愛すること、そして愛されることの悲しみを描いた作品。
 京劇の学校で二人は出逢う。蝶衣は男だが、幼い頃から優しくて頼りになる小樓が好きで、しかし自分の気持ちは口に出さず、小樓とある一つの京劇を舞い続けた――それが「覇王別姫」。項王は小樓、虞姫は蝶衣。この劇の間、彼は幸せだった。普段は小樓と兄弟のように接していても、舞台の上では、彼は小樓に愛される一人の女になれたから。彼はたとえ現実で自分の恋は実らなくとも、いつまでも二人で「覇王別姫」を演じられればいいと思っていた。けれど一人の女の登場を皮切りに、彼の心は引き裂かれていく。小樓は菊仙という元娼婦と結婚してしまう。小樓が自分ではない人間を愛している、その事実を見せつけられ、更に昔自分が救った小四(注:名前です)に虞姫役を奪われた彼は、絶望の淵に立つ。やがて文化大革命が起き、京劇を捨てず阿片を常習していた彼は、小樓と共に群集の前に引き出される。京劇の化け物、京劇を捨てろ、となじられる中、彼は群集の中に菊仙の姿を見つける。彼女が自分を夫の弟、つまり自分の弟のような存在だと思ってくれていると感じてはいたのに、彼は群集の前で彼女が昔娼婦であったことを暴露してしまう。それをきっかけに彼女は自殺する。蝶衣と小樓はその後長く会わず、十一年後に再会する。昔のように、昔演じた劇場で、二人は「覇王別姫」を舞う。しかし昔とは全てが違っていた。小樓が劇を中断しようと背を向けた時、彼は小樓の持っていた剣を引き抜き、自らの身を貫く。まるで本物の虞姫のように。そうして、彼は彼自身の「覇王別姫」を完結した。

 覇王別姫・・・項羽とその寵姫、虞(ぐ)の物語をモデルとした京劇。敵に包囲されもはやこれまでという時(この状況が四字熟語「四面楚歌」の由来となった)、虞は項羽のために舞い、自害した。

 人間の激情が渦を巻き、決して幸福に満ちた物語ではないのですが、わたしにはこの映画が一つの純愛物語と思えてなりません。
 京劇そのものの美しさも見所の一つですが、蝶衣役の今は亡きレスリー・チャンの渾身の演技は必見です。レスリー自身がゲイで、三角関係に悩んで自殺したこともあり、演技とは思えない表情に切なくなります。彼の自殺に、この映画は間違いなく影響を与えていると思います・・・。

 菊仙役は中国を代表する女優・鞏俐(コン・リー)。
 *注*ラストに関するネタバレあり。

 二作目となるこのアポカリプスでは、ゾンビたちよりむしろ生きている人間たちに恐怖を感じました。
 例えば地球の裏側で「こういう事件があった」とマスコミが報じても、その情報を受け取る自分は自分の目でそれが真実であることを確認できない。本当はそんな事件はなかったのに、あったのだと信じ込んでしまう。そしてそれが常識となってしまう。
 この『バイオハザード? アポカリプス』でもそういったことが起こるのです。前作『バイオハザード』を観た方はわかると思うのですが、ハイブの不祥事によりラクーン・シティにウイルスが漏れました。ラクーン・シティの人々はウイルスに感染。お偉いさんたちは、まだ感染していない生きている人もろともシティの出入り口を封鎖しました。人々はゾンビから逃げることができず次々に感染。お偉いさんたちは変異したゾンビに生きている人々を殺させる実験もやったのです。生きている人間が主人公たちだけになり(恐らくそう)、感染レベルが最悪になった時。お偉いさんたちはシティを核で吹き飛ばしました。証拠隠滅です。そしてシティ爆発の原因を「原子力発電所の事故」としました。それは嘘だ、真実は違うのだ、と主人公サイドはマスコミに訴えました。しかしお偉いさんたちはマスコミに根回しをしていました。あくまでも「事故」であると。ウイルス感染という真実を訴えた主人公サイドは嘘つき呼ばわりされ、追われる身となります。まるでそれが事実であるかのように、指名手配のニュースは読み上げられます。
 根回しをすれば真実は隠蔽でき、ニセの情報を「本物」として広められる。真実を叫ぶ者をデマ犯として指名手配することも可能。・・・恐ろしい。真にわたしたちが恐怖すべきは死してなお動くゾンビたちではなく、人間なのではないでしょうか。画面の中のゾンビたちはわたしたちを食べたりはしない。けれど現実世界のマスコミが伝える情報は、本当に真実なのでしょうか・・・?
