友人たちとメッセージのやり取りをしていて、たまたま「好きな映画は何?」という話題になりました。
人によって答えは本当にバラバラ。
みんな、コロナ禍や豪雨災害などへの不安から気晴らしを求めていましたし、映画好きの集まりなので、かなり盛り上がりました。
映画のタイトルが出るわ出るわ。
気分はまるで映画版の天下一武道会!
せっかくなので、みんながそれぞれ好きな映画ランキング1〜10位まで考えようよ!という話になりました。
「一番好きな映画は?」と1つに絞ると答えがだいぶ限られてくると思いますが、1〜10位までのランキングを作ってみると、人それぞれの個性が見えてきて興味深いです。
みんな映画が大好きなので、大好きな映画を10だけ絞るのも、順位をつけるのもかなり悩んだのですが。
他の人のランキングと重なる作品、逆に誰とも重ならない作品もありました。
ある人の10位が他の人の1位だったり。
その逆もあり。
ちなみにわたしの「大好きな映画1〜10位」は、
● 10位
ラッセ・ハルストレム監督『やかまし村の子どもたち』
理由:舞台はスウェーデン。それなのに、寒さよりもあたたかさを感じる作品です。人生に疲れた人におすすめ。弱った心を自然と優しく包み込んでくれるストーリー。観ればきっと、やかまし村に住みたくなります。こういう子ども時代を送りたかった…!という理想形の一つ。続編も素敵です。
●9位
黒澤明監督『8月の狂詩曲』
理由:毎年8月になると必ず観ている作品です。田舎の風景の美しさと戦争、特に原爆の恐ろしさとの対比に鳥肌が立ちます。説教臭いとさえ思えるほどの激烈な反戦メッセージを感じさせる作品。戦争は終わっても、戦争による傷はどんなに時を経ても癒えきることは無いということや、あくまでも憎むべきは戦争であって人を憎んではいけない、憎しみの連鎖を断ち切ることが平和に繋がる、と気づかされる作品。
●8位
犬童一心監督・ 樋口真嗣監督 『のぼうの城』
理由:野村萬斎さん演じるのぼう様がとても魅力的。あえて道化を演じているのか、それとも本心なのか、全く底が知れません。味方だけではなく敵までもが魅了されていくのがよく分かります。わたしは平和主義者ですが、もし自分がこの作品の中の人間なら、きっと「のぼう様が戦うと言うならやってやろうぜ!」と決断する気がします。特にのぼう様の「武ある者が武なき者を足蹴にし、才ある者が才なき者の鼻面をいいように引き回す。これが人の世か。ならばわしはいやじゃ」というセリフもかっこよくて痺れます。
● 7位
エリック・トレダノ監督、オリヴィエ・ナカシュ監督『最強のふたり』
理由:人間関係というものには、多かれ少なかれ利害関係や上下関係が生まれるものだとわたしは思っています。人と人とが本当に対等な関係を築くのは、実は極めて難しい…。けれど、この映画の主人公たちは年齢も人種も境遇も全く違う上に、元々は雇用する側と雇用される側という立場でありながら、同情も忖度も遠慮も何もない、対等な友情で結ばれています。素直に羨ましい! 観賞後、とっても爽やかな気持ちになります。
●6位
ロバート・ゼメキス監督『バックトゥーザフューチャー2』
理由:1〜3全て好きで、それぞれ大袈裟ではなく軽く100回以上は観ている作品です。ワクワク感が半端ない!どうしても1〜3のうちどれか一つを選ぶなら2が一番好き。ホバーボードもデロリアンも憧れ! わたしは「運命は最初から決まっている」という考え方が好きではないので、「自分たちの力で運命なんて変えてやろう」という気概を感じさせるこのシリーズがお気に入りです。しかし、逆に言えば、マーティやドクが本来の時間軸の記憶を持ちながらも過去や未来が変わってしまうというのは、「じゃあ彼らは元々の家族や自分を消滅させたことになるの?」と恐ろしくもなりますが…。殺人というより、そもそもそんな人は居なかった、という扱いになるんですよね? 改めて考えるとゾッとします。とは言え、きっとそんな怖さもこの映画のスパイスの一つ。
●5位
