ラジオが正常に使えるか、事前に確認しておきましょう。
●緊急トイレ3個
登山の時に買いました。
どの規模の災害でも1個では足らないと思うので、最低でも3個は必要。
緊急トイレがすぐに手に入らない、もしくは使い切った場合の簡易トイレの作り方は後述します。
●靴1足
裸足で瓦礫の上を歩くのは危険なので靴が必要です。
豪雨災害等で様々な物があちこちに流れ着いている場合、危険な物質が含まれていることもあるので、裸足はNG。
ヒール有りの靴はいざという時走れないし、スニーカーなら足を覆って保護出来るので、スニーカーがおすすめ。
荷物の空きに余裕があれば長靴も欲しいところですが、よほど大きなリュックで無い限り長靴は入りきらないのでスニーカーがおすすめ。
「わざわざ靴をリュックに入れなくても、靴を履いて外に出ればいいじゃん」と思うかもしれませんが、意外といざという時は焦って裸足で外へ飛び出す人もいるので、事前に入れておくと安心です。
●折りたたみ出来る薄いヘルメット1個
頭を守るため。
ヘルメットが無い場合は、目立つ色の帽子やタオルで頭を保護した方が良いです。
なぜ目立つ色を勧めるかというと、目立つ色を身につけていた方が、残念ながら遺体となってしまった場合や意識が無くて助けを求められない場合に発見してもらいやすいからです。
●個包装のお菓子10個
個包装だと、保存がしやすいので便利。
他の人にも分けてあげやすいです。
わたしはビスケット、チョコなどの甘いものだけでなく、塩分をとれるように、塩分入りの飴や、カリカリ梅も入れています。
●常温保存が出来る食料
わたしの場合は今のところ、サバの缶詰×3個、レトルトのカレー×3袋、レトルトのスープ3袋、おつまみ用のチーズ×1袋、お粥×4袋、inゼリー(マルチビタミン)×3、災害備蓄用ミニ羊羹×1個を入れています。
●紙皿とフォーク・スプーン・割りばし 3個ずつ
それぞれラップを巻いて使うのがおすすめ。
使用する度にラップを捨てれば、食器を洗う必要が無いので、水を節約出来ます。
紙皿等が無い場合は、お皿にラップを巻いても良いし、ラップそのものをお皿代わりにしても良いです。
●ラップ1本
ラップは万能アイテムです。
状況に応じて包帯代わりにも、食器代わりにもなり、マルチに活躍します。
●軍手3セット
災害時は何かと瓦礫が発生します。
怪我をするとそこから化膿して熱発するなど、良くないことだらけです。
怪我をしないで済むよう手を守りましょう。
意外と夏場でも時間帯によっては冷え込む場合があるので、保温目的で手袋としても使えます。
●レインコート 上下1セット
豪風雨の中、傘をさそうとしても傘が壊れがち。
レインコートがあると、雨に濡れて体が冷えて体調不良になることを防げます。
災害時は車のドライバーが焦って運転していることもあるので、ドライバーに歩行者が居ることを気づいてもらいやすいという意味でも、出来れば目立つ色のレインコートがおすすめ。
●コンタクトレンズの予備(1か月分)とメガネの予備1個
目が悪い人にとっては、これらが無いと避難どころではありません。
避難所ですぐに自分にぴったり合う手に入るわけではないので、事前準備が必要。
●スマホ用のモバイルバッテリー1個
自分が必要でなくても誰かに充電させてあげられますし、必ず1個はフル充電したものを持っておきましょう。
もちろん、スマホ本体は前もって出来る限り充電しておきましょう。
また、災害時にあちこちから「大丈夫!?」と連絡を貰うのは有難いのですが、スマホのバッテリーをキープするため、SNSのアイコンなどを「無事です。充電を節約するため連絡を控えています。何かありましたらこちらから連絡します」等のメッセージ付きのものに変えておきましょう。
●色付き(出来れば黒)・透明それぞれのポリ袋の大5枚、小を10枚
ゴミ袋や給水袋としてだけでなく、簡易トイレを作るのにも使えるし、穴をあければ着替える時や排泄時の目隠しポンチョにもなるし、特に透明のものは懐中電灯にかぶせてランタン代わりにもなるし、何かと便利です。
●布ガムテープ1個
ガムテープは何にでも応用可能な便利なアイテム。
簡易トイレを作るのにも、場合によっては止血にも使えて超優秀。
●トイレットペーパー 2ロール
ティッシュ代わりにもなるから。
芯を抜いておくと少しコンパクトになるので、リュックの中のスペースを少し広く使うことが出来ます。