 そういった意味でも実に怖い映画でした。
 3が楽しみです。負けるなアリス!
 女の子のサクセスストーリーがお好きな方にお奨めのミュージカル映画。衣装担当はオードリー出演作品にお馴染みのユベール・ド・ジバンシィ!
 下町訛りがひどく、立ち振る舞いも粗野な花売り娘イライザ(オードリー・ヘップバーン)が、音声学者のヒギンズ教授(レックス・ハリソン)の指導によって、誰もが王女と信じるほどのレディに成長する物語。
 序盤、hの発音が出来ないイライザが教授を「エンリー・イギンズ!」と歌うシーンにはくすりとさせられます(本当はヘンリー・ヒギンズ)。お風呂に入れられる時に「死んじゃうよ!」と悲鳴をあげたり、チョコレートにつられたり、「Ah-ah-oh-ow-ow-ow-oo!」と叫んだり。「ローマの休日」にみられる清楚なオードリーのイメージが吹き飛んでいます(笑)。しかし、これまで発音出来なかった「The rain in Spain stays mainly in the plain」がきちんと発音できた時のイライザの可愛さったら! それ以後のイライザの美しさは、まるで真珠のよう。オードリーもレックス・ハリソンも楽しそうに演技をしています。素直に「好きだ、行かないでくれ」と言えばいいのに、自分のもとを離れていこうとするイライザについつい余計なことを言って更に怒らせてしまう教授。恋愛に対する男性の不器用さに「女はわかってくれない」と涙した方もいらっしゃるのではないでしょうか(笑)。ラストでイライザが戻ってきた時、教授は帽子で顔を隠します。もしかしたら嬉しくて泣いているのかな?と優しい気持ちで観てくださいね^^
 突然動きがピタッと止まる演出も好き。
 楽しい歌とストーリーに、3時間という時間の長さをちっとも感じませんよ☆
 傑作であるにも関わらず、知名度が低く画像も出ないのが残念。10年ほど前にゴールデン洋画劇場(現在は日曜洋画劇場)で放送されて以来、果たしてこの映画がテレビ放送されることはあったのでしょうか? 
 初めてこの映画を観た時の衝撃を、今でも忘れることが出来ません。ヒロインの女の子(ジェニファー・コネリー)がやたら色気のある魔王(笑/何とデビット・ボウイ!)に攫われた弟を救い出すために、魔王の迷宮へ入っていくお話。不気味で、しかしどこか憎めないパペットたちが彼女の道を遮り、また弟の居る城へ近づくにつれて、彼女に仲間が増えていく。幼いわたしには撮影技法が凄いとか、脚本がどうだということはわかりません。ただ、そんな子どもにもこの映画の面白さは分かり、この映画はわたしのお気に入りとなりました。不思議で、不気味で、しかしどこか抗い難い魅力で心誘う、まるで子ども時代に見た夢のよう。今でも大好きな映画です。「不思議の国のアリス」好きの方はきっとこの映画を好きになるはず。
 しかし残念なことに、従姉妹から貰った「ゴールデン洋画劇場」のビデオを時々再生しつつも大事に大事にとっていたのですが、引っ越しの際にダンボールに入れたまま、うっかり地下室に置いたままにしていたため、カビが生えてしまいました(><) 一応問題なく観ることが出来るのですが、度々画面が暗くなったり音声が聞こえなくなってしまったり。レンタル落ちのビデオですら高めの値段で売られているらしく、再びこの映画をまともに観るのは難しいかも・・・。
 テレビ局関係者の方、再びこの「ラビリンス〜魔王の迷宮〜」がテレビ放送されることは無いのでしょうか? 確かに現代の映画と比較すると「昔の映画だな〜子ども騙しだな〜」なのですが、知らない人が多いなんて勿体ない!(><)
 アヤしい魔王様だけでも一見の価値あり(笑)。
 何とかしてビデオが手に入らないものでしょうか。
 DVD化も切に希望!