原恵一監督『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』
理由:この作品に出てくる多くのセリフが心に刺さります。特に、しんちゃんが敵の総大将に言う「お前、逃げるのか?お前偉いんだろ?だからこんなことになったんだぞ!なのに逃げるのか!?」は現実世界にいる権力者たちにも聴いて欲しいセリフの一つ。命がけで我が子を守るみさえとひろしの姿にも感動。何度も観ている大好きな作品ですが、ラストが辛すぎて、最後まで観られずに途中で再生を止めてしまうこともしばしば…。あのラストを「理不尽」と嘆くか「必然」と受け止めるかは人によると思いますが…、わたしはこの作品を観る度に、あのラストを引き起こさず、又兵衛と廉姫が結ばれる方法が無いものか、つい探してしまいます。
●4位
宮崎駿監督『天空の城ラピュタ』
理由:宮崎駿監督の作品はどれも好きなのですが、『天空の城ラピュタ』特有のこの無敵のワクワク感は一体何なのでしょうか。DVDを持っているにも関わらず、金曜ロードショーで放送されようものなら、なぜか必ず放送をリアルタイムで観てしまい、テレビの前でシータとパズーを応援し、飛行石のきらめきに心を奪われ、哀れなロボットの最期に涙し、ドーラたちを好きになり、ムスカの「目があー!」を真似し、放送翌日以降にその視聴率をチェックし、空に大きな雲を見つけては「あの中にラピュタがあるかも!」とついドキドキしてしまいます。何の罪もないロボットや植物や動物ごとラピュタを滅ぼさないといけないラストは何度観ても悲しいです。人間の手に余るほどの科学技術を持ってはいけない、という警鐘が鳴らされていると感じます。
●3位
フランク・ダラボン監督『ショーシャンクの空に』
理由:主人公が無実でありながら終身刑にされるというだけでも観ていて辛いのに、主人公は刑務所で悲惨な目にあってばかり…。そのため、好きな作品なのに、観る時は「よし!今から『ショーシャンクの空に』を観るぞ!」と覚悟を決めないと再生しきれません。誰だって諦めるだろうし、諦めても誰も責められないくらい辛い境遇でも、決して希望と友情を捨てなかった主人公の姿に勇気づけられます。
●2位
ピーター・ウィアー監督『トゥルーマン・ショー』
理由:与えられた世界からトゥルーマンが自分の足で出て行くラストがとても美しいです。長年慣れ親しんだ世界から自ら出ていくというのは、誰にとっても非常に勇気のいることですが、トゥルーマンの足取りはしっかりしていて素敵。傍目から見ればどんなに不幸のない世界でも、自分で掴み取ったという実感がなければ何の手応えもないということも気づかせてくれる作品です。トゥルーマンはきっとこれから初めて経験する様々な困難にぶつかるでしょうが、これからが本当の人生の始まり。辛いことも沢山あるでしょうが、幸せを実感できる瞬間もあることでしょう。また、もしかしたらまだ気がついていないだけで、実はこの現実世界も誰かが人間に与えてくれた世界で、人間はその誰かにいつも見られているのかも…?なんて想像までさせてくれる作品でもあります。
●1位
クリストファー・ノーラン監督『インターステラー』
理由:宇宙があまりにも壮大であるのに比べて、命とはなんて脆くはかない存在なのだろうと気づかされる作品です。何も悪くない人たちがあっけなく死に追いやられるシーンは何度観ても辛いです…。しかし、愛があらゆる次元を超越していく過程には鳥肌が立ちます。人間は宇宙規模で考えれば非常にちっぽけだし、自分や自分の大切な人のためならそれ以外を犠牲にする残酷さも持っているけれど、人間は美しい面も持っているということが描かれています。主人公たちがどんなに困難な状況であろうと希望を捨てない姿や、ついに愛する人との再会を果たすシーンは何度観てもグッときます。ラストの音楽の効果的な使い方には参りました、痺れる!
人によって答えは本当にバラバラ。
みんな、コロナ禍や豪雨災害などへの不安から気晴らしを求めていましたし、映画好きの集まりなので、かなり盛り上がりました。
映画のタイトルが出るわ出るわ。
気分はまるで映画版の天下一武道会!