●歯磨きシート3袋
水を浪費しなくても歯磨きが出来て、健康維持が出来るから。
●拭くだけメイク落としシート 3袋
水を浪費しなくても、メイク落としとしてだけでなく、洗顔用としても使えるから。
●救急セット 1セット
絆創膏3枚、消毒液1本、綿棒3本、ガーゼ3枚、包帯1本、爪切り1個、毛抜き1個、ハサミを1個入れています。
●アイマスクと耳栓 1個ずつ
就寝時用に用意しています。
避難所で他人の目やいびきを気にせず寝るため。
なお、わたしのアイマスクは友達がくれた、『銀魂』の沖田愛用のアイマスクと全く同じデザインのふざけたアイマスクです。
●マスク5枚
感染症予防にもなるし、すっぴん隠しとしても使えます。
●薬
わたしは特に持病は無いのですが、ドラマ・映画などで「仲間がケガをした!化膿して熱が出て命が危ない! 抗生剤があれば助かるのに!」と薬を求めてさまよう人たちの様子を観たりしているので、抗生剤を入れています。
影響受けまくりですね。
持病がある方は持病の薬を入れておくことをおすすめします。
●使い捨てにしても良い下着の替え3セット
服は着の身着のままでも数日は過ごせるけど、下着は替えが必要です。
掃除機を使わなくても圧縮できる袋に入れておくと便利。
●ジャージ上下1セット
日中着る服としてもパジャマとしても使えるので便利。
●生理用ナプキン15個
自分が必要としなくても他の被災者にあげられるメリットもありますし、滅菌消毒されたガーゼなどが無い時に怪我をした場合、ガムテープと組み合わせて止血にも使えます。
●バスタオル3枚
枕代わりや、タオルケット代わりとしても使えるし、避難所で着替えたい人を隠してプライバシーを保護してあげることも出来ます。
●ドライシャンプー1本
水を浪費しなくても、髪と頭皮がギトギトになるのを防げます。
最近はミニスプレータイプも市販されていてとても便利。
●体拭きシート1袋
お風呂に入れない状況でも汗を拭けて清潔を保持できます。
●消臭スプレー1本
避難所のトイレを使う時、前の人が使った直後に自分がトイレを使ったり、自分の後にすぐ他の人がトイレを使う場合、匂いが気になりがちです。
小さめでも良いので消臭スプレーがあるとトイレを使いやすくなります。
●防犯ブザー1個
被災して弱った人を狙う犯罪が起きやすいので、防犯ブザーが必要です。
「自分はブスだから or 年配だから性犯罪の被害にはあわない」「自分は男だから犯罪者に狙われない」と油断している人は要注意です。
犯罪者は自分より弱いと見なしたら誰であろうと狙いますから。
特に性犯罪に関しては「ブスでも美人でもヤレればどうでもいい」と美醜に頓着しない犯罪者も多いですし、子どもだろうが年配だろうが犯罪者の性癖によってはターゲットになりますので、5歳くらいの子や70歳を超えたおばあちゃんが被害に遭うケースもあるのですから油断大敵です。
性別も関係ないです。
お互いに被災者で且つ同性であっても、たとえば避難所で着替えている他の被災者を盗撮してマニアに売るような犯罪者もいますから、恐怖を感じたら誰かに助けを求められるよう防犯ブザーを持つべきです。
「悲鳴をあげれば良い」と思っていても、いざとなると恐怖で声が出なくなるものです。
また、防犯ブザーがあれば、どこかに閉じ込められた時に助けを求めることも可能なので、最低1個は持ちましょう。
------------------------------
また、ご自身またはご家族の病気、障害、乳幼児がいる、ペットがいる、などの理由で高台への避難が難しいという方は、浸水等の被害を避けるため、せめて、
・二階建ての家なら二階で寝る
・リュックに入れられる最低限必要な荷物、軍手、靴、懐中電灯を枕元に置く
・断水時に備えて浴槽に水をためる
・見物目的で海や川に近づかない
・家族が散り散りになって連絡がつかない時の集合場所を決めておく
などの行動をしてください。
<簡易ランタンの作り方>
停電したら、懐中電灯で簡易ランタンを作りましょう。
懐中電灯の上に、水を入れたペットボトル(ラベルは剥がしましょう)を乗せるだけで、光が乱反射するのでランタン代わりになります。
ペットボトルが無い場合は、懐中電灯に透明なビニール袋を被せても良いです。
<簡易トイレの作り方>
断水した時でもトイレには行きたくなります!
