https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20210902/amp/k10013238711000.html%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D

この事件が初めて報道されてからというもの、わたしはずっとその後の報道を追い続けてきました。

怪我をされた方、亡くなられた方、そのご家族のお気持ちは想像を絶するものがあります。

赤の他人であるわたしでさえ、この事件の詳細を知る度、涙と怒りが込み上げてきます。

ましてや当事者の悲しみ、苦しさ、悔しさははかり知れません…。

亡くなられたお二人の無念もはかり知れず、ニュース番組等でお二人の遺影を目にする度に動悸がして息が苦しくなります。

生前の家族写真や映像からは、あたたかな家庭の雰囲気、優しい両親に愛されてすくすく育っている子ども特有の満ち足りた表情が伝わってきます。

ごく当たり前だったはずの穏やかな暮らし。

なのに、いつも家で笑っていたはずの妻と娘が、ある日突然、永遠に帰って来なくなった…。

わたしなら絶望して後を追ってしまうかもしれません。

たとえようのない苦しみの中でも、加害者にきちんと罪を償わせ、二度とこのような事故を起こさせないための活動を懸命に続けておられるご遺族のことを、わたしは深く尊敬しています。

逆に、この事件発生に至るまでの経緯やその後の加害者の誠意の無い態度について報道で知る度、加害者に対して言葉で表現のしようがない気持ちになりました。

今回こうしてこの事件について判決は出ましたが、亡くなった方が生き返ったり、怪我をされた方の怪我が無かったことにはならないことがとても残念です。

個人的には、この判決では軽いと思います。

しかし、感情だけで裁判は出来ませんし、日本が法治国家である以上はこれが限界なのでしょうね…。

今後、皆ですべきなのは、この残酷な事件のことを決して忘れないことや、「同じような事件の再発を防ぐためにはどうしたら良いか?」を具体的に考えていくこと。

安全運転が出来ない状態の人から免許証を返してもらう仕組みに強制力を持たせるような見直しも必要だと思いますし、この事件の加害者の場合は違いますが住んでいる地域によっては車が無いと日常生活が送れない人もいるのでそのライフラインの見直しも社会全体で取り組んでいくべきだと思います。

車に関しては、この事件で「アクセルとブレーキを踏み間違えた記憶は全くない。車両に何らかの異常があったと考えられる」と加害者に主張され続けたことで、車を作ったり売る立場の人たちもさぞかし憤ったと思いますが、「車が悪い」だなんて言いがかりをもう誰にも言わせないくらい、車の安全性が更に高まっていくことを期待します。

わたし自身、身内を何人も交通事故で亡くしています。

その中には、未然に防げたはずの事故や、幾つもの不幸な偶然が重なった予期出来ぬ事故もあります。

この事件については前者ですよね。

未然に防ぐチャンスはあったはず。

加害者が自分の衰えに気づいた時点で免許証を返納し、車を手放していれば、未然に防げたはずですし、フレンチの予約に遅れそうだからと焦って危険運転をしたようですが「自分が運転するのは危ないからタクシーで行こう」とタクシーを呼んでいれば誰も怪我をすることも命を落とすことも無かったはず。

誰しも、正常性バイアスの働きや認知機能の衰えによって「自分は大丈夫」と根拠もなく思ってしまいがちですが、本人が明らかに安全運転出来ていないのであれば、周りも止めるべきです。

免許証更新のあり方も見直しが必要ですよね。

未然に防げる事故は必ず防ぐ、防ぎきれずに事故が起きて事件に発展してしまったとしても誰かが怪我をしたり亡くなるダメージを最小限にする、そういう風になるように皆でアイディアを出して協力し合っていかないと、同じようなことがまた起きてしまうと思います。

コメント

まるこ
2021年9月3日7:36

おはようございます。
この事件は高齢者の運転の危険を世間に知らしめる大事故ですよね。
妻と子を一瞬で亡くしたご遺族の気持ちは計り知れないです。
煽り運転にはドラレコ、誤発進には制御装置。これはどの車も標準装備義務がよろしかと。我が家もお向かいのご主人の車で突っ込んまれました。それでお向かいのご主人は返納したのですが、人に被害がなかったのが不幸中の幸い。
通行人がいたら…そう思うとぞっとします。
お子さんやご家族の説得は不可欠です。大概皆さん自信をお持ちですから。
実刑が下りましたが、5年ですよ?そんなことで納得出来ないですよね。
おっしゃるよう未然に防ぐ装置は不可欠だと思います。

G−dark
2021年9月3日21:55

こんばんは。
非常に注目度の高い事件ですよね。
この事件を機に、「あんな事故を起こしたら大変だ」と免許証返納をした方々がわたしの周りに居ました。
自分が加害者になってどなたかの尊い命を奪うかもしれないことが恐ろしいですし、自分の家族を「加害者の家族」にするのも恐ろしいですよね。
ドラレコ、誤発進制御装置がどの車にも装備される世の中になると良いですよね。
まるこさんのお宅に車が突っ込んで来たんですか!?
怖い思いをされましたね…。
たったの5年というのはあまりに辛い判決…。
高齢であり持病もあるからとの理由で実際には収監されない可能性もありますよね。
なんとも歯痒いことですよね…。
収監されたからといって被害者の方々の尊い命が戻るわけではありませんが、高齢であり持病があるからこそ、こんな悲惨な事故を起こしたはずなので、それを理由に収監を免れて欲しくはないとわたしは思います。

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