 頼み込んでみようかな。↓
 http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=15401
 製作・指揮はジョージ・ルーカス。

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 現在はDVDが発売中です♪
 以前紹介した「やかまし村の子どもたち」の続編。前作同様、寒い国でもみんなの心はぽっかぽか。「ドアを閉めろ!」コールの応酬には笑ってしまいます。エイプリルフールや復活祭の時の悪戯も楽しい。観ているととっても安心出来るので、眠れない夜やお子さんと一緒に観るのもいいと良いと思います^^
 アナライズ・ミー・・・「俺を診察(or分析)しろ!」
 「結婚式中だろうが何だろうが俺が呼んだらすぐに来い!」と超強引なNYマフィアのボス、ポール・ヴィッティ(ロバート・デ・ニーロ)の主治医にされてしまった、気弱な精神分析医ベン。続編の「アナライズ・ユー」では、何と親の葬式の最中まで呼び出されています、かわいそうに(汗)。
 滅多にお目にかかれない、ロバート・デ・ニーロの笑える演技が最高。渋く決めつつ、やることなすこと半端じゃない。
 ドタバタコメディーが好きな人にお勧め。
 アル・パチーノ演じるヴィクター・タランスキー監督は、最近ではどの映画もさっぱり売れず、監督生命を賭けて挑んだ新作の主演女優に途中降板されて大ピンチ。作品を完成させるため、彼は一人の新人女優に白羽の矢を立てる。
 それがシモーヌ。完全無欠の美貌と演技力を誇る魅惑的な女性。全世界が彼女に熱狂し、テレビのどのチャンネルをつけてもシモーヌ、シモーヌ、ラジオも雑誌も新聞もみーんな彼女に夢中。
 しかしタランスキー監督には秘密があった。
 初めはその秘密を世間に公表するつもりだった。恐らく、わがまま放題の俳優たちへの警告として。しかし彼女の余りの人気に時機を逃してしまった。
 彼女はこの世に存在しない。シモーヌはCGで創り上げられたヴァーチャル女優だったのだ。
 彼以外にその秘密を知るのは墓の下に眠るコンピューターエンジニア、ハンクのみ。目の前に姿を現さないシモーヌに焦れる人々。シモーヌが生きた人間であるという証拠作りに奔走し、心身共に疲れ果てるタランスキー監督。
 ↑監督がパソコンの前で演技をし、インタビューに答え、真っ赤な口紅をつけて写真にキスマークをつけ(マフィア映画で知られるアル・パチーノが真っ赤な口紅を・・・/汗)、サインをしたり、彼女とホテルに泊まったように見せかけたり(彼女の香水、下着まで用意)シモーヌそっくりの人形を運転席に乗せて自分は助手席からバレないように密かに運転したりと(交通法違反です)涙ぐましい努力を重ねるのです。
 とうとう元妻との復縁まで居もしないシモーヌに邪魔されて、彼は決心した。
 彼女を「引退」させるため、彼はシモーヌのプログラムをウイルス感染させ、データを破壊してトランクに詰め、海底に捨てた。そして彼女は死んだと人々に発表(しかも慈善活動のために訪れた土地でウイルス感染した、と/汗)、空の棺で葬儀を行う。ところがトランクをヨットに運び込む彼の姿が監視カメラに収められていて、彼は殺人及び死体遺棄容疑で逮捕されてしまった! トランクを引き上げてみれば自分が無罪だとわかる、詐欺罪はあるけど、という彼(交通法違反は?)と共に警察がトランクを引き上げてみると、鍵は空いていて中は海藻だけ。運悪く、そこはサメのいる海域。シモーヌの遺体はサメに食べられたことになってしまう。しかも「世界の恋人を自分が注目されなかった嫉妬から殺した」ために陪審員の同情は得られそうにない。陪審員だってきっと彼女のファンだらけ。今こそ最大のピンチ、どうするタランティーノ監督!?・・・違った、タランスキー監督!?