まず、45リットルゴミ袋(色付き。出来れば黒が望ましい)を2枚と、新聞紙を10枚くらい(新聞紙が無ければチラシやティッシュやトイレットペーパーで可)と、消臭スプレーとガムテープを用意します。
1.便座を上げて、1枚目のゴミ袋で便器を覆います。
2.便座を下げて、1枚目のゴミ袋を固定します。便座だけではズレそうだなと不安な場合は、念のためガムテープを貼って1枚目のゴミ袋を便器に固定します。
3.2枚目のゴミ袋を2.の上から、排泄物をキャッチ出来る受け皿になるように設置します。
4.新聞紙5枚を短冊状に破くか、くしゃくしゃに丸めて、3.の中に敷き詰めます。
5.用を足します。
6.新聞紙5枚を短冊状に破くか、くしゃくしゃに丸めて、排泄物を隠せるように排泄物に乗せます。
7.排泄物に消臭スプレーをかけます。
8.排泄物が入っているビニール袋をきつく縛って、食料品などから離れた場所で保管します。出来ればフタ付きのゴミ箱を汚物入れにするのがおすすめ。フタ付きのゴミ箱が無ければバケツで代用可能。災害がおさまってゴミ収集が再開したらゴミとして出せる状態にしておきます。
9.その後また用を足したくなったら、既に1.〜2.で下準備は出来ているので、3.〜8.を繰り返すだけでOKです。2.で1枚目のゴミ袋をガムテープで固定していた方が、2枚目のゴミ袋を処理する時に1枚目のゴミ袋がくっついてきちゃって戻すのが面倒くさい、なんてことを避けられます。
45リットルのゴミ袋が無ければ、普通のビニール袋を二重にしても良いし、便器そのものが使えない状態なら、バケツや段ボールを便器代わりにしても良いです。
わたしの住んでいる地域(鹿児島県)は警戒レベル4で、複数の避難所が開設されています。
わたしは福祉関係の仕事をしているので、わたし自身はまだ避難せず、体の不自由な方や高齢者の避難を手伝っていますが、それが一段落したらわたしも避難所に行こうと思っているところです。
そこで、先日当ブログに掲載した、緊急持ち出しリストの例などを加筆修正した上で再掲します。
わたしが日頃、緊急時の持ち出し用リュックに入れている物のリストです。
概ね3日程度生還出来る量を入れています。
なぜその物品が必要なのかという理由なども書き添えます。
なお、火災を引き起こさないよう、ロウソクやライターやマッチなどは敢えて省いています。
子どももペットもいない一人暮らしの女性向けのリストですが、それ以外の方にも参考になれば幸いです。
まだまだ不十分なリストだとは思いますが、あれもこれもと欲張ってリュックが重くなって避難に支障が出たら元も子もないので、中身を厳選しているつもりです。
緊急の時は、着の身着のままでも「とにかく逃げて命を守る」ことが大切ですが、避難所に十分な物資が無いことが予想されるので、自分に必要な物資を可能な限り自分で持ち込むのがベストだと思います。
また、ハザードマップをチェックしたり、テレビやラジオをチェックするなどして、最新情報を得る努力もしましょう。
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〈わたし(特に持病も障害もなく、子どももペットもいない一人暮らしの女性)の緊急持ち出しリュックの中身〉
※水害を想定し、リュック本体が撥水加工や防水加工だと何かと安心です。
●蓄光素材または蛍光反射材をリュックにつけておく
蓄光素材のものがリュックについていれば停電時に暗闇の中でもリュックを探しやすいし、蛍光反射材をつけておけば捜索隊などに発見してもらいやすくなります。
●現金を一万円以上入れた緊急時用の財布1個
千円札×8枚、残りは小銭という内容にしています。
停電時に電子マネーは使えないので、現金が必須です。
●ポリ袋に入れた保険証のコピー1枚
原本はいつも普段使い用の財布に入れていますが、コピーがあると安心です。
最悪、災害で亡くなった場合や意識が無い場合の身元確認にも使ってもらえます。
ポリ袋に入れるのは防水のため。