せっかくなので、みんながそれぞれ好きな映画ランキング1〜10位まで考えようよ!という話になりました。
「一番好きな映画は?」と1つに絞ると答えがだいぶ限られてくると思いますが、1〜10位までのランキングを作ってみると、人それぞれの個性が見えてきて興味深いです。
みんな映画が大好きなので、大好きな映画を10だけ絞るのも、順位をつけるのもかなり悩んだのですが。
他の人のランキングと重なる作品、逆に誰とも重ならない作品もありました。
ある人の10位が他の人の1位だったり。
その逆もあり。
ちなみにわたしの「大好きな映画1〜10位」は、
● 10位
ラッセ・ハルストレム監督『やかまし村の子どもたち』
理由:舞台はスウェーデン。それなのに、寒さよりもあたたかさを感じる作品です。人生に疲れた人におすすめ。弱った心を自然と優しく包み込んでくれるストーリー。観ればきっと、やかまし村に住みたくなります。こういう子ども時代を送りたかった…!という理想形の一つ。続編も素敵です。
●9位
黒澤明監督『8月の狂詩曲』
理由:毎年8月になると必ず観ている作品です。田舎の風景の美しさと戦争、特に原爆の恐ろしさとの対比に鳥肌が立ちます。説教臭いとさえ思えるほどの激烈な反戦メッセージを感じさせる作品。戦争は終わっても、戦争による傷はどんなに時を経ても癒えきることは無いということや、あくまでも憎むべきは戦争であって人を憎んではいけない、憎しみの連鎖を断ち切ることが平和に繋がる、と気づかされる作品。
●8位
犬童一心監督・ 樋口真嗣監督 『のぼうの城』
理由:野村萬斎さん演じるのぼう様がとても魅力的。あえて道化を演じているのか、それとも本心なのか、全く底が知れません。味方だけではなく敵までもが魅了されていくのがよく分かります。わたしは平和主義者ですが、もし自分がこの作品の中の人間なら、きっと「のぼう様が戦うと言うならやってやろうぜ!」と決断する気がします。特にのぼう様の「武ある者が武なき者を足蹴にし、才ある者が才なき者の鼻面をいいように引き回す。これが人の世か。ならばわしはいやじゃ」というセリフもかっこよくて痺れます。
● 7位
エリック・トレダノ監督、オリヴィエ・ナカシュ監督『最強のふたり』
理由:人間関係というものには、多かれ少なかれ利害関係や上下関係が生まれるものだとわたしは思っています。人と人とが本当に対等な関係を築くのは、実は極めて難しい…。けれど、この映画の主人公たちは年齢も人種も境遇も全く違う上に、元々は雇用する側と雇用される側という立場でありながら、同情も忖度も遠慮も何もない、対等な友情で結ばれています。素直に羨ましい! 観賞後、とっても爽やかな気持ちになります。
●6位
ロバート・ゼメキス監督『バックトゥーザフューチャー2』
理由:1〜3全て好きで、それぞれ大袈裟ではなく軽く100回以上は観ている作品です。ワクワク感が半端ない!どうしても1〜3のうちどれか一つを選ぶなら2が一番好き。ホバーボードもデロリアンも憧れ! わたしは「運命は最初から決まっている」という考え方が好きではないので、「自分たちの力で運命なんて変えてやろう」という気概を感じさせるこのシリーズがお気に入りです。しかし、逆に言えば、マーティやドクが本来の時間軸の記憶を持ちながらも過去や未来が変わってしまうというのは、「じゃあ彼らは元々の家族や自分を消滅させたことになるの?」と恐ろしくもなりますが…。殺人というより、そもそもそんな人は居なかった、という扱いになるんですよね? 改めて考えるとゾッとします。とは言え、きっとそんな怖さもこの映画のスパイスの一つ。
●5位
原恵一監督『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』
