今夜の『金曜ロードSHOW!』は『千と千尋の神隠し』でした。

わたしは公開当時に映画館で2回観て、Blu-rayもよく再生しているのに、地上波で放送されるとまた観ています。

今夜も最後まで観て、心地よい余韻に浸っていたら、友達からLINEがきました。

「エンディングが切られてたね! 楽しみに観てたのに、ノーカットじゃないなんてがっかり」

と。

「切られてたかな? 最後まで放送された気がするけど」

と返信すると、

「千尋がハクと別れた後、両親と一緒に引越し先の家まで着いて、引越し業者の人とやり取りしたり、銭婆から貰った髪留めのことで親と話すシーンがあったでしょ。新しい家の近くに小さな川が流れてて、千尋がハクのことを思い出して終わり、だった」

と友達からすぐ返信が。

「え、そんなシーンあった?」

と尋ねると、

「絶対あった! 何度もテレビで観た!」

と友達は断言。

うーん…、ありましたっけ?

少なくともわたしは一度も観た覚えが無いのですが…。

そもそも宮崎駿監督は、「もっと続きが観たい」と思わせるところで敢えて作品を終わらせて、余韻を残したり、観客に想像の余地を持たせる方だとわたしは思うので、もしそのエンディングが本当にあるなら、宮崎駿監督らしくないような気がします。

気になって他の友達にも聞いてみると、

「引越し業者なんて出てきた?」

「そんなエンディングはそもそも作って無いって公式が否定してたはず」

「映画館でそのエンディングを観たよ! え、観たこと無い人いるの?」

「前に地上波で放送した時もそのエンディングやってたじゃん」

と意見はバラバラ。

うーん、友達が嘘をついているとは思えないし、思いたくないし…。

何なのでしょう、この意見の食い違いは?

ネットを検索してみると、「幻のエンディングを観たことがある人」の主張も、「幻のエンディングを観たことが無い人」の主張も、悪気があって嘘をついているのではなく、本気で自分が正しいと思っていることが伝わってきます。

うーん。

となると、

・幻のエンディングが存在するパラレルワールド

・幻のエンディングが存在しないパラレルワールド

が何かの理由でくっ付いてしまって、それぞれのパラレルワールドの住人が「あった」「無かった」と主張しているのかもしれません!

もし幻のエンディングが本当にあるなら、ほぼ間違いなくYouTubeに動画が違法アップロードされるか、或いはスクリーンショットがどこかに掲載されると思いますが、それらが見当たらず、「観た」と主張する根拠が言葉のみで動画や画像による証拠が無いことを踏まれると、

・幻のエンディングが存在するパラレルワールドの一部の人が神隠しにあい、幻のエンディングが存在しないパラレルワールドに来てしまい、絶対にあったはずのものが無くて混乱している

という説もあり得そうな気がします。

コメント

都わすれ
2019年8月17日12:18

ネットで見ると2014年に2ちゃんねるでの書き込みで、


多くの人はトンネルから抜けだし髪留めがキラリと光り車を走らせて物語は終わり。
だと思っているでしょうが本来この後には続きが存在します。
ちなみに映像化、アフレコもされており公開当時映画館でも一部で実際に流されていました。

 現在何故以下のラストシーンが無かったかのように扱われているかは謎である


 ・千尋が車の中で来る前に着けていた髪留めが銭婆から貰った髪留めに変わっていることに気が付き不思議がる(何故かは覚えていない)

 ・新居に向かう途中、丘から引っ越し業者が既に到着しているのが見え母親が「もう業者さん来ちゃってるじゃないのー」と父親に怒る

 ・新居に到着後、引っ越し業者の1人から「遅れられると困りますよー」と注意される

 ・千尋が1人何気なく新居の周りを歩いていると短い橋の架かった緑ある小川があることに気付く

 ・橋から川を眺めていると千尋は一瞬ハッと悟ったかのような状態になりこの川がハクの生まれ変わり、
新たな住み処であることに気付いた?かのように意味深に物語が終わる


 以上が千と千尋の神隠し本来のラストシーンです。今回の地上波放送でもこのラストシーンが流れることは恐らく無いでしょう

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この書き込みを読むと、確かにそんなシーンあったかも? 
と思わされます。しかしそれもそのはずで、
これは、類似するシーンが本編中に複数存在しているためです。
本編では最後に一家がトンネルを抜ける際、母親が
「引越しのトラック、もう着いちゃってるわよ」と発言するシーンがある他、
作品のクライマックスではハクの正体が
埋め立てられてもうなくなってしまった「琥珀川」だったことも明かされています。
こうした作品内での記憶と混ざり、都市伝説の内容がもっともらしく思えてしまう、
というわけです。



と、見解が。


これを読んで、そうかもしれないと思いました。
わたしもこの作品は好きで何度も見ているのですが、幻のエンディングは観ていないので。
でも、こんなに噂になるということはそれだけ素晴らしい作品だということですね^^

G−dark
2019年8月18日15:36

はい、色々と想像して楽しめる素晴らしい作品ということですよね。
劇場での公開が終了してかなりの年月が経つのに、いまだにこうしてエンディングについて沢山の人に論じられているのは凄いことだと思います。
類似するシーンが本編にありますし、「何らかの形で千尋とハクに再会して欲しい」と思っている人たちが「エンディングが違う」と誰かから聞いて「やっぱりそうだよね!」と記憶を上書きしてしまったのかもしれないし、もしかしたらエンディングは本当にあったけれどエンディングが神隠しにあったのかもしれないし…、でもこの謎もこの映画の持ち味みたいに楽しめますね。

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