kagrra, 『斬帝』

2013年1月27日 音楽
 アルバム『Core』収録曲。

 
 「心を蝕まれたまま
  終焉の日を迎えるのか?
  生まれた意味が欲しいなら
  耀け 己を信じて
 
  この世は闇夜 暗闇よ
  真実は嘘に呑まれる
  即ち刹那の生命よ
  抗え 刃となりて」


 この曲をライブで聴いてみたかったです。
 けれど、一志さん亡き今、もはや一志さん自身から紡ぎ出される歌を聴く機会は永遠に失われてしまいました。
 CDやDVDを再生しようとも、それは生きた歌声ではない。
 つくづく惜しい人を亡くしました…。
 わたしはこの曲の、

 「君は~え~がお~が~す~てき~な~
  へーへーへー♪」
 
 の部分ばかり、しょっちゅう鼻歌で歌っています。
 いい意味で力が抜けるから。

 けれど、北島三郎さんの『与作』の影響なのか、わたしはついつい「へーいへーいへーい♪」と歌ってしまいます…。
 monobrightの『dancing babe』の場合、「君は笑顔が素敵なへへへ」が正しい歌詞なのに…。

 日本人はきっと、へいへい言うのが好きなのです(何ちゅう強引な分析!?)。
 与作がヘイヘイホー♪と歌うように、わたしはへーいへーいへーい♪と歌おうではありませんか。

 さあ、リピートアフターミー!

 きみは~え~がお~が~す~てき~な~
 へーいへーいへーい♪
 桜を愛した貴方が、桜舞うこの季節、何故この世にいないのでしょう。

 乱れ舞い散る花びらよ、どうか彼岸まで飛んで行ってください。
 その淡く優しい色を見て、一志さんが再び笑えるように。
 前向きに振舞う=良いこと、とは限りません。
 時には、負の感情を吐き出すことで救われることもあるから。
 けれど、そうと知りながらも、他人に嫌われたくないが故に、人は「善い人間」を装います。
 いつもニコニコして、無理をし過ぎて、細い神経の糸1本でなんとか正気を保っているような状態になる。
 そしてある日プツンと、切れてしまう。

 ムックの『大嫌い』は潔いです。
 果たしてここまで「キライ、キライ、キライ、キライ、キライ、キライ…」と叫び続ける曲が他にあるでしょうか。
 「あなたが大嫌いです」「ずっと知ってると思ってました」「そんなに驚くことないでしょう」と歌う曲が他にあるでしょうか。
 この曲を聴いていると、なんともいえない背徳感に酔ってしまいます。醜い自分を赦されたかのような気分にさえなる。
 人間はもともとそんなにキレイなもんじゃないだろう、キライな奴くらいいるだろう? キライだってはっきり言えよ、と言わんばかりの、性善説を嘲笑うかのようなこの曲がたまらない。
 この曲を聴くと、亡くなった同級生たちを想わずにはいられません。
 卒業式の日。校庭では桜が咲いていました。あの桜は今もまだ学校にあります。あの桜は今年もきっと咲くでしょう。けれど、かつて卒業式でその花びらを見てくれた人たちを、あの桜は既に数人失ってしまいました。
 彼岸の世界に、桜はあるのでしょうか。あって欲しい。そして、咲いていて欲しい。

 「時を刻むように 咲き乱れて
  君がいる場所にも 咲いてるのかな」

 「今もまだ君思うよ
  淡く儚く散っていくように」

 「桜吹雪いつまでも 消えない幻のように
  染まる春の陽 色づけてゆく
  あの日のように笑えるなら」

 イントロに痺れた。
 がつんとやられた。
 心を、奪われた。
 特に英語版の、刹那い切なさがたまらない。
 こういう曲が後世に残るべきであり、そして当然、残るだろう。
 