理由:この作品に出てくる多くのセリフが心に刺さります。特に、しんちゃんが敵の総大将に言う「お前、逃げるのか?お前偉いんだろ?だからこんなことになったんだぞ!なのに逃げるのか!?」は現実世界にいる権力者たちにも聴いて欲しいセリフの一つ。命がけで我が子を守るみさえとひろしの姿にも感動。何度も観ている大好きな作品ですが、ラストが辛すぎて、最後まで観られずに途中で再生を止めてしまうこともしばしば…。あのラストを「理不尽」と嘆くか「必然」と受け止めるかは人によると思いますが…、わたしはこの作品を観る度に、あのラストを引き起こさず、又兵衛と廉姫が結ばれる方法が無いものか、つい探してしまいます。
●4位
宮崎駿監督『天空の城ラピュタ』
理由:宮崎駿監督の作品はどれも好きなのですが、『天空の城ラピュタ』特有のこの無敵のワクワク感は一体何なのでしょうか。DVDを持っているにも関わらず、金曜ロードショーで放送されようものなら、なぜか必ず放送をリアルタイムで観てしまい、テレビの前でシータとパズーを応援し、飛行石のきらめきに心を奪われ、哀れなロボットの最期に涙し、ドーラたちを好きになり、ムスカの「目があー!」を真似し、放送翌日以降にその視聴率をチェックし、空に大きな雲を見つけては「あの中にラピュタがあるかも!」とついドキドキしてしまいます。何の罪もないロボットや植物や動物ごとラピュタを滅ぼさないといけないラストは何度観ても悲しいです。人間の手に余るほどの科学技術を持ってはいけない、という警鐘が鳴らされていると感じます。
●3位
フランク・ダラボン監督『ショーシャンクの空に』
理由:主人公が無実でありながら終身刑にされるというだけでも観ていて辛いのに、主人公は刑務所で悲惨な目にあってばかり…。そのため、好きな作品なのに、観る時は「よし!今から『ショーシャンクの空に』を観るぞ!」と覚悟を決めないと再生しきれません。誰だって諦めるだろうし、諦めても誰も責められないくらい辛い境遇でも、決して希望と友情を捨てなかった主人公の姿に勇気づけられます。
●2位
ピーター・ウィアー監督『トゥルーマン・ショー』
理由:与えられた世界からトゥルーマンが自分の足で出て行くラストがとても美しいです。長年慣れ親しんだ世界から自ら出ていくというのは、誰にとっても非常に勇気のいることですが、トゥルーマンの足取りはしっかりしていて素敵。傍目から見ればどんなに不幸のない世界でも、自分で掴み取ったという実感がなければ何の手応えもないということも気づかせてくれる作品です。トゥルーマンはきっとこれから初めて経験する様々な困難にぶつかるでしょうが、これからが本当の人生の始まり。辛いことも沢山あるでしょうが、幸せを実感できる瞬間もあることでしょう。また、もしかしたらまだ気がついていないだけで、実はこの現実世界も誰かが人間に与えてくれた世界で、人間はその誰かにいつも見られているのかも…?なんて想像までさせてくれる作品でもあります。
●1位
クリストファー・ノーラン監督『インターステラー』
理由:宇宙があまりにも壮大であるのに比べて、命とはなんて脆くはかない存在なのだろうと気づかされる作品です。何も悪くない人たちがあっけなく死に追いやられるシーンは何度観ても辛いです…。しかし、愛があらゆる次元を超越していく過程には鳥肌が立ちます。人間は宇宙規模で考えれば非常にちっぽけだし、自分や自分の大切な人のためならそれ以外を犠牲にする残酷さも持っているけれど、人間は美しい面も持っているということが描かれています。主人公たちがどんなに困難な状況であろうと希望を捨てない姿や、ついに愛する人との再会を果たすシーンは何度観てもグッときます。ラストの音楽の効果的な使い方には参りました、痺れる!
コメント
ラッセ・ハルストレム監督の初期の作品、
”マイライフ・アズ・ア・ドッグ”と”ギルバート・グレイプ”は
良いですね。
シリアスな内容でもほのぼのとした笑いを入れる事を忘れていなかったと思います。
マイライフ・アズ・ア・ドッグとギルバート・グレイプ、わたしはまだ観ていないのですが、教えていただいて観たくなりました。
シリアスな中にもほのぼのとした笑いがある、って素敵ですね。