●ポリ袋に入れた保険証のコピー1枚
最悪、災害で亡くなった場合や意識が無い場合の連絡先。
緊急連絡先にして良いか確認してOKをくれた方3名のフルネーム・住んでいる市町村名(詳しい住所は防犯のため書いていません)・スマホの電話番号・続柄を書いています。
ポリ袋に入れるのは防水のため。
●ミネラルウォーターのペットボトル500ml×3本
後述しますが、水の入ったペットボトルと懐中電灯を組み合わせてランタンとしても使えるので、ジュースやお茶よりも水の入ったペットボトルがおすすめです。
●懐中電灯1個+それに対応する乾電池
暗い時間帯に歩行しやすくなりますし、灯りがあるというだけで人間はホッとするものです。
「スマホのライトで大丈夫」と油断するのは危険です、意外とバッテリーを消耗しますから。
懐中電灯が正常に使えるか事前に確認をしておきましょう。
後述しますが、懐中電灯と水の入ったペットボトルで簡易ランタンも作れます。
●ラジオ+それに対応する乾電池
出来ればラジオとサイレンと手回し式でスマホの充電も出来るタイプが望ましいけれど(ソーラータイプだと天気次第では使えないので、手回し式が良いです)、小さくて簡易な物でも十分最新の災害情報が得られるので、ラジオを必ず用意しましょう。
停電でテレビがつかなくても、乾電池式のラジオなら情報が得られます。
「スマホのラジオアプリで聞けばいいじゃん」と思うかもしれませんが、スマホのバッテリーは少しでも節約すべきです。
ラジオが正常に使えるか、事前に確認しておきましょう。
●緊急トイレ3個
登山の時に買いました。
どの規模の災害でも1個では足らないと思うので、最低でも3個は必要。
緊急トイレがすぐに手に入らない、もしくは使い切った場合の簡易トイレの作り方は後述します。
●靴1足
裸足で瓦礫の上を歩くのは危険なので靴が必要です。
豪雨災害等で様々な物があちこちに流れ着いている場合、危険な物質が含まれていることもあるので、裸足はNG。
ヒール有りの靴はいざという時走れないし、スニーカーなら足を覆って保護出来るので、スニーカーがおすすめ。
荷物の空きに余裕があれば長靴も欲しいところですが、よほど大きなリュックで無い限り長靴は入りきらないのでスニーカーがおすすめ。
「わざわざ靴をリュックに入れなくても、靴を履いて外に出ればいいじゃん」と思うかもしれませんが、意外といざという時は焦って裸足で外へ飛び出す人もいるので、事前に入れておくと安心です。
●折りたたみ出来る薄いヘルメット1個
頭を守るため。
ヘルメットが無い場合は、目立つ色の帽子やタオルで頭を保護した方が良いです。
なぜ目立つ色を勧めるかというと、目立つ色を身につけていた方が、残念ながら遺体となってしまった場合や意識が無くて助けを求められない場合に発見してもらいやすいからです。
●個包装のお菓子10個
個包装だと、保存がしやすいので便利。
他の人にも分けてあげやすいです。
わたしはビスケット、チョコなどの甘いものだけでなく、塩分をとれるように、塩分入りの飴や、カリカリ梅も入れています。
●常温保存が出来る食料
わたしの場合は今のところ、サバの缶詰×3個、レトルトのカレー×3袋、レトルトのスープ3袋、おつまみ用のチーズ×1袋、お粥×4袋、inゼリー(マルチビタミン)×3、災害備蓄用ミニ羊羹×1個を入れています。
●紙皿とフォーク・スプーン・割りばし 3個ずつ
それぞれラップを巻いて使うのがおすすめ。
使用する度にラップを捨てれば、食器を洗う必要が無いので、水を節約出来ます。
紙皿等が無い場合は、お皿にラップを巻いても良いし、ラップそのものをお皿代わりにしても良いです。
●ラップ1本
ラップは万能アイテムです。
状況に応じて包帯代わりにも、食器代わりにもなり、マルチに活躍します。
●軍手3セット
災害時は何かと瓦礫が発生します。
怪我をするとそこから化膿して熱発するなど、良くないことだらけです。
怪我をしないで済むよう手を守りましょう。