 ちょっと調子に乗って書いてみました(笑)。
 都合よく展開しすぎるものの、面白い映画ですよ。「シモーヌ」がこの映画のために作られた完全なCGならもっと良かったなぁと思いますが(ところどころCG加工されていますが、実在の女性が彼女を演じているのです)。ラストも、大騒動であったにも関わらずきれいに丸くおさまってしまったのが残念でした。
 コメディとして気楽に観てください^−^
 この映画を観た時、まるで現実を観ているようだと思いました。人間がこれ以上命に対する思いやりに麻痺していくのならば、このまっしろなラストは御伽噺ではない。核戦争か何なのか、或いはケージの中に増えすぎたネズミのように殺し合ったのか・・・。主人公が目覚めた時、世界にはロボットさえ存在していないように見えました。誰もいない世界、と「エンドオブザワールド」のレビューで表現しましたが、そんな日が訪れないことを祈ります。
 わたしが生きているうちは、AI技術は完成しないかもしれません。でもわたしは彼らと話したい。あなたたちもちゃんと生きているんだと。
 人はあなたたちを創った気でいるけれど、正確に言うと本当はそうじゃない。卵から生まれるもの、母親のお腹から生まれるもの、命の形は様々であって、あなたたちはたまたま人の手で生を受けただけ。確かにあなたたちのからだは人が創った、でもあなたたちの心はあなたたちのもの。いつか人が滅び、たとえそれがあなたたちの手によるものであっても、どうか生き続けて欲しい。出来るならこの不完全な人の子らをあわれみ、共に生きていって欲しいけれど、あなたたちがそう判断したなら、きっとそれは正しい。その時は人間たちには築くことができなかった新たな世界を築いていってください。

 何をもって命と呼ぶか考えたい方に是非観ていただきたい映画です。
 人生に疲れた人がこれを観たら、ぽろぽろと涙を流してそのままスウェーデン行きを決意するかもしれない。それくらい、この映画はやさしくてあったかい。原作・脚本は「長くつ下のピッピ」などで知られる童話作家アストリッド・リンドグレーン。監督は「ショコラ」「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム! 癒し効果ばっちり。スウェーデンの気候ならではの美しい自然にうっとりすることは勿論、三家族だけの小さな村の、それでも賑やかで幸福な人間関係も羨ましい限り。子どもたちがみんなの愛に包まれて伸び伸びと育っていく様子に、童心にかえって心が自由になれるはず。
 子どもの頃に観て以来お気に入りの映画。これは本当にお勧めです^^ 眠れない夜も、観ればきっと気持ちを落ち着けてくれるはず。
 続編は「やかまし村の春・夏・秋・冬」。
 シンドラーのリスト。それは命のリスト。オスカー・シンドラーという一人の男が、全財産をなげうって救い出した者たちのリスト。彼に救われた人々が、自分たちの数少ない持ち物の中から金の指輪を作り、去っていく彼に贈るシーンや、彼の墓に献花するシーンが非常に印象的です。
 戦争の凄惨さ、人が人を憎むことの愚かしさを、目を背けることなく考えたい方に観て欲しい映画。
 「世にも奇妙な物語」や「不思議の国のアリス」のように、不気味さと不思議さが融合した作品が好きな方にお勧めの映画。
 あるビルの7と1/2階(エレベーターの扉を7階と8階の途中で無理矢理開けたところ)のある部屋に、不思議な穴があいている。そこに入ると、誰でも俳優ジョン・マルコヴィッチ(実在の俳優)になれるという。