 悩んでいる時に金爆を聴くとスカッとします♪

 バンドのはずなのに、歌っているのはヴォーカルだけ。
 他メンバーはそもそも楽器を弾けないどころか、ライブ中に楽器を置いて踊りまくる。
 でも、みんなめっちゃいい笑顔でパフォーマンスをしてくれる。
 観客もライブ中ゲラゲラ笑っている。
 そこが好き。
 http://20756.diarynote.jp/201102031502081326/
 …こんなことを書いたのが、今となっては余りに白々しい。

 知らなかった。
 今日という日になるまで、わたしは何も知らなかった。

 いつものようにYOU-TUBEでKagrra,を検索し、見つけた「R.I.P 一志」の文字。
 「いったい何の間違いなの? 一志さんが死ぬわけないじゃない」
 そう思いながら画面をスクロールしていくと、その度に目に映る「R.I.P」の文字。
 手が震えました。
 「一志」と検索して、目に飛び込んだのは「自宅にて急逝」の一文。
 http://natalie.mu/music/news/53637

 「R.I.P」が真実であると知った今。
 涙を流すより先に、こう思い浮かびました。

 どうして神様は、才能溢れる人ばかりこの世から奪って逝ってしまうのだろう、と。
 神様が命を奪う存在でないことは、わたしにだってわかっているつもりです。
 でも、神様に恨み言を募らす以外に、どんな方法でこの気持ちを表せばいいのでしょうか。

 「人は 何故に生まれ堕ち 死へ向かう」
 「陽は昇り沈んで そんな永遠に 僕は涙する」
 そう優しく歌っていた一志さん。
 貴方の魂は、今どこに在るのでしょうか。
 貴方には、ずっとずっと歌い続けていてほしかった。 
 イントロを聴いた瞬間引き込まれました。
 もっと早くこの方の存在を知りたかった!
 最初、声だけ聞いて「美声!」と驚き、顔を見て「美男!」と驚きました。
 世の中いるものなんですね、こういう方が…。

 福山雅治さんのような優しい声に、ダークな雰囲気を兼ね備えているのだから堪りません。
 うまく言い表せないのですが、この方の声って、どれだけ孤独や苦悩を歌っても、聴いている人の心を決して刺々しくさせないように感じます。
 むしろ、柔らかさにうっとりさせてしまいそう。
 それってすごく良いことだと思います。
 孤独や苦悩を感じている人には、その気持ちに寄り添ってくれるような音楽が必要だけど、たいがいのそういう音楽って暗い気持ちを煽ってしまうものが多いから…。
 一見ネガティブなテーマを扱いつつも優しさを感じさせる、こういう歌い手はとっても貴重だし大事にしていかないといけないと思います。
 
 この方にはこういうラブソングよりも、もっと狂気じみた詞の歌を歌って欲しいです、もっと内面を深く抉るような歌を。
 この人はそれすらも優しく歌ってくれそうな気がします。
 アルバム『UROBOROS』収録曲。

 原発のニュースを見ているうちに、無性にこの曲を聴きたくなりました。

 初めて聴いたばかりの頃は「It’s prostitution to the kids who listen from the right and out the leftの部分が妙に色っぽいな~」と気に入って聴いていたお気に入りの曲です。

 けれど今となって聴いてみれば、「I question it all,why oh why?」の部分が心に引っかかります。本当に本当に、why oh why?って言いたいですもの。

 地震はとてもとても衝撃的で辛いけれど、災害は災害。許せないのは人災。
 なぜ他国からの援助を断って自分たちだけで解決しようとしたのか。なぜつまらない見栄を張って日本を滅ぼそうとするのか。

 この曲の歌詞の、「安らぎの裏に群がり喰らう肌は何色?」「宙を舞った紙切れと権力」。この2つが何だか原発を表しているかのように思えてきます。『Red soil』という題さえも、放射能で汚れゆく土を表しているかのよう。
 原発は安全だ、とのたまって原発を作った日本人が、原発が危機に陥ってからも迅速な対応をせず、日本人の命を脅かす。全てはお金のために。東電ばかりが悪いのではなくて、政府までもが国民を殺す。
 いつもながら…、「実はマオくんって女性なんじゃないか?」と思わせるような詞を書きますね、マオくんは。
 歌える男性がいるんですね。愚かな恋とわかっていながらも、恋を止められない止めたくない女心を。
 この曲を聴けば聴くほど、女に生まれた自分が醜悪なほど弱い存在に思えて、同時に、女に生まれて良かったと思えました。心の底から相手を乞うようなそんな恋を、わたしもしてみたい。
 アルバム『Elysion~楽園への前奏曲~』収録曲。