意外と夏場でも時間帯によっては冷え込む場合があるので、保温目的で手袋としても使えます。
●レインコート 上下1セット
豪風雨の中、傘をさそうとしても傘が壊れがち。
レインコートがあると、雨に濡れて体が冷えて体調不良になることを防げます。
災害時は車のドライバーが焦って運転していることもあるので、ドライバーに歩行者が居ることを気づいてもらいやすいという意味でも、出来れば目立つ色のレインコートがおすすめ。
●コンタクトレンズの予備(1か月分)とメガネの予備1個
目が悪い人にとっては、これらが無いと避難どころではありません。
避難所ですぐに自分にぴったり合う手に入るわけではないので、事前準備が必要。
●スマホ用のモバイルバッテリー1個
自分が必要でなくても誰かに充電させてあげられますし、必ず1個はフル充電したものを持っておきましょう。
もちろん、スマホ本体は前もって出来る限り充電しておきましょう。
また、災害時にあちこちから「大丈夫!?」と連絡を貰うのは有難いのですが、スマホのバッテリーをキープするため、SNSのアイコンなどを「無事です。充電を節約するため連絡を控えています。何かありましたらこちらから連絡します」等のメッセージ付きのものに変えておきましょう。
●色付き(出来れば黒)・透明それぞれのポリ袋の大5枚、小を10枚
ゴミ袋や給水袋としてだけでなく、簡易トイレを作るのにも使えるし、穴をあければ着替える時や排泄時の目隠しポンチョにもなるし、特に透明のものは懐中電灯にかぶせてランタン代わりにもなるし、何かと便利です。
●布ガムテープ1個
ガムテープは何にでも応用可能な便利なアイテム。
簡易トイレを作るのにも、場合によっては止血にも使えて超優秀。
●トイレットペーパー 2ロール
ティッシュ代わりにもなるから。
芯を抜いておくと少しコンパクトになるので、リュックの中のスペースを少し広く使うことが出来ます。
●歯磨きシート3袋
水を浪費しなくても歯磨きが出来て、健康維持が出来るから。
●拭くだけメイク落としシート 3袋
水を浪費しなくても、メイク落としとしてだけでなく、洗顔用としても使えるから。
●救急セット 1セット
絆創膏3枚、消毒液1本、綿棒3本、ガーゼ3枚、包帯1本、爪切り1個、毛抜き1個、ハサミを1個入れています。
●アイマスクと耳栓 1個ずつ
就寝時用に用意しています。
避難所で他人の目やいびきを気にせず寝るため。
なお、わたしのアイマスクは友達がくれた、『銀魂』の沖田愛用のアイマスクと全く同じデザインのふざけたアイマスクです。
●マスク5枚
感染症予防にもなるし、すっぴん隠しとしても使えます。
●薬
わたしは特に持病は無いのですが、ドラマ・映画などで「仲間がケガをした!化膿して熱が出て命が危ない! 抗生剤があれば助かるのに!」と薬を求めてさまよう人たちの様子を観たりしているので、抗生剤を入れています。
影響受けまくりですね。
持病がある方は持病の薬を入れておくことをおすすめします。
●使い捨てにしても良い下着の替え3セット
服は着の身着のままでも数日は過ごせるけど、下着は替えが必要です。
掃除機を使わなくても圧縮できる袋に入れておくと便利。
●ジャージ上下1セット
日中着る服としてもパジャマとしても使えるので便利。
●生理用ナプキン15個
自分が必要としなくても他の被災者にあげられるメリットもありますし、滅菌消毒されたガーゼなどが無い時に怪我をした場合、ガムテープと組み合わせて止血にも使えます。
●バスタオル3枚
枕代わりや、タオルケット代わりとしても使えるし、避難所で着替えたい人を隠してプライバシーを保護してあげることも出来ます。
●ドライシャンプー1本
水を浪費しなくても、髪と頭皮がギトギトになるのを防げます。
最近はミニスプレータイプも市販されていてとても便利。
●体拭きシート1袋
お風呂に入れない状況でも汗を拭けて清潔を保持できます。
●消臭スプレー1本
避難所のトイレを使う時、前の人が使った直後に自分がトイレを使ったり、自分の後にすぐ他の人がトイレを使う場合、匂いが気になりがちです。