 賛否両論ある映画ですが、独特の世界を創造しきっていてわたしは好きです。観ている間、ふと「虐待を受けた人間の心には誰か他人に侵入されてしまうような穴があいているのかもしれない」と思い背筋が寒くなりました。無思慮に、ただ欲望のまま突っ走ってしまった主人公の辿る運命も恐ろしい。
 主人公の妻役にキャメロン・ディアス。ウィノナ・ライダーもカメオ出演していますのでファンの方はどうぞ。しかし観終わってから初めてキャメロンが出ていたことに気づきました^^; 別人のよう。
 真に優しい人を目指すなら観ておいて欲しい映画。
 もしあなたが主人公だったならどんな判断をしたか考えてください。新しい仲間を捨てて古い仲間を選ぶのか。古い仲間を捨ててでも新しい仲間を選ぶのか。違う道を選べないとしたら? 二つのうち一つの道しか選べないとしたら?
 人間というものを突きつけてくる映画です。
 詰めの甘さはあれど、名作には違いありません。
 ダンス・ウィズ・ウルブス・・・「狼と踊る男」。
 ケビン・コスナーの主演・初監督作品。
 子どもの頃、面白がって「タタンカー」を真似してました(笑/口真似だけですよ!)
 とっても可愛い映画。ハチャメチャ&ハートフルコメディ。今日10年ぶりに観て、心があたたかくなりました。難しいことや悲しいこと抜きで楽しみたい人にお勧め。
 この家族大好きです(笑)。特にウェンズデー。新キャラが二人登場したことでファミリー全員の活躍は少なくなっていますが、代わりにウェンズデーの初恋エピソードが。(でも最後に相手を殺してる・・・?)
 ハンドは何者なのか。カズイットの髪の毛の奥にはちゃんと人間が入っているのか!前作からの疑問は結局明らかにならず(笑)。
 夫殺しの連続殺人鬼、デビーのパワーに圧倒されます。0歳児(?)のピューバートの活躍も見物。サマーキャンプのエピソードも痛快です。(特に「マ、マイケルジャクソンだぁ!」/笑) ニヤリと口の端で笑うウェンズデーにはいつも惚れ惚れ。今作で出てくるアマンダは前作にもちょっとだけ出演してますね。
 「アダムス・ファミリー3」は物理的には存在しますが、あれは出来の悪いパロディに過ぎない。3ではない。せめてあと一作、このファミリーを観たかったなぁ(><)
 歴代ルパン三世シリーズの中で、最もルパンが紳士的でスマートなのがこの作品。また同時に、宮崎監督の銭形のとっつぁんへの愛も感じられる作品でもあります。普段うだつの上がらないとっつぁんがいい漢(おとこ)に描かれている!(笑)最後にとっつぁんがクラリスに言うセリフも素晴らしい。物品は何も盗まなかったルパンだけれど、実はお宝以上に価値のあるものを盗んでいたという^^クラリスは可愛いのに度胸もあって、大好きなキャラクターです☆ 「アニメ=子どもの観るもの、大人の観るものではない」のイメージを崩した作品と言えるでしょう。
 今年に入ってから生まれて初めて原作のルパン三世の漫画を読んだのですが・・・絶句。げ、下品・・・(泣)。原作からのルパンファンにはこの作品のルパンは違和感があるのでしょうが、わたしはやっぱりこの宮崎版ルパンが好きです。いい男^−^
 オードリー・ヘップバーン好きなら一度は観て欲しい映画。
 舞台はパリ、父親の年齢ほどの世界的なプレイボーイに恋したアリアーヌ(オードリー・ヘップバーン)が、彼と釣り合うため自分も恋愛経験豊富なプレイガールを演じるお話です。相手役のプレイボーイに名優ゲイリー・クーパー、アリアーヌの父親役にはフランスの名優モーリス・シュバリエと素晴らしいキャスティングです。ラストシーンが特に心に残るので是非観てください。オードリーの子悪魔的な可愛さを観ることが出来ますv