 「避けられぬ終焉は、せめて愛しいその手で…」
 「愛する人を失った世界には どんな色の花が咲くだろう?」

 なんて悲しく歪んだ、美しい曲。
 悲しい夜は、この曲をいつまでもいつまでも繰り返し聴いていたい。

 『恋人を射ち堕とした日』ライブVer.
 http://www.youtube.com/watch?v=KSyPAJ8M7wA&feature=related

 kagrra,が解散します。

 何も知らずレコード店に行き、わたしはアルバム『百鬼絢爛』を手に取りました。
 「またアルバムが出たんだ! いつもながら何て綺麗なジャケットだろう」と嬉しくて。
 レジに持って行く途中、「最後のフルアルバム」と書いてあるたのに気付いて足を止めました。
 「もうメジャーにいるのに『最後の』? まさか解散するんじゃ…」と不安になって…。
 調べてみると、ヴォーカル一志さんのブログにこう綴られていました。
 「この最期のアルバム「百鬼絢爛」ですが、Kagrra,の最期に相応しい、素晴しいものになったと思う」。

 解散…。
 休止ではなく。
 せめて休止であればいいのに。
 でも、そこに一志さんが綴ったのは「最期」。

 「雫」。「鬼灯」。「運命の糸」。「悲文」。「四季」。「うたかた」。「徒然謌」。「沙羅双樹の子守唄」。「戀」。「幻憶」。「蓮」。「皐月」。
 kagrra,がこの世に生み出してくれた曲はどれも美しいものばかりで、好きな曲を挙げろと言われればとめどなく溢れます。 
 『百鬼絢爛』のジャケットに描かれた女性が、kagrra,という名の鬼の死を悼んでいるような、鬼の帰還を待ちわびているような、そんな風に見えます。

 『百鬼絢爛』の最後に収録された「四季」を聴いているうちに涙が出ました。
 Kagrra,は桜の季節を待たず去っていくのですね。

Skillet 『Monster』

2010年6月21日 音楽
 アルバム『Awake』収録曲。


 
 「I feel like a monster」と繰り返すサビがとても気持ちいい曲。

 「the beast is ugly」と歌う割にそのuglyさが伝わる歌詞でも曲調でもないため、どの辺がmonsterなの? と思わせることは否めませんが…。見れば見るほど映画『Resident Evil』シリーズにオマージュ捧げまくりのPVですが…。Johnが明らかにマットを演じていますが…。

 そんなの全て吹き飛ばすキャッチーさが堪りません。

 ついついサビだけ口ずさんでしまいます。

 I!
 I!
 feel like a monster!
 アルバム『PLAYER』収録曲。


 もうだめ! TSUTAYAに走らなくては!
 イントロを聞いただけでLIAR GAME Season2を見たくて堪らなくなりました。
 わたし自身は決して明晰な頭脳を持っているわけではないのに、この曲にぴったりなLIAR GAMEの世界に没入していると、まるで自分が心理戦をクールに勝ち進む参加者の1人であるかのような気分になれるのです。
 嗚呼! 叶うことならエリーのような美女にわたしはなりたい。

AZU 『I WILL』

2010年3月16日 音楽
 「嫌いになれたら簡単なのに
  あなたが焼き付いて消えないの」
 と失恋を歌うこの曲のPVの最後で、
 AZUは振り返らない。
 それが凄く好き。