小さめでも良いので消臭スプレーがあるとトイレを使いやすくなります。
●防犯ブザー1個
被災して弱った人を狙う犯罪が起きやすいので、防犯ブザーが必要です。
「自分はブスだから or 年配だから性犯罪の被害にはあわない」「自分は男だから犯罪者に狙われない」と油断している人は要注意です。
犯罪者は自分より弱いと見なしたら誰であろうと狙いますから。
特に性犯罪に関しては「ブスでも美人でもヤレればどうでもいい」と美醜に頓着しない犯罪者も多いですし、子どもだろうが年配だろうが犯罪者の性癖によってはターゲットになりますので、5歳くらいの子や70歳を超えたおばあちゃんが被害に遭うケースもあるのですから油断大敵です。
性別も関係ないです。
お互いに被災者で且つ同性であっても、たとえば避難所で着替えている他の被災者を盗撮してマニアに売るような犯罪者もいますから、恐怖を感じたら誰かに助けを求められるよう防犯ブザーを持つべきです。
「悲鳴をあげれば良い」と思っていても、いざとなると恐怖で声が出なくなるものです。
また、防犯ブザーがあれば、どこかに閉じ込められた時に助けを求めることも可能なので、最低1個は持ちましょう。
------------------------------
また、ご自身またはご家族の病気、障害、乳幼児がいる、ペットがいる、などの理由で高台への避難が難しいという方は、浸水等の被害を避けるため、せめて、
・二階建ての家なら二階で寝る
・リュックに入れられる最低限必要な荷物、軍手、靴、懐中電灯を枕元に置く
・断水時に備えて浴槽に水をためる
・見物目的で海や川に近づかない
・家族が散り散りになって連絡がつかない時の集合場所を決めておく
などの行動をしてください。
<簡易ランタンの作り方>
停電したら、懐中電灯で簡易ランタンを作りましょう。
懐中電灯の上に、水を入れたペットボトル(ラベルは剥がしましょう)を乗せるだけで、光が乱反射するのでランタン代わりになります。
ペットボトルが無い場合は、懐中電灯に透明なビニール袋を被せても良いです。
<簡易トイレの作り方>
断水した時でもトイレには行きたくなります!
まず、45リットルゴミ袋(色付き。出来れば黒が望ましい)を2枚と、新聞紙を10枚くらい(新聞紙が無ければチラシやティッシュやトイレットペーパーで可)と、消臭スプレーとガムテープを用意します。
1.便座を上げて、1枚目のゴミ袋で便器を覆います。
2.便座を下げて、1枚目のゴミ袋を固定します。便座だけではズレそうだなと不安な場合は、念のためガムテープを貼って1枚目のゴミ袋を便器に固定します。
3.2枚目のゴミ袋を2.の上から、排泄物をキャッチ出来る受け皿になるように設置します。
4.新聞紙5枚を短冊状に破くか、くしゃくしゃに丸めて、3.の中に敷き詰めます。
5.用を足します。
6.新聞紙5枚を短冊状に破くか、くしゃくしゃに丸めて、排泄物を隠せるように排泄物に乗せます。
7.排泄物に消臭スプレーをかけます。
8.排泄物が入っているビニール袋をきつく縛って、食料品などから離れた場所で保管します。出来ればフタ付きのゴミ箱を汚物入れにするのがおすすめ。フタ付きのゴミ箱が無ければバケツで代用可能。災害がおさまってゴミ収集が再開したらゴミとして出せる状態にしておきます。
9.その後また用を足したくなったら、既に1.〜2.で下準備は出来ているので、3.〜8.を繰り返すだけでOKです。2.で1枚目のゴミ袋をガムテープで固定していた方が、2枚目のゴミ袋を処理する時に1枚目のゴミ袋がくっついてきちゃって戻すのが面倒くさい、なんてことを避けられます。
45リットルのゴミ袋が無ければ、普通のビニール袋を二重にしても良いし、便器そのものが使えない状態なら、バケツや段ボールを便器代わりにしても良いです。
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