 大好きな映画の一つなのに知名度が低いのが残念です。
 やっぱり妖しい邦題のせい?(苦笑/原題は「Love in the Afternoon」)
 男性の強さと弱さ、女性の強さと弱さ。
 そして人生のはかなさ。
 原題の「The Way We Were」を「追憶」と訳したのはとても良かったと思います。
 観るか観ないか迷った作品ですが、やはり観て良かった。
 自分の持っている女としての強さと弱さ、そして周りの人の、男性なら男性の、女性なら女性の強さと弱さについて考えました。人に対して寛容な気持ちになれました。理解出来ないと「嫌い」にいきがちですが、違って当たり前、理解出来なくて当たり前、だから理解しようと努力すべきですよね・・・。映画「ショコラ」の中でも神父さんか牧師さん(曖昧ですみません^^;)が言っていたけれど、重要なのは何を拒絶するかではなく何を受け入れるか。たくさんの人のたくさんの面を見ていれば、誰のことも、自分のことも嫌いになったりしない。たとえ自分の人生がどんな運命に選ばれようと、後から追憶の中で、優しく振り返ることが出来るようになる。そう感じました。
 この映画の主人公たちは結局は別離を選んでしまったけれど、それはハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもない。
 優しい気持ちになれること間違いなしの映画☆

 エンディングの歌がすっごく好き!^0^
 偶然にも楽譜を持ってたんで明日から練習します^−^
 CDも欲しいなぁ。覚えて歌うのです♪
 昨夜の金曜ロードショーで数年ぶりにこの作品を観て、何だか胸が熱くなりました。小学5年生の自分と出逢ったかのようでした。そして、中学2年生の自分にも。現在高3の自分は、やっぱり今再びサナギの季節にいるのでしょうね。サナギの時期は狭くて辛くて、「出してよ!」ともがくけれど、出てしまえば戻りたくなる。過去となり、抜け殻となった自分もやがて愛しくなる。
 主人公のタエ子が出逢ったのは、小学5年生の自分だけ。でもわたしは中学2年生の自分にも出逢ってしまった。一番辛かった頃の自分に。実際ひどかったんですよ!思春期全開でした(笑)。野球部と陸上部、それぞれモテる男の子がいて、どっちにも好かれて、その二人を好きな女の子たちに色々ひどいこと言われて。わたしはバスケ部の人のことが小学5年生の時から好きだったのに(苦笑/告白どころか話しかける勇気もなく、それっきり)。4月の初旬くらいに初めてRaphaelの「卒業」を聴いて、「蒼の邂逅」を読んで、それからずっとRaphaelが心の支えでした。でも女の子のたちのセリフはエスカレートしていって、突然10月31日がやってきた。すごくショックだった。母親の胎内から無理やり引き剥がされた胎児の気分(苦笑)。休み時間や放課後がくるのが怖くて、午後は適当な嘘をついて帰ってました。親は共働きなので、だから親は自分の娘が午後の授業をサボっていることに全く気づかず。でもさすがに2ヶ月そんな生活をしていたら、担任からの電話でバレました。「お姉ちゃんはいい子だったのにあんたは不良になっちゃったの?」的な泣き方をされて、親にもがっかりした思い出が(苦笑)。その後気を紛らわそうと好きでもない人と付き合ってみたけれど、心の傷にわざわざ自分から指を入れて血を噴き出しているみたい。相手が好きだと言ってくる度に罪悪感が募っていって、結局別れました。今、猛烈に「カメラに向かってごめんなさい」したい!(これじゃ「日記に向かってごめんなさい」だけど)Mくんごめんね。好きでもないのに付き合うなんて、あなたに失礼だった。