 わたしはこの曲を聴きながら、元カレに以前「絶対○○(わたしの名前)と結婚する」という言葉と一緒に貰った婚姻届を捨てることが出来ました。


 「さよなら…
  ずっと『幸せだった。』
  いつの日かそう
  言えるように
  思い出は胸に刻んで
  I WILL  I WILL」
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm7996796


 アクの強い二人のコラボ!
 一度聴いただけでわたしはもうすっかりこの曲の中毒になってしまい、高速道路の追い越し車線を飛ばしている時は勿論、部屋の掃除をしている時でさえも「あの曲がないと落ち着かない!」とこの曲を求めるようになってしまいました。
 危ない作用があるようです。
 ガガとマンソンですものね~。

【rice】辻

2009年12月24日 音楽
 繰り返し、繰り返し。
 わたしは最近この曲ばかり聴いています。
 ピアノと、チェロと、ドラムと、そして何より有紀くんの歌声が美しすぎて。
 心を奪われてしまいました。


 ただ、気になることがあります。
 「名前の私を覚えて居て」
 この歌詞を有紀くんはどんな想いで書いたのでしょうか?


 「名前の私」は、誰かにとっての自分が名前としての存在でしかなくなることを表すのでしょうか?
 だとしたら、
 「愛しくて季節は流るのか
  愛しくて涙拭うのか
  恋しくて花びら散るのか
  恋しくて別れを待つのか」
 という歌詞が続くのは、春という別れの季節の後で、あたかも花びらが散るように、自分という存在が他人の記憶から薄れていくことを表しているのでしょうか。自分の顔や、声や、香りや…、それらが他人の中から消えていく。忘れられていく。蝶の羽のように、脆く儚く。「そういえばそんな人もいたね。名前しか覚えていないけど」と言われるようになっていく…。


 …だとしたらこの曲はとても悲しい曲。
 …けれどたとえそうであっても、ひたすらにこの曲は、綺麗。
  
 シングル『うまなみで。/絶交門』収録曲。


 最近のわたしの掃除用BGMです。
 ただし下ネタ満載の歌詞のせいで、誰かといる時に歌うと危険な曲です。
 特に男性が男性と居る時に歌うと危険な曲です。友達を失うかもしれませんし恋人ができるかもしれません。
 しかし掃除がはかどります。
 ポイントはしっかり訛りながら歌うことです。
 わたしは「ア~ンダな~んか嫌いだもん♪」「もう、ごっしゃいだがらな♪(訳:もう怒っちゃったからね)」「絶交だもん!!絶交だ!!GO ON!」とこの『絶交門』を歌いながら、お風呂のカビにカビハイターを吹きかけたりしています。おかげでお風呂はぴかぴか☆ さすが仙台貨物です(←カビハイターを褒めた方が良いのでは?)。

 アルバム『Comatose』収録曲。
 Skilletの公式HP→http://www.skillet.com/enter.php



 もう春ですね。
 どんな小さな命も愛しく想える季節。


 例えばこの曲が歌うように、
 虫などの小さな命たちが「I lie here paralytic,inside this soul」という永い時を耐え、契りを交わす相手に「I wanna live for love,wanna live for you and me」と叫ぶため生まれてくるのだとしたら、
 どんな小さな命一つたりとも踏みつぶしたくありません。
 歩く時はご用心。色んな命が生まれてきているから、踏みつぶさないようにそ~っと歩かねば。植物には人間に踏まれたってへっちゃらな強い子もいるけれど、虫はプチッと哀れな音を立ててそれっきり・・・。
 人間だって卵や種ではなく胎内から生まれたというだけで(厳密に言えば卵+種→胎内ですが)、命の一つとして見れば虫や植物とそんなに違わない気がします。だからわたしは春になるとこの曲を聞きたくなります。同じ季節を生きる仲間が沢山増えたな、と感じる手助けになるから。
 SkilletのヴォーカルのJohnとキーボードのKoreyが夫婦だということも、この曲を聞きたくなる理由の一つ。こういう曲を夫婦で奏でられるなんて羨ましい。

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