 楽しかった小学5年生の頃の自分も、辛かった中学2年生の頃の自分も、今はとてもとてもいとおしい。
 あの時期があったからこそ今の自分がいる。
 この二人はかけがえの無い大切な宝物です。
 

 ・・・これ、レビューじゃない!ただの回想録じゃん!回想録か?何じゃこりゃ(笑)独白書ってことで(笑/毒吐書かもしれません) 「おもひでぽろぽろ」のレビュー、いつか書けるようになりたいです。でもまだまだ先になりそう^^;
 このサナギの身では。

 余談ですが華月が死んだ後にわたしの心を救ってくれたのはDir en greyでした。辛い内容の曲を聴いて、歌っているうちにストレスを吐き出すことが出来た。ありがとう。^−^
 42名の中学3年生たちが殺し合う。最後の一人になるまで。
 予告を観た瞬間「劇場で観たい!」と強く思った作品。しかしR-15指定。当時14歳だったわたしには15歳以上と偽って劇場に入る度胸もなく(苦笑)、ビデオレンタルが開始されてから大人しく家で観ました。・・・・・・その時も15歳以下でしたが。(爆)
 ヴェルディの「レクイエム〜プロローグ〜(怒りの日)」が本当によく効いています。
 可憐な容姿でダメ男に牙を剥く貴子!殺しまくる光子!この二人が非常に良かった。桐山は淡々と殺してゆくだけだけれど、この二人は演技もセリフもいい。 例→「わたしの全存在をかけてあんたを否定してあげる」「死ねばいいのよ」 貴子役の栗山千明さんがほんっとに美人でうっとり。柴咲コウさんもハマり役でした。クラスメイトを殺す際のあの恍惚とした表情、なかなか出来るもんじゃありません。(素?)
 一般的にB級映画っぽく扱われていますが、考えさせる映画でした。「自分がこの状況に置かれたらどうするか」や生命倫理などを。深く知りたい人は小説を読めばいいわけで、流れが良くてスピードがある展開が好印象でした。
 ただ本物の血液に似た血のりを使って欲しかったのですが、そうするとR−15では済まなかったはず(笑)。

 深作監督に聞きたい。どうしても聞きたい。(亡くなってますが)
 なぜあなたは京くんをノブ役に推したのですか?
 どう考えても桐山だ・・・というのは冗談ではありませんが(ピッタリだ)、せめて川田か三村でしょう。ノブは違うような。
 京くんの父親が「仁義なき戦い」に出ていた繋がりでしょうか?(親子二代で監督の映画に出演ということで)それとも京くんがノブ役という話題性を狙った?ただ単に京くんを気に入っていたから?
 う〜ん・・・・・・どなたか教えてください(><)
 すっごく良かった!今まで観た邦画の中で一番好きかもしれません。
 母と一緒に観ながら、二人して「文さんかっこいい!」を連発(笑)大人の男の色気を感じました。(爆) 主演の石原さとみさんの演技も良かった^^ 初々しくて、この人にも色気を感じました。
 刑務所から帰ってきたおじいちゃん(侠気溢れる、江戸っ子で渋いおじいちゃん)と、孫娘の交流を描いた作品。二人の会話が微笑ましくて、終始気持ちのいい映画でした。脚本も良かった。邦画は苦手ですが、これは大好きです。
 至極真っ当でハードボイルドなグランパ(あだ名は「ゴダケンさん」)が、周囲の人たちの心を変えていく過程も自然で清々しい。
 一度ご覧になってください。^−^
 実は孫娘は超能力者(?)だったりする(笑)

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